岩倉市の相談しやすい法律事務所。約20年の豊富な経験と「断らない姿勢」で相続のお悩みを解決へ
愛知県岩倉市で「黒川法律事務所」を経営する黒川綾子弁護士にインタビューを行いました。約20年の経験を持ち、自身が生まれ育った岩倉市に事務所を構える黒川弁護士。依頼者の気持ちに寄り添う姿勢を大切に、相続問題の解決に取り組んでいます。地元密着型の事務所としての特徴や、事務所の強みなどを聞きました。(愛知県弁護士会所属)
インタビュー
依頼者に寄り添う地域密着型の法律事務所
事務所設立の経緯を教えてください。
「地域の皆さまのお役に立ちたい」という思いから、地元・岩倉市で開業しました。住みやすく居心地の良い岩倉市で、皆さまが気軽に訪れることのできる事務所を目指しています。
住宅街に事務所を構えた理由は、皆さまが相談しやすく、落ち着いた雰囲気で話ができる環境を大切にしたいと考えたからです。法律事務所というとハードルが高く感じられ、緊張してしまう方も多いと思います。そうした印象を払拭したいと考え、木の香りが広がる温かみのある空間を目指しました。実際、この雰囲気は訪れる方々からも好評です。
法的な問題を抱えて相談に来る方は、すでに不安や緊張を感じていることでしょう。だからこそ、リラックスできる環境で本当の悩みを話してもらえるようにしたいのです。
また、緊張して言いたいことが言えないような環境では、こちらも依頼者がどんな方なのかを把握するのが難しくなります。雑談ができるくらいの話しやすい環境があってこそ、依頼者の人柄を把握でき、より適切なサポートができると考えています。
弁護士として大切にしていることは何ですか?
法的な問題解決をすることはもちろんですが、同じくらい大切にしているのは、依頼者の気持ちに配慮した解決方法を一緒に見つけることです。
特に相続問題では、長年の家族関係や過去の出来事が影響していることが多く、「長男だけが優遇されていた」「家の手伝いを一人だけさせられていた」といった経験が現在の主張に表れることがあります。一人ひとりに異なる事情や思いがあるからこそ、その方に合った最善の解決策を共に考えていく必要があると思っています。
そのため法律に則った整理だけでなく、「なぜそう思うのか」「何を大切にしたいのか」といった気持ちの部分も丁寧に伺っていますね。
まずはじっくりとお話を聞くことを心がけています。信頼関係を築くために小さなことでもしっかりと耳を傾け、それぞれのドラマを受け止めるのです。特に相続の初期段階では不安も大きいため、進捗状況を丁寧にお伝えし、依頼者の気持ちに寄り添えるよう努めています。
遺言書作成や遺産分割に限らず幅広いお悩みに対応
相続問題に注力するようになったきっかけはありますか?
高齢化社会が進む中で、相続問題に関するニーズが今後ますます高まると感じたことがきっかけです。また、現代では権利意識の高まりもあり、相続に関する専門的なサポートが必要とされていると実感しています。
今は年代を問わず、インターネットなどで相続について調べる方が増えている印象はありますが、調べた情報が誤っていることも少なくありません。誤った情報で損をするような状況を避けるためにも、正確な知識と専門的なアドバイスを提供したいという思いがあります。
相続ではどのような相談が多いですか?また、どのように解決していくのですか?
相続開始後の相談では、生前の財産管理や預金の動きに不自然さがあるケースなど、当事者だけでは解決が難しい問題についての相談が多いです。いわゆる「財産の使い込み」が疑われるケースですね。
遺産分割の場合は、まず遺産と相続人の調査から始め、続いて依頼者の希望を丁寧に伺います。その後、相手方とも話し合いを重ね、交渉で解決できる場合は書面を作成し、登記が必要な場合は必要に応じて司法書士と連携します。
話し合いが難しい場合は、各相続人の状況や主張の対立度合いなどを考慮したうえで、交渉を続けるのか調停を利用するのか…などの方針を決めていく、という流れです。
その他、遺留分侵害額請求、相続放棄・限定承認、相続税などに関するご相談もあります。
遺言書に関する相談も多いと伺いました。
遺言書の作成や将来のトラブル予防に関する相談も増えています。特に「特定の相続人に財産を多く・少なく渡したい」と明確に希望がある場合に、遺言書の相談に来る方が多い印象です。
一方で家族関係が良好であっても、遺言書を作成しておくメリットはあります。家族仲が良くても相続人の利益が対立する可能性はゼロではありませんので、遺言書があればトラブルを避けられるでしょう。最後のメッセージとして意思表示をしておけば、無用なトラブルを防げます。
また、遺言書があれば、相続人となる方の手間を省けるという点も大きなメリットです。「遺言書がなくてもちゃんと手続きができそうか」「仕事で忙しくても対応ができそうか」「相続で発生するであろう事務作業が得意か・苦手か」といった、相続人となる方の性格も考慮して、遺言書作成を検討すると良いでしょう。
約20年の経験を強みに「断らない姿勢」を貫く
事務所の強みを教えてください。
地域密着型であることが大きな強みです。岩倉市とその周辺地域で長く過ごしてきたため、地域特有の事情をよく理解しています。また、必要に応じて税理士、司法書士、遺品整理業者など地元の専門家と連携し、総合的なサポートを提供しています。
「断らない姿勢」も特徴です。たとえ難しそうなご依頼であっても「少しでも良い方向に進めるよう、一緒にやってみましょう」という前向きな姿勢で取り組んでいます。依頼者の期待に応えるため、途中で投げ出さない粘り強さには自信があります。
この姿勢は、以前働いていた事務所で身についたものです。前の事務所の上司は「難しいから」「面倒だから」という理由で断ったり、途中で投げ出したりすることはありませんでした。そのような環境下では大変なこともありましたが、その分みっちり鍛えられ、今につながっています。
処分が難しい価値の低い土地がある相続や、相続人同士の関係が複雑なケースなどの大変なご依頼についても、最後まで粘り強く対応することをお約束します。約20年の弁護士経験から得た知識と経験を活かし、お悩みの解決を目指しますので、おまかせください。
印象に残っている相続のご依頼はありますか?
特に印象深いのは、相続人同士の仲が非常に悪く、遺産分割協議がまとまる見込みが全くない状況で相談に来た方の案件です。さらに相続人の数が多かったため複雑な案件となり、他の事務所では「対応が難しい」と断られていたという事情がありました。
このケースでは、粘り強く交渉を続けた結果、最終的には相続人全員が納得できる形で遺産分割協議を成立させることができました。「先生でなければ、遺産分割協議はまとまらなかった」「先生にお願いして本当に良かった」という言葉が嬉しかったですね。
なぜ解決できたかというと、相手方の気持ちを理解することを心がけたからだと思います。もちろん依頼者の利益を第一に考えながらも、相手方の立場や意見も尊重する姿勢を持ち続けた結果、相手方も「自分の意見が尊重されている」と感じられたようです。次第に感情が和らぎ、解決に向けて前向きになってもらえました。
相続問題は感情的になりがちですが、相手方とは「敵対する」というよりも「共に解決を目指す」という姿勢が重要です。長年の経験から、強引な交渉よりも相互理解に基づいた対話の方が、結果的に依頼者にとっても良い解決につながると実感しています。相手方も一人の人間として尊重することが大切だと考えています。
早めの相談で今抱えている不安を解消しませんか
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
相続問題で不安を感じている方は、ぜひ一度専門家にご相談ください。不安な気持ちになったら、まずはその原因を整理することが大切です。専門家の視点から見ることで、新たな解決策が見つかることも少なくありません。
早い段階での相談が、結果的に最善の道につながることが多いです。たとえ厳しい状況であっても、心の準備ができるという点でも早めの相談は有益と言えます。また、初期段階であれば相談だけで解決することもあり、必ずしも弁護士への依頼が必要になるわけではありません。
一人で悩むより、早い段階で相談したほうが結果的にスムーズな解決につながりますし、不安を感じてもやもやする時間も短くなるでしょう。どんなに小さな疑問や不安でも、お気軽にご相談ください。解決策を一緒に見つけていきませんか?