相続弁護士 ドットコム
弁護士法人菊池綜合法律事務所(岡山県岡山市)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

所在地
岡山県 岡山市北区南方1-8-14
受付時間
  • 平日可

依頼者の負担を引き受け、迅速かつ丁寧な対応で相続トラブルを解決。弁護士複数名での対応も可能

宮井 啓弁護士法人菊池綜合法律事務所
依頼者の負担を引き受け、迅速かつ丁寧な対応で相続トラブルを解決。弁護士複数名での対応も可能

岡山県岡山市「弁護士法人菊池綜合法律事務所」に所属する宮井啓弁護士(岡山弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて聞きました。当事者間でこじれてしまっても、早い段階で弁護士を入れればスムーズに解決するケースもあると話す宮井弁護士。丁寧なヒアリングを通して依頼者の状況や意向を把握し、相手方にも配慮した対応で相続問題の早期解決を目指します。弁護士に依頼するメリットや事務所の強みなどを聞きました。

インタビュー

相続案件は初動が大事。まずは丁寧なヒアリングから

事務所の理念や、大切にしていることを教えてください。

事務所として掲げている理念は「迅速、丁寧、的確」です。私も常にこの3点を意識して業務に取り組んでおり、中でも、迅速な対応については特に気をつけています。

依頼者と接していると、弁護士は一般の方とは時間の感覚が違うと感じることが少なからずあります。たとえば、裁判の期日が1か月おきというのは弁護士にとっては普通ですが、一般の方には、随分のんびりしているように感じられると思います。

弁護士にとって普通のことが、依頼者にとってもそうであるとは限りません。そのことを念頭に置き、こちらがコントロールできる作業についてはなるべく早めに完了させるようにしています。また、解決までにかかる時間やスケジュールも丁寧に説明し、依頼者を不安にさせない対応を心がけています。

菊池綜合法律事務所_事務所本館

相続案件に注力している理由を教えてください。

当事務所は岡山の中では比較的規模が大きく、個人・法人から幅広い分野の相談を承っています。その中でも特に相続は相談件数が多く、ニーズが高い分野です。1人でも多くの方の問題解決の力になりたいと考え、注力しています。

相続案件解決までの流れと、案件に対応するにあたって大切にしていることを教えてください。

相続は家族・親族間の問題なので、本来は話し合って解決できればそれが一番理想的だと思います。しかし実際は、話し合ったけれどまとまらず、当事者だけでは解決が難しいということで相談に来る方がほとんどです。

話し合いがうまくいかない理由の一つが、当事者間の意見のすれ違いや誤解です。こじれてしまった場合でも、早い段階で弁護士が入って状況を整理し、お互いの認識を正すことで、あまり時間をかけずに解決できるケースもあります。

こうしたケースで相談を受けた場合はまず、依頼者に対する丁寧なヒアリングから始めます。相続財産として何があるか・相続人は誰かという基本情報はもちろん聞き、さらに、何が原因でこじれてしまったのかを、ご本人が思われていることでいいので話していただくようにしています。

また、被相続人が生きていたときに誰が財産を管理していたか、その当時相続人同士の交渉はあったのかなど、相続が始まる前の状況も聞きますし、依頼者がどういう解決を望んでいるのか、ご本人のお気持ちも丁寧に聞きます。

依頼していただき、当事者の間に入る際には、相手方との最初のコンタクトの取り方に配慮しています。手紙でやりとりすべきケースもあれば、直接話す方がスムーズに意思疎通できるケースもあります。初動を誤ることがないよう、依頼者からよく話を聞いて慎重に対応を判断し、進めていきます。

菊池綜合法律事務所_事務所別館

弁護士の力で相続トラブルを早期解決へ

相続について、どのような相談が寄せられますか。

遺言書作成の相談もあれば、相続手続きの進め方や、遺産分割のトラブルに関する相談もあり、幅広く承っています。

相続発生後のトラブルには様々なケースがありますが、多くはきょうだい間で発生している印象です。例えば、兄と弟が相続人で、「弟の方が親から可愛がられて、自分はいつも我慢してきた」などと不公平感を持つ兄の不満が募り、相続が発生したタイミングで積年の思いがあふれて争いになるケースがよくあります。

生前に兄弟のどちらかが両親の財産の管理をしていた場合の、使途不明金についての相談も多いです。被相続人の入出金履歴を調べたところ、不審な引き出しがあり、「財産を管理していた兄が使い込んだのではないか」などと疑って相談に来られる方がいます。

このような場合、銀行の入出金履歴をより詳しく読み込み、いつどのくらいお金が引き出されたのかを調べます。被相続人の生前の生活状況などと照らし合わせて不自然な引き出しがある場合は、使い込みが疑われる相手に対して、どのような目的で引き出したのか説明を求めます。

使い込みの問題については、金額が大きくないときは特に、話し合いか遺産分割調停の中で解決することが望ましいと考えています。遺産分割協議をする際に、使い込みをした額を差し引いて分割するという形です。

しかし、金額が大きい、相手方が使い込みを認めないなど、話し合いや調停での解決が難しい場合は、遺産分割とは別に不当利得返還請求という民事裁判を起こして返還を求めていく流れになります。

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

まず、財産調査などの煩雑な手続きを全て弁護士に任せられることです。被相続人の財産の内容がわからない場合、財産調査をおこなって全容を明らかにする必要があります。「財産を調べるくらいなら自分にもできる」と思われるかもしれませんが、ご自身で調べるとなると手間も時間もかかりますし、調査に漏れが出てしまう可能性もあります。

弁護士であれば、照会という弁護士しか利用できない手続きなども使って、スピーディーかつ確実に財産の内容を調査することが可能です。不動産がある場合は評価額の算定も含めて対応します。

また、相続人同士で遺産分割協議をする際に、誰か一人が音頭を取って分け方を決めようとすると、他の相続人から「そんな分け方には納得できない」などと不満の声が上がり、話がまとまらないことがあります。そのような場合に弁護士が入り、法律のルールに従って分割しますと説明すると、納得を得られてスムーズに話し合いが進むことが多いです。

事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。

当事務所は、岡山の中では比較的、弁護士の数が多い事務所です。複雑な案件や財産の規模が大きい案件には、弁護士複数人で対応することもあります。

また、事務員も複数人いるため、財産調査もスムーズに進められます。財産の全容を明らかにしないことには、遺産分割協議をすることができません。当事務所に依頼していただければ、最初のステップからスピード感を持って対応します。

菊池綜合法律事務所_相談室1

少しでも「前に進みたい」と思ったら、まずは相談を

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものを教えてください。

相続人が複数いる案件で、被相続人の残した財産が実家のみという案件がありました。依頼者は実家で被相続人と同居し、被相続人の死後も住み続けていました。ところが、一度も家に住んだことがない他の相続人から「その家がほしい」と言われて、どう対応すべきか悩んで相談にいらっしゃいました。

相手方の主張は理屈が通らず、理不尽ともいえるものでした。親族では対応しきれないということで私が窓口になり、相手方の主張を聞き、こちらの要望を伝え、説得し…と粘り強く交渉しました。相手方が感情をぶつける対象を私に変えることで、依頼者に極力ストレスがかからないように対応を進めました。

最終的には、相手方に代償金を支払う代わりに、依頼者は家に住み続けるという結果に着地することができました。依頼者にとても感謝されて、嬉しかったですね。

相続問題は長年にわたる親族間の歴史が背景にあることが多く、感情的な対立が激しいケースもあります。弁護士として入ることで、依頼者の心理的な負担を少しでも軽くし、解決までサポートできればという思いで、一つひとつの案件に向き合っています。

相続について相談・依頼を検討している方へのメッセージをお願いします。

相続が発生しても、「財産をどうやって分けたらいいかわからない」「何から手をつけたらいいかわからない」という状態で前に進めない方もいらっしゃると思います。こう着状態から抜け出したいと思ったときには、ぜひ弁護士に相談してください。ご事情を伺い、前進するための方法をアドバイスをさせていただきます。

相続に関しては初回の相談料を無料にしています。「とりあえず、今ある疑問だけでも解決したい」といった気軽な形でかまいませんので、まずは相談に来てみてください。

菊池綜合法律事務所_相談室