相続弁護士 ドットコム
弁護士法人こむろ法律事務所(東京都青梅市)

こむろ法律事務所

所在地
北海道旭川市宮下通7-3897-1 旭川駅前ビル5階
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
1回30分が目安となりますが、延長しても追加料金はいただきません。お電話による相談、出張相談も承ります。
受付時間
9:00-18:00
050-5282-2806

「相続で後悔する人を一人でも減らしたい」事前の相談を呼びかけながら円満相続の実現に向けて尽力

小室 光子こむろ法律事務所
弁護士法人こむろ法律事務所(東京都青梅市)小室光子弁護士_メイン画像

「弁護士に相談したくてもできなかった」という自身の辛い経験から、敷居の低い弁護士になることを決意したという北海道旭川市「こむろ法律事務所」の小室光子弁護士。「円満に相続を進めるために依頼者をサポートすることが大切」と話す小室弁護士に、相続分野を扱う思いや相続争いを回避するための対策など、相続問題への取り組みについて詳しくお話しいただきました。(旭川弁護士会所属)

インタビュー

地域に根付いた敷居の低い法律事務所でありたい

事務所設立までの経緯を教えてください。

弁護士になる前は税理士事務所で働いていました。キャリアアップのために税理士の資格を取ろうと考えたときに、せっかく法律に関することを学ぶのであれば、本格的に学んで司法試験を受けてみようと思ったんです。

実はそれ以前に、家庭の問題で弁護士に相談したいと思ったことがあるのですが、敷居が高くて相談できなかったんです。そのときの苦しかった思いがいつまでも心に残っていたため、誰もが相談できる敷居の低い弁護士になりたいと思い、司法試験を受けることを決意しました。

弁護士登録後、両親の出身地である茨城に『こむろ法律事務所』を開設しました。その後東京の青梅市を経て、2023年10月に現在の旭川市に移転しました。

相続分野に注力している理由を教えてください。

相続に関する相談を受けていると「もう少し早く相談に来てくれていれば」というケースに遭遇することがあります。

例えば相続放棄の問題です。相続放棄は自分が相続人と知ってから3か月以内に手続きをしなければなりませんが、亡くなった方の負債を正確に把握しておらず、放棄すべきか迷っている間に期限が近づいているというようなケースがあります。

弁護士に相談してもらえれば、財産を調べた上で放棄するべきかアドバイスできますし、場合によっては熟慮期間を延長する手続きを行うことも可能です。

「早く相談してくれればいい解決ができたのに」と思える案件が多い分野だからこそ、弁護士がもっと積極的にアピールする必要があるのではないかと思い、注力するようになりました。

また、相続は紛争解決だけでなく、遺言作成など紛争を防ぐための事前対策ができる分野でもあります。相続で後悔する人を一人でも減らすために、早めの相談を呼び掛けていきながら、様々な相続トラブルに取り組んでいきたいと思っています。

円満に相続を進められるよう依頼者をサポートすることが大切

相続案件を手がける際に心がけていることはありますか。

相続争いというのはそもそも親族間の争いで、争いが激化する背景には感情のもつれがあります。相続争いによって親族関係が悪化してしまい、最終的に絶縁状態にまで陥ってしまうという例も少なくありません。

親族間の衝突をできる限り避け、円満に相続を進められるよう依頼者をサポートすることが大切だと思っています。そのためにも、まずは依頼者の話をじっくり聞き、依頼者の意向を十分に確認したうえで、法律家としての見解を伝えるようにしています。

依頼者の意向を実現させることが法律的に困難である場合は、理由をわかりやすく説明した上で、別の方法を提案するようにしています。甘い見通しを立て、過度な期待を抱かせてしまうことは、依頼者のためにならないと思うからです。

どのような状況にあっても、依頼者が納得できるような解決策を一緒に模索するのが、当事務所のモットーです。

相続分野に取り組む中で、どんな時にやりがいを感じますか?

依頼者だけでなく、すべての関係者に納得していただけるような解決ができた時は喜びも大きいです。

もともとは仲の良かった親族同士が、相続によって不仲になってしまうというのは第三者としても非常に悲しいことです。

相続争いは、関係者の様々な思いや感情が絡み合うことで発生します。弁護士として介入することで、少しでもその対立を和らげ、円満な解決に導くことができればうれしいです。

これまで扱ってきた相続案件で印象に残っているものはありますか?

寝たきりの方の遺言書を作成したことがあります。その方には子どもがなく、相続が発生した際は疎遠な親族に財産が渡ることになるため、遺言書を作成したいとのことでした。

ご自身で体を動かすことは難しいものの、意思表示は行える状態だったため、公証人に来てもらい、依頼者の自宅で遺言書を作成したのですが、ほどなくしてお亡くなりになってしまったんです。

もし、遺言書の作成が数日遅れていたら、依頼者の意思を残すことができなかったかもしれません。改めて早い相談や早い行動が大事だと考えさせられました案件でした。

相続争いは予防しやすい紛争の一つ

相続問題を弁護士に相談するメリットにはどのようなことがありますか。

インターネットの普及によって、あらゆる情報が簡単に得られるようになりました。しかしインターネットで得た情報が自分の状況に当てはまるとは限りません。とくに法律問題を正しく解釈するのは非常に難しいことです。

相続であれば、家族構成や財産の内容、相続人の関係性など、人によって事情は異なります。そうした個々の案件に対して、正確な情報と的確な解決策を提示してくれるのが弁護士だと思います。

誤った情報を参考にしたために、取り返しがつかない結果を招いてしまったとならないためにも、弁護士に相談することは意味のあることだと思います。

最後に、相続問題で悩まれている方へメッセージをお願いします。

「兄弟の仲がいいから大丈夫」と思っていても、いざ相続となると揉めてしまうことがあります。「うちには大きな財産がない」と思っていたら、自宅の不動産価値が思っていたより高かったというケースもあります。

相続争いは事前の対策で防ぐことが可能です。現時点で何も問題がなくても、将来どのようなことが起こり得るかを知ることで、リスクを回避することができます。紛争解決だけでなく、紛争が起こらないための対策としても、弁護士を活用してください。