相続弁護士 ドットコム

弁護士法人ひたちのフロンティア法律事務所土浦本部事務所

所在地
茨城県 土浦市文京町1-9 吉原ビル2階
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
受付時間
9:00-17:00
050-5284-5354

専門知識と確かなリサーチ能力が武器。20年以上の経験豊富な弁護士に聞く、相続対応への強み

竹若 栄吾郎弁護士法人ひたちのフロンティア法律事務所土浦本部事務所

茨城県土浦市に事務所を構える竹若栄吾郎弁護士(弁護士法人ひたちのフロンティア法律事務所土浦本部事務所)にインタビュー。竹若弁護士は20年以上のキャリアがあり、相続の対応経験も豊富です。今回は相続の対応方針や事務所としての強み、理念、法的サービスを提供するうえでの心構えなどを伺いました。(茨城県弁護士会所属)

インタビュー

時代に合わせて変化し続ける事務所

事務所設立の経緯を教えてください。

茨城県内の法律事務所に勤務したのち、3年目に独立して、現事務所を開設しました。当時はそのくらいの時期に独立するのが当たり前でしたし、自然な流れでしたね。もともと私も妻も出身が茨城で、修習地も茨城という縁があり、当初からゆかりのある土地・茨城で独立するつもりでした。

ありがたいことに周りの支えもあり、2019年には法人化をして、そのタイミングで牛久にも事務所を開設したのです。

土浦だけではなく牛久にも事務所を開設した理由としては、お客様のニーズに応えたい気持ちが大きかったです。

依頼者の9割は石岡、県央、県南、守屋などの地域の方が中心ですが、龍ヶ崎など県西からもお問い合わせをいただくことがあります。その場合、土浦まで1時間以上かかってしまい、不便だなと感じていました。物理的に遠いこと、また龍ヶ崎とは裁判所の管轄が別という事情もあり、牛久という別の文化圏でもお役立ちできるよう、事務所を増やし、今に至ります。

事務所の理念を教えてください。

時代の急速な変化とともに、人々の悩みも変わってきています。事務所名の「フロンティア」にも想いを込めたとおり、そういった時代の変化を敏感にキャッチして、その時々に応じたサービスを提供したいです。

そのためには、弁護士としての経験年数に関係なく、常に知識を吸収したり、どんどん挑戦したりする必要があると考えています。新しい時代に求められるサービスを提供するためには、時代に合わせて弁護士も変わる必要がありますよね。私自身も、学びを深めるため、働きながら大学院に10年以上通いました。

新しい時代という意味では、業務効率化やIT化も進めています。スマートなやり方を採用することで、依頼者にも働くスタッフにも良い効果が期待できるからです。

弁護士業界でも、コロナ禍で裁判所での対応を含むオンライン化が加速しました。当事務所でも依頼者の希望に応じて、連絡手段にZoomやLINEを取り入れています。また各拠点との情報共有は、セキュリティに配慮しつつクラウドを使い、利便性を向上させています。

時代や社会のニーズ、お客様のニーズに対応できるよう、求められるものに応え続けたいです。

現代のニーズは相続だからこそ応えたい

相続分野に注力している理由を教えてください。

弁護士業界の肌感の変化で言うと、最近では遺産分割の相談が増えてきました。実際、土浦市役所での法律相談も、半分以上は相続のお悩みです。

終活という言葉が徐々に浸透してきたこともあり、「自分の財産をどう受け継ぐか」を考える方が増えたのではないでしょうか。遺言書作成や相続人同士のトラブルなど、相続関係の相談が全体的に増えている印象があります。時代が求めているお悩みだからこそ応えたい、との想いで相続に注力しています。

ひと昔前は、弁護士に来る相続の相談は、争いが発生しているケースばかりでした。争いにならないものは司法書士などの他士業のところに持ち込まれていたので、弁護士が遺産分割協議書を作ることは少なかったと思います。

今は、せっかく弁護士への相談が増えてきているところなので、この機会を活かして多くのご相談・ご依頼を受け、様々なケースに対応できる事務所になりたいです。なぜなら、依頼者の希望に沿った解決を目指すためには、知識だけではなく経験値も大切だからです。

ゆくゆくは、弁護士がもっと気軽に相続の相談ができる存在となり、生前対策を含め、より早い段階から相続をサポートできればと思います。

よくある相談を教えてください。

さまざまなご相談がありますが、どちらかというと相続発生後のご相談が多いです。兄弟間でも音信不通になっているケースは珍しくなく、相続人と疎遠で話ができない、連絡が取れても話にならない、などのケースがあります。

また、父親が死亡したすぐ後に母親が死亡するなど、複数の相続が立て続けに発生したケースの相談も寄せられます。相続が発生して遺産分割協議などが終わらないうちに次の相続が発生するため、権利関係が複雑になってしまい、トラブルになるケースが増えている印象があります。

不動産に関しては、宅地と農地が一緒になっている場合に、相続人を決めるのが難しいケースが多いです。農地を含め、市場価値のない不動産は、誰も相続したがらないですよね。また過疎化が進んでいる地域でも、固定資産税は高い場合があり、お金の問題で決まりづらいケースもあります。

一方で、誰も引き継がないと共有状態になってしまい、土地を売ったり活用したりするのが難しくなってしまうため、最終的には誰かが引き継ぐのが理想です。

今まで私が対応したなかでは、不動産の引き取り手が決まらなかったケースはありません。話し合いを進めながら調停も活用して、依頼者にとってより良い解決を目指しています。

依頼者の真意を理解したうえで解決を目指す

相続における事務所の強みは何ですか?

専門知識の豊富さとリサーチ能力の高さは、強みの一つです。

ハード面でいえば、事務所の中で、広範囲なリサーチができることが強みです。複数の判例検索サービスや電子書籍などのツールが充実しているため、どこかに資料を求めに行かなくとも調べられます。またパソコンさえあればどこでも仕事ができる環境なので、時短にもつながっていますね。

ソフトの面でいえば、弁護士法人として複数の弁護士が所属していることが強みとして挙げられます。10年以上の経験がある弁護士が複数在籍しているため、知識や経験、ノウハウをたくさん共有できることがメリットです。

相続でいえば、寄与分や特別受益については、経験が重要なケースがあります。具体的には、裁判所に対する主張の出し方や、進め方一つで結果が変わる場合もあるので、経験がシェアできるのは大きいですね。

また他の弁護士の良いところをお互いに吸収しつつ、切磋琢磨できる環境でもあるので、良い意味で緊張感があるのも特徴だと思います。自分自身もまだまだ学ばなければ、と思える良い環境です。

依頼者の満足度を高めるために意識していることはありますか?

依頼者の話をよく聞くことです。相続は家族同士のトラブルのため、「なぜこのような事態になったのか?」「なぜ依頼者はこのような主張をしているのか?」を知るためには、積年の関係を知る必要があります。

点ではなく線でつながっている関係を理解して、解きほぐして考えなければ、依頼者の真意は理解できないのです。そのために、初回相談など導入の段階から信頼関係を意識して、話をよく聞くことを心がけています。

対応方針も、あくまで依頼者の意向を尊重します。依頼者自身がどうしたいのかを聞いたうえで、内容が実現可能な要望なのかを判断します。そのなかで、依頼者とコミュニケーションを取りながら、解決までのルートを修正したり、調整したりしています。

決して一方的に弁護士の意見を押し付けることはしません。結果だけ重視するのではなく、解決までの過程において、依頼者の納得感を高めることも重要だと考えています。

また、法律は常識からできあがっているものだと思っていますが、その常識自体が実はズレている可能性もあります。依頼者本人の意見が常識なのかもしれない、と思うこともあります。

そもそも裁判基準も一様ではありませんし、必ずしも裁判基準が正しいとは限りません。弁護士が狭い世界にいることを理解して、自分の考えが常識とは思わないことが、話をよく聞くうえでの前提条件なのかなと。依頼者の人生経験から生まれた常識を正しく理解したうえで、解決策を考えることが、真意に寄り添うことなのではないかと考えています。

どのような時も私たちが最後まで支えます

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

兄弟、親族と話し合いをしてもまとまらない。自分の意見を受け入れてもらえない。そのような相続のお悩みを抱えていませんか?

相続は気持ちの負担が大きな問題ではありますが、最終的には必ず解決できる問題でもあります。必要に応じて裁判所の手続きを活用しつつ、最後までやる、という気持ちを持って諦めなければ、ゴールにたどり着けます。

相続の悩みを抱えているなら、ぜひ一度ご相談にお越しください。まずは、あなた自身の想いや実現したい希望をお聴かせいただければと思います。