相続弁護士 ドットコム
大和久法律事務所(岩手県盛岡市)

大和久法律事務所

所在地
岩手県 盛岡市南大通1-8-7 CFC第2ビル3階
受付時間
  • 平日可
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
受付時間
9:00-17:00
050-5284-6290

岩手県で相続の調停をスムーズに進めるために、弁護士が早期相談を勧める理由

大和久 政也大和久法律事務所
岩手県で相続の調停をスムーズに進めるために、弁護士が早期相談を勧める理由

岩手県盛岡市の「大和久法律事務所」で相続問題を扱う大和久政也弁護士に話を伺いました。「相続問題は、家族関係をどう維持していくかが重要」と話す大和久弁護士。相続が完了した後の当事者の関係性も見据えて、できるだけ円満な解決を目指しています。相続における弁護士の役割や事務所の強み、相続で悩む方々へのアドバイスなどを聞きました。(岩手弁護士会所属)

インタビュー

弁護士修習で訪れた盛岡での独立

事務所設立の経緯を教えてください。

2003年に弁護士登録をしました。弁護士修習地が盛岡で、そのまま盛岡で弁護士として活動を続け、2008年頃に現在の事務所を設立しました。盛岡は、母が岩手出身なので幼少期から馴染みがありました。

弁護士登録後は勤務弁護士として働いていましたが、キャリアを積んでいく中で、自分の理想とする形で事務所を運営したい思いが強くなり、独立を決めました。

事務所の理念を教えてください。

弁護士に相談することを敷居が高いと感じる方も多いですが、相談しやすい敷居の低い事務所にしたいと常に考えています。

そのためには、「こんなことを弁護士に聞いてもいいのか?」という疑問でも、気軽に話してもらえるような雰囲気づくりが大切だと思っています。

依頼者の満足度を高めるために、どのようなことをおこなっていますか。

依頼者の希望にしっかりと応えることが基本だと考えています。しかし、すべての事案が依頼者の希望通りに解決できるわけではありません。そんなときでも、依頼者が何かしらの解決が得られたと感じられるような対応を心がけています。

特に重視しているのは、依頼者の話をしっかりと聞くことです。相談に訪れる方々は多くの不安や悩みを抱えています。まずはその話に耳を傾けることが重要です。そして、依頼者の言葉を丁寧に聞いたうえで、法的な観点から解決策を提案しています。

依頼者の話の中には、法律と直接関係がないと思えるものもあります。しかし、そのような話の中にも重要な情報が隠れていることがあります。依頼者自身が問題の本質に気づいていない場合もあるため、どんな話でもしっかり耳を傾け、必要な情報を聞き逃さないようにしています。

岩手県における相続相談の特徴

相続についてよくある相談内容や傾向を教えてください。

最も多いのは、遺産分割の相談です。相続人間で揉めているというよりは、単純に「自分の相続分がどれくらいか知りたい」という相談が多いです。しかし、そのような相談でも、話を進めていく中で寄与分や特別受益の存在が明らかになり、問題に発展することがあります。

そうしたケースの解決方法としては、調停がよく利用されます。当事者同士で話がまとまらない場合でも、第三者が介入し問題を整理することで解決に向かうことが多いです。

たとえば昔の家督制度のように、「長男が全財産を継ぐべき」と主張した場合でも、現在の法律では兄弟が均等に分割するように定められています。調停で法律的に正しい情報が提供されることで、納得に至るケースもあります。

また、相続の相談は、相続人だけでなく、その配偶者や家族が同行する傾向があります。人が増えれば、意見や考えも増えますから、感情が絡み合い、問題が複雑化することも珍しくありません。相続人同士に争う意思はなくても、家族の意見や感情が原因で対立が生じることがあります。

しかし、私の印象として、激しく争うケースは少ないように感じます。その理由は県民性にあるかもしれません。岩手県の方々は温厚な方が多く、穏やかに話し合いで解決しようとする傾向があります。感情的に対立するよりも、お互いに譲歩して、解決に向かうケースが多いです。

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

相続は家族の問題であるため、単なるお金をめぐる争いではなく、家族関係をどう維持していくかが重要な要素だと考えています。

家族としての繋がりは相続の手続きが終わった後も継続します。そのため、相続問題をうまく解決して、家族がまた笑顔で会える関係を保てることが理想です。

依頼者の中には、「1円でも多く相続したい」という考えの方もいます。その場合、家族関係よりも金銭的な解決に重きを置かざるを得ないこともあります。

すべての案件が円満に解決するわけではありませんが、家族が笑顔で会える形で終えられたら、依頼者にとっても理想的ですし、私自身もそのような解決に導けたことに、達成感があります。

依頼者が安心して相談できる環境を整え、家族関係の整理やサポートに全力を尽くすことが、私にとって重要な役割だと考えています。

大和久法律事務所_相談室

相続問題で損をしないために、早めに相談すべき理由

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

法律に則った、正確な相続分を取得できることだと思います。

相談が遅れると、結果として損をしてしまうことがあります。調停が終わった後で「もっと相続できたはず」と気づいても、手遅れになります。問題がこじれる前に早めに相談することで、本来の権利を守ることができるのです。

弁護士に相談することはハードルが高いと感じるかもしれませんが、「相談した方がいいかな?」と思った時が、相談するタイミングです。早めに来ていただければ、その時点で最適なアドバイスが受けられます。また、相談するのに早すぎるということはありません。早ければ早いほど準備の時間も多くなり、打てる対策も増えます。

仮に法律問題ではない場合でも、弁護士に相談することで、解決策がみつかる場合もあります。税理士や司法書士など、他の専門家への相談が必要であれば、必要に応じて紹介を受けることもできるため、正しい選択が可能になります。

費用面が気になる方は、法テラスや市役所の無料法律相談を活用するのも一つの方法です。まずは早めに相談して、次のステップに進むことが大切です。

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

私の事務所では、依頼者が安心して相談できる環境を作ることを大切にしています。弁護士事務所は敷居が高いと感じる方が多いので、そのイメージをできるだけ払拭するよう心がけています。

実際に、他の弁護士に相談した方が私のところにセカンドオピニオンとして来て、最終的に依頼してくれるケースも多いです。「最初に相談した弁護士が話を十分に聞いてくれなかった」と話す方も多く、そうした意見も踏まえて、私自身は依頼者の話をじっくり聞くことを重視しています。

最後に、相続のトラブルを抱えて、弁護士への相談や依頼を検討している方へメッセージをお願いします。

私は弁護士として、法的なアドバイスはもちろんですが、依頼者が気軽に相談できるような雰囲気を作ることも非常に重要だと考えています。

どのような相談にも丁寧に対応しますので、悩みを抱えたときは、気軽にお越しいただければと思います。