キャリア40年以上、豊富な経験を活かし多角的視点で問題解決。徹底した現場主義と傾聴がモットー
東京都新宿区で「伊佐山総合法律事務所」を経営する伊佐山芳郎弁護士(東京弁護士会所属)に、これまでのキャリアや事務所の理念などを聞きました。弁護士として40年以上の経験がある伊佐山弁護士。相談者の訴えを徹底的に聞くこと、可能な限り現場に足を運ぶことを信念に、民事・刑事を問わず幅広い分野の案件を解決に導いてきました。
インタビュー
「伝え続けて、社会を変える」をモットーに事務所設立
事務所設立の経緯を教えてください。
1980年、国・国鉄(現在のJR)・日本専売公社(現在の日本たばこ産業株式会社)を被告とし、当時の国鉄当局には半数以上の車両を禁煙車とすること、国と日本専売公社(当時)に対しては、行政怠慢による原告らの被害に対する損害の賠償を求めて、嫌煙権訴訟を提起しました。
この訴訟では、16名の弁護士で弁護団を結成し、私は主任弁護士として活動しました。
訴訟提起後すぐに、新幹線の一両に禁煙車が設置されました。その後、すべての特急列車の禁煙車設置や全国の公共施設の分煙および禁煙化がどんどん進みました。私たちの活動によって、社会がダイナミックに変わっていく姿をこの目で見ることができたのです。
このような経験と共に、「伝え続けて、社会を変える」をモットーにして、伊佐山総合法律事務所を設立し、今日に至っています。
真摯な姿勢と正義感、そして「3つの誓い」を守り続ける
事務所の理念や大切にしていることは何ですか。
民事事件、刑事事件を問わず、相談者の訴えを徹底的に聞くこと、そして可能な限り、事故現場あるいは事件現場に足を運んで、自分の目で現場の確認をすることを弁護士の職務の基本姿勢としています。
その真摯な姿勢と正義感が裁判官の心証に大きく影響すると信じています。
もう1つ大切にしているのは、「3つの誓い」です。弁護士活動の中で、私は次の3つのことをモットーにして活動しています。
(1)「弱者の立場に立つこと」
この「弱者の立場に立つ」という弁護士としてのモットーは、青年の時、自分自身が病気に見舞われ、ひとり取り残された苦い体験が原点になっています。
(2)「社会を良くするために力を注ぐこと」
アメリカの大統領選に出馬した経験もあるラルフ・ネーダー弁護士は、市民(シチズン)には、社会を良くするために尽力する“パブリック・シチズン”と、自分の幸せだけを考える“プライベート・シチズン”の2つのタイプがある、として、「世界中の国々で、”パブリック・シチズン”を増やしていこう」との呼びかけをしています。
ネーダー弁護士の呼びかけに賛同して、私も“パブリック・シチズン”を増やすべく、非喫煙者の権利擁護を目指して市民運動に力を注いできました。
(3)「多角的な見方をすること」
今目に見えていることだけでなく、もう少し時間軸を長く見て考察することが必要で、それにより、今まで見えなかった影の部分が姿を現すことがあります。事案の全体的な把握のためにも、弁護士には多角的に見る視点が求められていると思います。
これからも弁護士活動を続けていく中で、この3つのモットーを守っていきたいと思います。
相談者に対し、終始誠実に対応
相続について、どのような案件を手がけてきましたか。
たとえば、幼少のころから、毒親から虐待、人格誹謗を受け続け、精神被害を被ってしまった相談者の強い希望により、毒親に相続させないための相続権廃除の内容の遺言書を作成するなどして対応した事例があります。
初回相談について教えてください。
初回は1時間を目安に、相談料無料で対応させていただきます。ご相談内容を簡潔にまとめていただくと、相談が充実すると思います。
相談や依頼を検討している方へのメッセージをお願いします。
大事なことは、相談者と弁護士との人間的な信頼関係です。私は、相談者には、終始誠実に対応させていただきます。