相続弁護士 ドットコム
修善寺法律事務所(静岡県伊豆市)

修善寺法律事務所

所在地
静岡県伊豆市修善寺955-1-2 平和堂ビル2階
受付時間
  • 平日可

伊豆市初の法律事務所として相続問題の円満解決に日々尽力。終活にも注力し、老後の安心をサポート

吉田 朋師修善寺法律事務所
修善寺法律事務所(静岡県伊豆市)吉田朋師弁護士_メイン画像

静岡県伊豆市に地域初となる法律事務所を開設し、相続問題や終活に向き合っている吉田朋師弁護士(修善寺法律事務所)に、相続問題に注力する理由や事務所の特徴について伺いました。法テラスでの経験を活かし、医療や介護など福祉分野と連携したサポートにも力を入れている吉田弁護士。相続問題を早めに弁護士に相談するメリットなどについても詳しくお話しいただきました。(静岡県弁護士会所属)

インタビュー

誰もが司法にアクセスできる環境を

伊豆市初の法律事務所を設立した経緯を教えてください。

司法修習を終えた後、静岡県内の法テラスで約10年間、実務経験を積みました。

法テラスのスタッフ弁護士が果たす役割の1つが、司法アクセス障害の改善です。社会には、「周辺に法律事務所が1つもない」「身体が不自由で外出できず、弁護士に相談できない」など、様々な事情で司法のサポートを受けられない方がいます。

私が法テラスで勤務していた当時、伊豆市内には法律事務所が1つもありませんでした。そこで、伊豆市に足を運んで出張相談を実施し、地域の方々から悩みを聞いて解決のためのアドバイスを提供していました。

法テラスを任期満了で退職した後も、司法アクセス障害の改善に貢献したいと思い、伊豆市内に法律事務所を開設しました。伊豆地域は高齢化が進み、自分の足で法律事務所に来られない方が増えています。現在も出張相談を続けながら、幅広いトラブルの解決に取り組んでいます。

事務所として大切にしていることを教えてください。

依頼者の話をじっくり聞くことです。途中で遮るようなことはせず、思いの丈を話してもらいます。相談時間は最低でも1時間は確保します。事務所によっては30分に設定しているところも多いですが、それでは短いというのが私の考えです。相談時間が短いと依頼者が焦ってしまいますし、こちらからのアドバイスも駆け足になる可能性があるため、十分な時間を確保するようにしています。

悩みの背景にある事情や目指すゴールは、依頼者ごとに全く異なります。私自身の経験から簡単に結論づけるのではなく、1人ひとりと向き合い、依頼者自身が真に納得できる解決方法を一緒に検討することを大切にしています。

相続をきっかけに家族関係が壊れてしまわないように

相続問題に注力する理由を教えてください。

伊豆地域は高齢化率が高く、相続に関する相談が多いことが理由の1つです。相続問題は家族間で発生するため、争いが激化した結果、関係に亀裂が入り、それきり疎遠になってしまうことも少なくありません。元々は仲が良かった家族が、相続をきっかけに仲違いしてしまうのは悲しいことです。取り返しがつかなくなる前に弁護士が入って当事者の利害を調整し、できるだけ全員が納得できる相続を実現したいという思いで取り組んでいます。

相続問題とともに注力しているのが「終活」です。「自分の死後、残された家族が相続で揉めないか心配だ」「認知症などで判断能力が落ちたら、どうやって財産を管理すればいいのだろう」。このような不安を抱えている方に向けて、遺言作成や任意後見による財産管理を提案し、安心できる老後を送るためのお手伝いをしています。

終活においては、「どういう老後を送りたいか」に重点を置いて依頼者の話を聞き、希望を実現するために最適なプランを一緒に考えていきます。

相続問題でよくある相談はどのようなものですか。

一番多いのは遺産分割におけるトラブルです。そのほか、亡くなった方が借金をしていたことがわかり、相続放棄をしたいという相談もありますし、相続人調査、遺留分侵害額請求に関する相談も受けています。

生前対策、紛争解決、手続きの代行…と幅広い依頼に対応しているので、相続に関するどのような悩みも気軽に相談してもらえればと思います。

相続問題を弁護士に依頼するメリットを教えてください。

メリットの1つは、書類作成や調査などの手続きを正確に進められることです。例えば、遺言書や遺産分割協議書は自分でも作れますが、後から見直した際に、法的な不備があり有効性が問題になることが多々あります。弁護士に依頼することで、法的な要件を満たした書類を迅速に作成することができます。

また、相続人や財産の調査を自分でするには膨大な時間と手間がかかりますが、弁護士に依頼すればその手間が省けますし、漏れなく正確に調査することが可能です。

財産の取り分などをめぐって相続人同士で対立した場合も、弁護士に依頼することで早期解決が望めます。

弁護士は、第三者の立場で遺産分割協議に介入し、法律のルールに基づいて交渉を進めます。相続人だけで話し合うと感情的に紛糾しがちですが、弁護士が入ることで自分も他の相続人も冷静になり、論理的に話合いを進めやすくなるでしょう。相手方との交渉は弁護士に任せられるので、意見が対立する相続人とやりとりするストレスからも解放されます。

逆に、相談が遅れることのデメリットは何でしょうか。

相談が遅れると、期限が決まっている手続きができなくなる可能性があります。相続放棄は、「被相続人が亡くなり、自分が相続人になることを知った時点から3か月以内」(熟慮期間)に手続きをしなければなりません。実際に、相談に来た時点ですでに熟慮期間を過ぎていたというケースは少なくなく、その場合、放棄ができず、被相続人の借金を引き継ぐことになるなどのリスクがあります。

終活の相談も早めにすることをお勧めします。認知機能の低下が始まると、遺言書の作成や任意後見を依頼することが難しくなる場合があります。ご自身が心身ともに元気なうちに老後のプランを考え、残りの人生を穏やかに過ごすための備えを万全にしておきましょう。

福祉分野と連携し、包括的なサポートを提供

相続問題における先生の事務所の強みを教えてください。

法テラスで培った経験やノウハウが私の強みです。法テラスでは健康面や経済面に不安を抱えている依頼者が多かったため、市区町村役場や医療機関、各種介護福祉施設などとの連携が必要でした。当時築いた人脈を活かして、医療や福祉のサービスを利用する際の情報提供や手続きのサポート、関係機関との連絡調整などをおこなっています。法律相談だけではなく、依頼者の困りごとに対して包括的なサポートを提供できることが特徴です。

また、相続問題で欠かせない税金や登記の手続きは、税理士や司法書士と連携して進めます。依頼者自身が専門家を探して依頼する必要はなく、当事務所にてワンストップで対応可能です。

相続問題を解決する中でやりがいに感じるのは、どのようなときですか。

最初に事務所に来たときには表情が暗く、落ち込んでいた依頼者が、問題の解決を通じて笑顔を取り戻していく様子を見ると、弁護士をやっていて良かったと感じます。「重荷が下りた」「長年の悩みが解決できた」などと言葉を掛けていただけることもあり、励みになりますね。

相続のトラブルを抱えて、悩んでいる方にメッセージをお願いします。

弁護士と聞くと、敷居が高いように感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。「実際に相談してみたら、思ったよりも話しやすかった」とおっしゃる方も多いです。1人で抱えてきた悩みや不安を吐き出すだけでも、心の重荷が少し軽くなると思います。

事務所にお越しになるのが難しいという方には、私の方から訪問することも可能です。どんな悩みもじっくりお聞きしますので、「こんなことを相談していいのかな」などと心配せず、安心してご相談ください。あなたの悩みを解決するための方法を丁寧にアドバイスいたします。