相続弁護士 ドットコム
弁護士法人穂高(大阪府大阪市)

弁護士法人穂高

所在地
大阪府 大阪市北区西天満4-3-25 梅田プラザビル10階
受付時間
  • 平日可

相続問題は「話をよく聞くこと」から。大阪の老舗法律事務所が貫く、依頼者ファーストの解決姿勢

田村 義史弁護士法人穂高
相続問題は「話をよく聞くこと」から。大阪の老舗法律事務所が貫く、依頼者ファーストの解決姿勢

大阪府大阪市で「弁護士法人穂高」に所属する田村義史弁護士にインタビューを行いました。20年以上のキャリアの中で、数多くの相続案件を手がけてきた田村弁護士。「遺産総額が数億円規模」「不動産や株式など預貯金以外の遺産が多い」などの難しいケースも、経験と知識を駆使して解決に導きます。相続案件を手がける上での心構えや、事務所の強みなどを聞きました。(大阪弁護士会所属)

インタビュー

長い歴史と確かな実績を持つ法律事務所

事務所の歴史と特徴を教えてください。

当事務所の前身の事務所は、出宮靖二郎弁護士によって1967年に開設されました。1994年には現代表である岡田京一弁護士が入所し、1998年にパートナーに就任しています。その後、2003年1月に法人化して現在の「弁護士法人穂高」となりました。私は同年10月に入所しています。大阪で生まれ育ったことから、自然と大阪で働くキャリアを選びました。

現在、当事務所は複数名のベテラン弁護士と事務スタッフで運営を行っています。風通しの良い職場環境を大切にしており、事務所内でのコミュニケーションは活発です。普段から何でも話し合える関係性を築き、働きやすい雰囲気づくりを心がけています。

事務所の理念と、弁護士として大切にしていることを教えてください。

当事務所では「依頼者にとってベストな解決を目指すこと」を第一に考えています。また事件の大小を問わず、弁護士が必要な問題であればできる限りご依頼をお受けし、全力を尽くしています。

依頼者にとってベストな解決を目指すうえで重要なのは、依頼者のニーズを正確に把握することです。まずは話をよく聞き、何を一番求めているのかを理解することから始めます。その上で解決方法を提案し、依頼者の意向を確認しながら今後の方針を立てていきます。

弁護士法人穂高_本棚

依頼者の気持ちに寄り添う相続対応

相続問題に注力するようになったきっかけを教えてください。

私は、弁護士になって間もない頃から相続問題に取り組んできました。当時所属していた事務所の所長と遺産分割の案件を担当することになったのですが、まだ経験が浅かったため、所長に必死についていった記憶が残っています。その後しばらくして、相続に関する弁護士同士の研究会に誘われたことが、本格的に相続問題に取り組むきっかけとなりました。

相続に関する著書(共著)を多数執筆し、講演やセミナーも行ってきました。一人でも多くの方の悩みを解決したいという思いで、知識や経験を積み重ね、実務にも活かしています。

相続問題に取り組むうえで大切にしていることはありますか?

相続は家族間の問題だからこそ、当事者のさまざまな感情が交錯します。そこで、何よりもまずは依頼者の気持ちに寄り添うことを大切にしています。依頼者の気持ちになって、依頼者の立場に立って、これまでの経緯や思いを丁寧に聞くのです。「この弁護士は自分の気持ちをわかってくれそうだ」と思ってもらうことが、信頼関係構築の第一歩だと考えています。

依頼者の気持ちに寄り添い、理解する一方で、本人が「こうしたい」と思っていることが本当に最善なのかも慎重に検討する必要があります。

特に相続の場合、当事者になると冷静な判断が難しいものです。例えば、親の介護をしていた人とそうではなかった人との間で、生前の預貯金の使用用途をめぐって対立するケースがありますが、本人同士の話し合いでは一方的な主張になってしまうことがあります。実際は故人の意向なども含めて、生活状況や背景事情を丁寧に確認していく必要があるのです。

そこで、依頼者の話を丁寧に聞いたあとで、相手方の立場や裁判官から見た場合の判断なども、少しずつお話ししていきます。長年の経験から、このような段階を踏んだアプローチが、より良い解決につながると考えています。

初回相談で心がけていることはありますか?

依頼者の中には不安を抱えている方も多いので、まずはその気持ちを受け止めることから始めています。特に初回相談では十分な時間を取って、依頼者の話をじっくりと伺います。

弁護士法人穂高_相談室

豊富な経験と確かな対応力が強み

相続問題における事務所の強みを教えてください。

私自身、弁護士として20年以上の経験があり、手がけてきた件数の多さは強みの一つです。遺産総額が3億円以上となる高額なご依頼や、三代にわたる複雑な相続が絡むご依頼など、難しいケースも解決に導いてきました。

また、財産の種類が多岐にわたる相続にも対応できる体制を整えています。例えば不動産や株式など、預貯金以外の財産が多いケースでは、経験と知識を活かした対応が必要です。また、不動産はあるものの預貯金がほとんどないようなケースでも、最善の判断をするためには経験と知識が求められますが、当事務所であれば問題なく対応可能です。

さらに、他士業との連携体制も充実しています。すぐに相談できる不動産業者や税理士とのつながりが深く、総合的なサポートが可能です。

医学知識が豊富であることも特徴です。事務所として交通事故事件も多く手がけているため、カルテや医学用語にも抵抗なく対応できます。相続では、遺言作成時の意思能力や認知症の判断に医学的知識が必要となることも多いため、この点も当事務所の強みといえます。

印象に残っている事例はありますか?

遺言書の有効性を争い、解決までに約8年かかった事例が印象に残っています。

このケースでは遺言書が2通あり、どちらが優先されるのか微妙な状況でした。前任の弁護士から引き継いだ時点ですでに複数の紛争があり、膨大な量の資料を分析する必要があったこともよく覚えています。大変な状況ではありましたが、依頼者と面談して話を聞くなかで、何としても解決したいという思いが強くなりました。

そこで私は地道に記録を確認し、綿密に準備を進めました。最高裁まで争い、最終的には依頼者に有利な内容の遺言書を正式なものとして認めてもらうことができました。このケースでは「依頼者の希望を実現したい」という思いが、長期間にわたる粘り強い対応の原動力となりました。事件の大小や報酬の額に関係なく、依頼者に「ありがとう」と感謝してもらえることが何よりも嬉しく、この仕事をしていてよかったと実感します。

弁護士法人穂高_事務所内

「相談したい」と思ったときが相談のタイミング

相続で悩んでいる方に向けて、メッセージをお願いします。

基本的には事務所に直接お越しいただき、面談でご相談をお受けしています。直接会ってお話を聞くことで、新たな問題点や、依頼者自身が気づいていない課題が見えてくることが多いためです。もちろん遠方の方など、どうしても事務所への訪問が難しい場合は、他の方法での対応も可能なので、お気軽にお申し付けください。

相続の相談に、決まったタイミングはありません。遺言書の作成を考えているとき、相続の問題で少し不安を感じたとき、すでに相続トラブルが発生しているときなど、いつでもご相談ください。自力で調べてみて解決方法がわからないようなときも、お気軽にご相談いただければと思います。

初回相談は無料ですので、まずは気兼ねなくお話しください。当事務所は、あなたの不安の解消に向けて、全力でサポートいたします。

弁護士法人穂高_本