相続弁護士 ドットコム
桐井法律事務所(愛知県名古屋市)

桐井法律事務所

所在地
愛知県 名古屋市東区泉1-21-10 スタメン泉ビル2階
受付時間
  • 平日可
  • 週末可
  • 祝祭日可

20年超の経験に基づき、親身に丁寧に対応。依頼者想いのベテラン弁護士が語る相続問題解決の道筋

桐井 弘司桐井法律事務所
20年超の経験に基づき、親身に丁寧に対応。依頼者想いのベテラン弁護士が語る相続問題解決の道筋

愛知県名古屋市で「桐井法律事務所」を経営する桐井弘司弁護士にインタビューを行いました。2000年の弁護士登録以来、20年以上にわたり地域に根差した法律サービスを提供してきた桐井弁護士。事実だけではなく、依頼者の胸の奥に眠る本音も理解した上で、真に納得できる解決を導きます。相続問題への取り組み方や事務所の強みなどを詳しく聞きました。(愛知県弁護士会所属)

インタビュー

「先回りして当たり前」高いプロ意識を持って

事務所設立の経緯を教えてください。

2000年に弁護士登録をして、2年ほど勤務弁護士として経験を積んだあと、2002年に桐井法律事務所を開設しました。

名古屋での開業を選んだきっかけは、司法修習(弁護士になる前の研修)が名古屋だったことです。その後、ずっと名古屋市で活動を続け、20年以上が経過しました。

2016年度には愛知県弁護士会副会長に就任した経験もあり、長らく地域の法律サービスの向上にも努めてきました。

弁護士として大切にしていることは何ですか?

どのような事件でも、背後には必ず関係者の思いがあります。その思いがなければ争いは起きませんし、解決にも結びつきません。

例えば単純なお金の貸し借りのトラブルであっても、金銭的な損得だけで判断するのではなく、依頼者がどのような思いで弁護士に相談しようと決断したのか、どのような解決なら心から満足できるのかを常に考え、向き合うようにしています。相続でも同じです。

このような考え方は、弁護士になって実際の事件を担当していく中で培われてきました。経験を重ねた今、若手の頃の対応を振り返ると、「こうするのが良いだろう」と思って対応したことでも、依頼者のニーズとのズレを感じることもあります。経験を重ねる中で、依頼者の本当の思いを理解したうえで、解決を目指すことの重要性を学びました。

依頼者とのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?

相続問題は、解決までに一年以上かかることも珍しくありません。そのため、報告はなるべく早く、こまめに行うように心がけています。自分だけが状況を理解していても、依頼者が理解していなければ意味がありません。

常に依頼者の立場に立って考えることが大切です。「依頼者は今このことが気になっているだろうな」と想像し、一歩先回りして連絡するように心がけています。その際は、わかりやすい内容に噛み砕いたうえで、電話やメールで端的に伝えます。見通しについても、遠回しな言い方は避けて、割とはっきりと伝えますね。

コミュニケーションについては、「依頼者から問い合わせがあったら、それは弁護士の落ち度」という意識です。同期の弁護士仲間とも「問い合わせが来たら負けだよね」という話をすることがあります。それくらいの意識を持って、早め早めの対応を心がけています。

調停を中心とした早期解決のためのアプローチ

相続分野の対応方針はありますか?

相続では、最初から相手方と直接話し合うのではなく、早い段階で裁判所に調停を申し立てることを基本方針としています。

経験上、調停を使わずに解決しようとすると、余計に時間がかかってしまうことが多いです。過去の事例を振り返ってみても、「最初から調停で進めたほうが早かった」と感じるケースが多いのですよね。

また交渉(話し合い)の場合、相手方と電話や手紙でやり取りを続けることになります。そうすると、返事を待つ時間がかかるばかりか、形に残らない約束や曖昧な対応によって振り回されることもあるのです。

一方で、調停であれば裁判所によって定期的に話し合いの機会が設けられるため、課題を整理しながら進められます。特に、不動産など評価が必要な財産が含まれている場合は、話し合いだと揉めてしまうことがあるため、調停による解決が効果的です。

感情的な対立はどのように解消していますか?

相続問題は、感情論が解決の足を引っ張ってしまうことが多いです。例えば、わずか2万円の金額について合意ができず、調停が3〜4回続いたこともあります。結局のところ、金額の問題ではない「気持ちの部分」で解決が難しくなるケースが少なくありません。

そのため、まずは依頼者の話をしっかりと聞き、そのうえで法律的な見解を伝えるようにしています。最初から「あなたの言っていることは法律的に通用しない」と言ってしまうと、依頼者の心が閉ざされてしまいます。

また、相続は本音が込められた事件です。事実だけではなく心の底に眠っている本音や真意も、弁護士は知る必要があると考えています。そうすることで、最終的な話し合いの場において、効果的な解決策を見出せることがあるからです。依頼者の気持ちを理解し、「この部分は譲れる」「譲れない」というラインが見えていれば、より適切な提案ができます。

依頼者の負担を最小限に抑える丁寧なサポート

事務所の強みを教えてください。

20年以上の弁護士経験をもとに、より良い解決方法を提案できることが強みです。裁判所での調停や審判を含め、数多くの事件を取り扱ってきました。

また、税理士や司法書士、不動産業者など、信頼できる専門家とのネットワークがあることも特徴です。私が窓口になり、ワンストップで対応しています。

とはいえ、他士業の専門家に任せきりにすることはありません。依頼者が不安にならないよう、売却までの段取りなども含めて、専門家が担当する範囲についても事前に説明しています。長く活動しているため地域の土地勘もあり、不動産の相場感なども把握したうえでの提案・対応が可能な点も特徴です。

先生に依頼することで、どのくらい負担を軽減できますか?

依頼者の負担は、10分の2か3程度まで軽減できると考えています。

相続ではまず、戸籍謄本を集めることから始まりますが、その時点でつまずいてしまう方が多いです。当事務所では戸籍謄本の取得から相続人の調査、遺産分割の解決まで、ワンストップでサポートしています。相続放棄が必要になりそうなご依頼では、借金の有無も調査します。

また、窓口を弁護士が担当することで、他の相続人からの要求や連絡に直接対応しなくて済みます。手続きを楽にしたい、精神的な負担を軽減したいというニーズが多いので、ご希望に応じて細かな作業も代行することが多いです。

おそらく他の事務所と比べても、代行する作業の範囲は広いと思います。「この人のために頑張ろう」と思う依頼者のためなら、とことんサポートしたい、できる限り応えたい、という思いがあるためです。クールなタイプに見られることもありますが、実は誰よりも親身な対応が得意なので、いわゆる「ツンデレ」なのかもしれません(笑)。

まずは一緒に状況を整理しませんか

相続でお悩みの方へメッセージをお願いします。

依頼するかどうかは置いておいて、まずは相談だけでも来ていただければと思います。アドバイスを受けるだけでも道が開けるかもしれません。

相続は、第三者の介入によって問題が複雑になってしまうことも多いので、そうなる前に弁護士へ相談することをおすすめします。場合によっては法律的に無理な話を前提に進んでしまっているケースもあるため、早めに相談いただいたほうが、解決はスムーズです。

また、「相談したら必ずその弁護士に頼まなければならない」と思っている方も多いようですが、決してそうではありません。医師のセカンドオピニオンと同じで、複数の弁護士に相談して、相性の良い弁護士を選んでいただければと思います。

当事務所は法律事務所としては珍しく、猫もおります。猫好きの方はぜひ癒されに来てください。まずは一緒に状況を整理して、より良い解決方法を探していきましょう。