生前対策から遺産分割トラブルまで幅広く対応。丁寧な対話で状況を整理し、解決への道を照らす
大阪府大阪市北区「弁護士法人リット法律事務所」の谷口陽輔弁護士(大阪弁護士会所属)に、相続分野の取り組みについて聞きました。相続問題は千差万別で、案件の数だけトラブルの原因があるとのこと。「弁護士が入って状況を整理できれば問題点が可視化されて、どの部分の絡まりをほどけば解決に近づくかが見える」と話します。初回相談から解決まで一貫して同じ弁護士が担当し、依頼者をきめ細やかにサポートします。
インタビュー
先が見えない状況をクリアに。依頼者の未来を灯します
事務所設立の経緯を教えてください。
当事務所は2022年に、修習同期の清水勇希弁護士が立ち上げました。当時、私は大阪市内の法律事務所で勤務弁護士として働いていて、弁護士5年目を迎えてそろそろ独立しようかと考えていました。ちょうどその頃に清水弁護士から「一緒にやらないか」と声をかけてもらい、2023年の9月に合流した形です。現在は共同代表として事務所を運営しています。
現在は弁護士3名が在籍し、これからもう1名加入する予定です。ありがたいことに、設立以来、順調に依頼件数が増えています。今後もできる限り依頼者のニーズに応えられるように、少しずつ事務所の規模を大きくしていけたらと考えています。
事務所の理念や大切にしていることを教えてください。
事務所のホームページでも掲げているとおり、「クライアントの未来を灯す」ということを理念にしています。
法律は難しく、一般の方には理解しにくい部分が多いです。難しい話を翻訳し、わかりやすく伝えることは弁護士の役割の一つだと思います。翻訳というプロセスを通じて、先が見えない状況を少しでもクリアにし、解決への道を明るく照らしたい。そのような思いを胸に、依頼者一人ひとりと向き合っています。
遺産分割と遺言作成の相談が多数。依頼者との信頼関係を大切に、常に丁寧に対応
相続分野に注力している理由を教えてください。
相続は身近な法律問題の最たるもので、誰もが経験する可能性があるからです。
たとえば、結婚しなければ離婚で悩むことはありません。「貸したお金が返ってこない」というトラブルは、そもそも人にお金を貸さなければ起こらないでしょう。一方相続は、家族が亡くなれば必ず発生します。手続きは煩雑ですし、ひとたび揉めると当事者間ではなかなか解決できません。
当事務所は個人・法人を問わず幅広い分野の依頼を承っていますが、どちらかというと個人の方から身近なトラブルについて相談を受ける機会が多いです。いわゆる「街の弁護士」として、相続問題にきちんと対応するのが務めと考え、注力分野の一つに掲げています。
どのような相談が多いですか。
一番多いのは遺産分割の相談です。「相続人同士で話し合ったけれどまとまらない」「そもそも話し合いができない」といった相談が寄せられます。遺言が書かれていて、特定の相続人に全ての遺産を与える、というような内容になっている場合は、遺留分や遺言の有効性をめぐって揉めることも多いです。
まずはきちんと相続人と遺産の範囲を確定した上で、相手方と交渉を重ねて、当事者双方が納得できる着地点を探ります。話し合いで合意に至らない場合は、裁判所の調停を利用して解決を目指します。
ただ、依頼者の中には裁判所の手続きにもつれ込むことを望まない方もいます。そのため、私が一方的に方針を決めるのではなく、依頼者と相談して、なるべく要望に沿う形で進めていきます。
遺言を書きたいという相談も多いです。ご本人からはもちろん、「なるべく元気なうちに親に遺言を書いてほしい」ということでご家族からも問い合わせをいただきます。
相続案件を手がける上で心がけていることはありますか。
相続案件に限らず、一番大切にしているのは丁寧な仕事をすることです。
弁護士として仕事をする上で絶対に欠かせないのが、依頼者と信頼関係を築くことだと考えています。信頼関係を築くために必要なことの一つが、コミュニケーションをきちんと取ることです。ただ、コミュニケーションは取るけれど、一方で雑な仕事をしていては信頼を得られません。コミュニケーションも事務的な手続きも、どんな仕事も丁寧にすることを何より重視しています。
弁護士であれば誰でも当然にやっていることではありますが、裁判例や文献はかなり細かくリサーチしますし、その案件において問題となる法理論や法制度は知っていることであっても改めて勉強してインプットし直すようにしています。自分がきちんと理解していないと依頼者に納得してもらえる説明ができないので、情報のアップデートは特に心がけています。
依頼者の感情面のケアで心がけていることはありますか。
傾聴です。電話で1時間半くらいお話することもよくあります。まずはきちんと話を聞いて、依頼者が何に痛みを感じているのかを自分なりにしっかり分析する。それが対依頼者との関係でとても大事なことだと思っています。
トラブルの原因を見極め、解決の道筋を提示。担当弁護士が最後まできめ細やかにサポート
相続について弁護士に相談・依頼するメリットを教えてください。
一つは、弁護士が入って状況を整理することでトラブルの原因と対処法がわかり、解決に近づくことです。
相続は家族間で発生する問題なので、当事者間の感情的なもつれが原因でトラブルになることが多いです。法律論を当てはめて簡単に解決する案件は非常にまれです。一見したところスムーズに解決しそうな案件でも、進めていくうちに家族の根深い問題が潜んでいることがわかったりして、難航するケースは多々あります。
案件の数だけトラブルの原因があり、当事者で状況を整理して原因を突き止めるのは至難の業です。だからこそ私たちのような第三者かつ法律の専門家である弁護士が介入し、交通整理をする意義は大きいと思います。整理できれば問題点が可視化されて、どの部分の絡まりをどうやってほどけば解決に近づくかが見えてきます。
もう一つは、精神的な負担がかなり軽くなることです。弁護士が相手方との窓口になるので、直接やりとりする必要がなくなります。実際に、「喧嘩をしている相手と話したくない」という理由で依頼される方も多いです。
相続における事務所の強みや、他の事務所との違いを教えてください。
最初から最後まで、一貫して同じ弁護士が対応することです。
弁護士が何十人もいるような大規模事務所の場合、相談を受ける弁護士と依頼後に対応する弁護士が違ったり、事務のスタッフが相談を受けたりするところもあると聞きます。また、依頼後に途中で担当弁護士が変更になる場合もあるようです。
当事務所ではそのような対応はせず、初回の相談から解決まで、1人の弁護士が責任を持って担当します。案件について深く理解している弁護士とコミュニケーションを取りながら解決まで進んでいけます。担当が途中で変わることはありませんので、安心してお任せください。
また、相続案件では相続人や相続財産の調査がどうしても発生します。できる限り弁護士が対応しますが、中には依頼者本人に手続きしていただく必要がある部分も出てきます。その場合も、手続きの進め方を担当弁護士が丁寧にレクチャーします。依頼者の負担を最小限に抑えるために、きめ細かいサポートを提供していることも当事務所の特徴です。
相続案件について、今後の展望をお聞かせください。
トラブルの予防により力を入れたいです。相続人同士の紛争が顕在化してから相談を受けることが多いのですが、トラブルにならないに越したことはありません。もちろん、紛争化した案件にもしっかり対応しますが、遺言作成などの対策にもいっそう注力できればと考えています。
仕事をしていて一番やりがいを感じるのが、「依頼してよかったです」と言っていただいたときです。今後も依頼者の期待に応えられるように、目の前にある案件一つひとつに丁寧に取り組んでいきたいと思います。
最後に、相続について弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
少しでも悩んでいることがあれば、まずは電話やメール、LINEで気軽にお問い合わせください。当事務所では初回相談は無料で承っています。対面はもちろん、オンラインでの相談も可能です。
私が目指しているのは、かゆいところに手が届くような対応です。丁寧にお話を聞いてすみずみまで状況を理解し、問題の本質を見極めて解決の道筋を示します。どのようなこともご遠慮なく相談していただければと思います。