相続の悩みから依頼者を解放、面倒な手続きもお任せを〜的確な見通しを立て最善の結果を目指します
愛知県半田市で「荻須総合法律事務所」を経営する荻須茂生弁護士(愛知県弁護士会所属)に、相続案件を手がける上での心構えや、よくある相談などを聞きました。「相続について四六時中考えているのは当事者にとって大きな負担。弁護士に任せればストレスを手放せる」と話す荻須弁護士。依頼者に疑問を残さないわかりやすい説明や、メリットもデメリットも包み隠さず伝える誠実な姿勢を大切に、問題解決に取り組んでいます。
インタビュー
依頼者には常に誠実に接し、真実をごまかさずに伝えます
これまでの経歴を教えてください。
2004年に弁護士になり、名古屋市内の法律事務所で3年8ヶ月経験を積んだ後、独立して当事務所を開設しました。
弁護士になった当初から、いずれは地元である東海市の近くに事務所を構えたいと思っていました。半田市は東海市に近く、裁判所の支部もあることなどから、独立する場所として選んだ次第です。半田市だけではなく、東海市や碧南市、常滑市など近隣の方からも多くの相談をいただいています。
地域の身近な弁護士として、困りごと解決の力になりたいという思いを胸に、日々活動しています。
事務所として、どういったことを大切にされていますか。
依頼者に向き合うことを一番に考えています。特に相続は解決までに本当に長い時間がかかるので、一つひとつの案件に向き合って、丁寧にお話を聴き、じっくり腰を落ち着けて取り組むことが大事だと思っています。
また、依頼者には常に誠実に接し、真実をごまかさずに伝えることも大切にしています。依頼者の希望を実現できないときは、難しいですよと率直に伝えます。それで納得されない方には、他の弁護士にも相談してみることを勧める場合もあります。
他の弁護士にも相談するメリットはどういったところでしょうか。
弁護士は職人ですから、自分が経験してきたことを前提にアドバイスをすることが多いです。他の弁護士は私とは異なる経験を積んでいるので、よりよい解決方法を知っているかもしれません。
また、依頼するにあたっては弁護士との相性も非常に大事です。より相性の合う弁護士に出会うチャンスが広がるという意味でも、複数の弁護士に相談することにはメリットがあると思います。
相性の良し悪しというのは、どういったところに影響しますか。
案件を進めるにあたり、弁護士は依頼者に対して様々な質問をします。その中には、答えにくい質問もあるでしょう。ですから依頼者としては、本音で話せる弁護士かどうかという意味で相性はとても重要です。
弁護士にとっても、依頼者が自分に不利なことも含めて隠さず話してくれるかどうかは大事です。不利な事実でもちゃんと話してもらえれば、それを踏まえて戦略を練ることができます。ところが、依頼者に不利な事実を隠されてしまうと、判断や方針を誤りかねません。案件を進める過程で事実が明るみに出た場合、相手方から不信感を持たれて交渉が決裂することだってあります。
依頼者の心に刺さった「トゲ」を引き抜くサポートを
相続案件に注力している理由を教えてください。
相続問題を抱えている状態というのは、ずっと心にトゲが刺さっているような状態です。だからこそ、こじれた問題を一つ一つ解きほぐして解決できると、依頼者に本当に喜んでいただけます。困っている方の力になれることを特に実感できる分野であり、私自身、非常にやりがいを感じているため、力を入れて取り組んでいます。
相続についてよくある相談内容を教えてください。
一番多いのは、通帳など遺産に関する資料を独占している人がいるので、どうすればよいですかというご相談です。このような相談を受けた場合は、独自に銀行や証券会社に照会して資料を取り寄せ、遺産の内容を調べていきます。調査する過程で、資料を独占している相続人が勝手にお金を使っていることが判明するケースもあり、その場合は返還を求める手続きも同時に進めます。
不動産が絡むご相談も多いです。たとえば、不動産がたくさんあってもめている、不動産をほしいという相続人がいるけど、その分のお金(代償金)を払えないと言っているなど、様々です。また、財産を持っている方から、遺言書作成の相談を受けることも多いです。
豊富な経験をもとに見通しを立て、目指すべき目標地点を提示
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
依頼者に疑問を残さないことを心がけています。
たとえば、相続は登場人物が複数いたり、遺産の種類が多かったり、色々な数字が出てきたり…と複雑です。今後の見通しなどを話す際は、依頼者が理解しやすいように、図なども使いながら具体的に説明するようにしています。
専門的な用語や制度は、できるだけわかりやすい言葉で伝えます。正確に説明しようとすると、どうしても回りくどくなったり、説明が長くなってしまうんです。ですから、多少不正確であることを説明した上で、わかりやすさを優先することもあります。
また、相続問題は相手のある話ですし、法律上できることにも限界がありますから、依頼者の希望を100%叶えられるとは限りません。その中でも最大限、依頼者の満足度を高めるために、過去の経験などを踏まえて、「ここまでできれば成功」という目標地点をはじめに提示するようにしています。
その目標以上は、もちろんやってみたらうまくいくかもしれないけれど状況次第という説明をしています。依頼者に過度な期待を抱かせず、的確な見通しを伝えることを心がけています。
遺産分割調停について依頼を受けた場合、どのように進めていかれますか。
大きく分けて、私が他の相続人あるいはその代理人と直接話し合いをするか、遺産分割調停を申し立てるかという選択になります。
調停になると時間がかかるイメージがあるかもしれませんが、なかなか直接の話し合いが難しい相手だと、調停のほうが結果的に早く解決する場合も多いです。これまでの経験から、だいたい1〜2回相手と接触すれば、調停を申し立てる必要があるかどうか判断がつきます。
直接の話し合いと違い、調停では調停委員という中立的な第三者が間に入るので、お互い冷静になって解決に向けた議論ができるようになります。
遺言作成をする上で心がけていることはありますか。
依頼者の意向を反映しつつ、なるべく紛争になりにくい内容にすることです。特に遺留分に配慮するようアドバイスすることが多いですね。遺留分というのは一定の相続人に認められた最低限度の取り分を指し、この権利は遺言でも奪うことができません。
たとえば、「全ての財産を長男に相続させる」という遺言を作ると、長男以外の相続人は財産の取り分がゼロになります。これは他の相続人の遺留分を侵害していることになり、後々、長男と他の相続人との間でトラブルが生じる可能性があります。
遺留分を侵害する遺言を書くことのリスクは説明します。しかしそれでも、「あいつには絶対に財産を渡したくない」もしくは「あの相続人に多くの財産を渡したい」という強い意思を持っている方もいるので、その場合は依頼者の意向を尊重します。その上で、なるべく相続発生後にトラブルにならないよう他の対策を講じるようにしています。
先生の事務所の特徴は何ですか。
税理士や司法書士、生命保険会社の方などと連携して、定期的に、相続の無料相談会を開いています。遺言書作成や遺産分割など、様々な相談が寄せられます。弁護士だけではなく他の専門家からも同時にアドバイスが受けられるので、相談に来た方からは好評をいただいています。
相続の手続きの中には、税務や登記など、弁護士以外の専門家の力が必要なものもあります。当事務所には懇意にしている専門家が多数いるので、必要であれば税理士などを紹介できますし、チームを組んで対応することも可能です。
弁護士に依頼することで、相続のストレスを手放せる
相続について弁護士に相談や依頼をするメリットを教えてください。
まずは、楽です。戸籍を取るだけでも不慣れな方だと一苦労ですが、弁護士に依頼すれば、そういった手続きを全て任せられます。
相続人同士でもめている、あるいはもめそうな場合は、依頼することで他人事にできます。弁護士に依頼すれば、他の相続人や裁判所と直接やりとりせずに済むので、自分と切り離すことができるんです。
自分で対処するとなると、四六時中そのことばかり考えていないといけないので、とてもストレスが大きいと思います。相続は家族など関係が近い人との問題なので、なおさら負担になるでしょう。弁護士に依頼して、自分で対応する必要がなくなれば、ものすごく心が軽くなるはずです。
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
まずは相談してください。当事務所では初回は30分無料で承っています。「これは弁護士に相談することなのかな」と思うことでも構いませんので、気軽に問い合わせていただきたいです。
インターネットで情報を調べる方も多いですが、それでもどうすればいいかわからなくて一歩を踏み出せない場合は、一度弁護士に相談してみてください。きっと、解決の糸口が見えると思います。