経験豊富な弁護士が複数名で対応。的確な見極めで相続問題の早期解決を目指します
東京都文京区「弁護士法人児玉明謙法律事務所」の児玉明謙弁護士(東京弁護士会所属)に、相続分野の取り組みについて聞きました。同事務所では全ての案件に原則弁護士2名で対応し、多角的な視点から問題解決に取り組んでいます。「遺産分割は解決までに数年かかることも珍しくないが、当事務所では多くのケースで1年以内に解決している」と話す児玉弁護士。各弁護士の知見を駆使し、迅速かつ円満な解決をはかります。
インタビュー
東京・大阪に支店を構える、2010年から続く法律事務所です
これまでの経歴を教えてください。
出身は長崎で、東京大学法学部を卒業しました。2007年に弁護士になり、都内の法律事務所に勤務したあと、2010年に当事務所を開設しました。
当初、弁護士は私一人でしたが、おかげさまで多くのご依頼をいただくようになり、現在は大阪にも支店を構えて法人全体で4名の弁護士が在籍しています。女性弁護士も在籍しているので、「女性の方が話しやすい」という方のニーズにもお応えできます。
事務所の理念を教えてください。
何よりも依頼者のために、ベストを尽くすことです。「今の自分ができる限りのことをする」という意味でもありますし、「自分ができることの限界を高めていく」という意味でもあります。
常にこの理念を意識することで、小さなことも決して疎かにせず、難しい問題でも諦めず取り組むことができます。そして、そのような姿勢で取り組むことで自然とよい結果につながると実感しています。
依頼者とのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。
当然ですが、レスポンスを常に早くすることを心がけています。すぐに回答できるものはすぐに回答し、調査に回答に時間がかかる場合でも、いつ頃回答できるかの目処をお伝えしています。
返答がなかったり遅かったりすると、依頼者を不安にさせてしまいます。一つ一つは小さなことかもしれませんが、その小さなことから信頼関係は崩れていくものだと肝に銘じて、誠実に丁寧に対応しています。
また、見通しは、その段階での見通しを、極力正確にお伝えすることを心がけています。場合によりましては、厳しい内容をお伝えすることにもなりますが、依頼者との信頼関係の構築に繋がるものと考えています。
正確かつ迅速な見極めを大切に、早期解決を目指します
相続についてよくある相談内容を教えてください。
遺言書作成から、遺産分割、遺留分侵害額請求、相続放棄まで、幅広い相談が寄せられます。
遺産分割については、「何から手を付けてよいかわからない。手続きの流れを知りたい」という方もいらっしゃいますが、多くの方は、相続人同士で意見が対立してから相談に来ます。
意見が対立する理由は様々です。特に多いのは、「被相続人を介護してきた方の貢献をどう評価するか」「被相続人のために立て替えていた病院代や生活費などをどう精算するか」といった問題です。都内・府内は不動産の価値が高騰しているので、土地や建物をいくらと評価するかで揉めるケースもよくあります。
また、被相続人の預金から不自然な引き出しがある場合に、「預金を管理していた相続人が使い込んだのではないか」と問題になるケースも多いです。当事務所では、そういったケースで数百万単位の預金を遺産に取り戻した実績も複数あります。
相続人同士で意見が対立してからのご相談の場合、ご親族間に遺恨が残ってしまいかねませんので、お早目にご相談いただければと思います。
遺産分割協議について依頼を受けた場合、どのように進めていくのでしょうか。
他の相続人と直接交渉するか、遺産分割調停を申し立てるか、いずれかの方法で対応します。大事なのは、事案の分析検討は勿論のこと、他の相続人の方の性格や代理人弁護士の性格を見極めながら、ベストな解決方針を立てることです。これはやはり、どれだけ多くの案件を誠実に解決してきたかという経験がものを言うと思います。
直接交渉して解決できそうであれば、その方が早いですし、比較的円満に解決できるのでそうします。一方、直接交渉しても解決が難しそうであれば、早めに調停を申し立てた方が結果的に早く解決できます。一般的に、遺産分割は解決までに数年かかることも珍しくありませんが、当事務所では多くのケースで1年以内に解決できています。
弁護士2名で対応。豊富な知識と経験で解決へ導きます
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
できるだけ円満に解決することです。もちろん言うべきことはきちんと言いますが、必要以上に攻撃したり、感情的な対立をあおったりするようなことは、相続人間に遺恨が残りますから絶対に避けなければなりません。
相続の問題を弁護士に依頼するメリットはいくつもありますが、弁護士が盾となることで、相続人同士が直接感情をぶつけ合わなくて済むことは大きなメリットだと思います。
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。
複数の弁護士が所属していても、それぞれの案件を弁護士1名で担当する事務所も少なくありません。一方、当事務所では弁護士2名で担当することを原則としています。2名で担当することで、多角的な視点で案件を検討できますし、事務作業や連絡もスピーディーに対応できます。
当事務所は、私は2007年から、中西敦信弁護士と岡田真由子弁護士は2012年から、大阪事務所の福田泰弁護士は2017年から弁護士をしており、多くの案件を解決してきました。その豊富な知識と経験を持ち寄って対応できる点も、強みだと思います。
また、相続問題で連携が不可欠な税理士・司法書士・不動産業者などともネットワークを築いています。様々な専門家の力を借りて、相続に関するどのような手続きにもワンストップで対応いたします。
相談だけでもお気軽に。「念の為確認したい」と思うことがあればまずはご連絡ください
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
弁護士に相談せず相続人同士で話し合ってしまうと、どうしても感情的になって、結果的に遺恨を残してしまうことが多いです。一方、話し合う前に弁護士に相談すれば、正しい知識を得て、見通しを立てられます。そうすることで、自分が主張すべきことがわかりますし、無用な感情の対立も避けやすくなります。
早めに相談するメリットを教えてください。
相続の手続きの中には、相続放棄(3ヶ月)や遺留分侵害額請求(1年)など、比較的短い期限が決まっているものがあります。早めに相談することで期限の経過を防ぎやすくなります。また、もめてしまってから相談すると、どうしても解決に必要な時間や費用が増えてしまいます。相談のタイミングが早いほど、あまりコストをかけずに解決できる可能性が高くなることもメリットです。
これまで、「もっと早く相談していれば結果は変わっていたのに」と思われたケースはありますか。
たくさんあります。「ここまで激しくもめる前に相談してもらえれば、もっとスムーズに解決できたのに」と思うことは多いです。
また、自分に不利な遺産分割協議書にサインをしてしまった方からの相談もよくありますが、一度サインしてしまうと、やり直すことはまず不可能です。「念の為確認したい」ということでも構いませんので、大事な書類にサインする前には、一度弁護士に相談することをお勧めします。
初回相談で心がけていることを教えてください。
当事務所では、初回相談は1時間無料としています。1時間あれば、ご相談内容を一通りうかがい、今後の見通しも含めたアドバイスが可能です。アドバイスの際には、解決までにどういう対応が必要で、どれくらい時間がかかるかを具体的にお伝えしています。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
不動産の名義が祖父のままになっているので、なんとかしてほしいというご依頼をいただきました。祖父はかなり前に他界し、もともと相続人だった人もほとんど他界していたので、相続権はさらに下の代の親族に枝分かれしていました。
受任後に戸籍を調査したところ、法定相続人が20名以上という状態でした。依頼者にとっては全く面識がない方も多かったので、一人一人住所を調べて私からお手紙を差し上げました。
その結果、一部の方はこちらの要望に応じてくださいましたが、連絡が取れない方や返答がない方もいらっしゃり、そういった方については遺産分割調停を申し立て、最終的には審判という形で家庭裁判所に遺産分割の内容を決めてもらいました。
様々な調査や調停・審判が必要だったので、初回相談から2年半ほどかかりましたが、解決したときは依頼者に大変喜んでいただけました。
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
相続に関する問題は、他の親族や友人にはなかなか相談しづらいと思います。当事務所にご相談いただければ、お気持ちや問題点も整理しながら解決方法をご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。