豊富な調停経験や上級相続診断士の資格を活かし、相続トラブルを早期・円満解決に導く

東京都渋谷区にある「弁護士法人プロキオン法律事務所東京事務所」の荒木雄平弁護士(東京弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。多数の家事調停を手がける中で蓄積したノウハウを活かし、話し合いによる円満な解決を目指す荒木弁護士。「相談のベストなタイミングは、弁護士を探したり、法律知識に関するサイトを見たりしている、まさに今」と話します。
インタビュー
お客様を優しく照らし、明るい希望を与えられる存在でありたい
これまでの経歴を教えてください。
東京都板橋区出身で、慶應義塾大学法学部と慶應義塾大学法科大学院を卒業しました。2011年に弁護士になってからは、都内大手法律事務所の本店に勤務し、2013年には当時最年少で立川支店長に就任しました。
2015年に独立して当事務所を設立、2016年に法人化して、2017年に東京事務所を設立しました。法人全体では、現在3名の弁護士が所属しています。
事務所を設立された経緯を教えてください。
元々いずれは独立したいと思っており、同じ事務所の横浜支店長を務めていた青木亮祐弁護士も独立を考えていたので、一緒にやろうということで当事務所を設立しました。
最初は横浜事務所のみだったのですが、横浜以外からのお問い合わせも多かったので、お客様にご利用いただきやすいように渋谷にも事務所を開設しました。
事務所の理念を教えてください。
厳しい冬の夜空に輝く「プロキオン」(Procyon)のように、常にお客様に対して新たなる希望を与える存在でありたいと願い、お客様とそのご家族の人生が経済的幸福・社会的幸福・精神的幸福に満ちたものにするために、最高級のサービスを提供することです。
「プロキオン」というのは、最も明るい恒星(一等星)のこいぬ座で、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスとともに冬の大三角形を構成します。寒さの厳しい冬でも、深夜の暗闇の中でも、夜空に輝くプロキオンのようにお客様を優しく照らし、お客様に対して明るい希望を与えられる存在でありたいという願いを込めて事務所名にしました。
理念を実現するために、初回相談を1時間無料にしたり、平日日中のご相談が難しい方のために平日夜間や土日にも相談をお受けしたり、LINEでお客様と弁護士がコミュニケーションを取れるようにしたりと、様々な取り組みをおこなっています。
上級相続診断士も保有。節税対策についてもご案内します
相続案件に注力している理由を教えてください。
家族間で生じる法律トラブルの解決に取り組みたいと思い、力を入れています。遺言や遺産分割、事業承継など様々なご相談が寄せられます。
専門性を高めるため、一般社団法人相続診断士協会の上級相続診断士を取得し、相続に特化したウェブサイトもオープンしました。
上級相続診断士というのはどういった資格なのでしょうか。
国家資格ではなく民間の資格なのですが、相続税や節税対策の一般的な説明や手続きについてもご案内できる知識を身につけると取得できるものです。
弁護士としての知識は、遺言書作成などの紛争予防、遺産分割などの紛争解決に関するものが大半です。
しかしお客様のニーズとしては、「相続税を安くする方法が知りたい」「相続の流れ自体を知りたい」「親がレコードのコレクションをしているけど、亡くなった後どうすればよいか」「親が認知症になったらどうすればよいか」など、弁護士としての知識が必要になる手前の悩みや、税務など弁護士の専門外の知識が必要な場合も多いんです。
そのようなご相談にも対応できるよう、広く浅くではありますが一通り勉強しました。
弁護士が対応すべき問題は当事務所で対応し、より専門的で深い知識が必要な場合は、税理士などの別の専門家を紹介します。その振り分けが適切にできるという意味でも、上級相続診断士の資格や、その過程で学んだことは非常に生きています。
相続についてよくある相談内容を教えてください。
全体の約半分が遺言書作成など事前の相続対策、残りがすでに発生した相続に関するご相談です。
遺言書については、「遺言書を作りたい」というご相談もありますが、相続の流れを知りたい、何を準備すればよいか知りたいということでご相談いただいた後、遺言書作成がベストだとわかって作成を依頼されることも多いです。
すでに発生している相続に関するご相談では、どういった内容が多いでしょうか。
一番多いのは、他の相続人が依頼した弁護士からいきなり書面が届いて、どうすればよいか悩んで相談にいらっしゃるケースです。ご相談いただいて、こちらも弁護士に依頼するということになれば、私が代理人として相手の弁護士と協議を行います。
お互いの代理人を通じて協議しても解決できない場合は、遺産分割調停に進みます。当事務所は大量の調停を経験していますので、家庭裁判所での調停委員との交渉も含め相当なノウハウがあります。お客様の利益を第一に考え、調停に切り替えたほうがよければ早い段階で調停に進むようにしています。
お客様の究極の利益を考え、各相続人の利害を調整します
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
できる限り、任意の話し合いあるいは調停で解決することです。調停が不成立になると審判という手続に進みます。調停は裁判所で話し合いを行う手続きですが、審判は話し合いではなく裁判官が遺産分割の内容を決めます。なるべく柔軟な解決をはかるために、審判に行く前の段階で妥当な着地点を見出すことを目指しています。
話し合いで解決するために、どのようなことを意識していますか。
各相続人の利害を調整することです。大切に思っていること、重視していることは人それぞれ違います。たとえば、法定相続分どおり均等に分けたいという方もいれば、今の家に住み続けることにこだわる方、感情的に他の相続人に負けたくないと意地になっている方もいます。それこそ、何十年も前のことをずっと根に持っている方もいます。
そういった様々な利害の中で、絶対に譲れないところはどこか、逆に譲れるところはどこかしっかり検討を重ね、全員が60〜70%くらい満足できる結果で終わることを目指しています。
弁護士は依頼者の利益のために徹底的に闘うというイメージがあったのですが、利害調整というと中立的な印象も受けます。
それはお客様の利益をどう捉えるかです。お客様の究極の利益は何かというと、私は、相手を徹底的にやっつけて100%勝つことではないと考えています。
100%勝つことにこだわると、時間もお金もかかりますし、場合によっては相手方から恨まれてしまう可能性もあります。目の前の勝ちよりも、相続が終わった後のお客様の人生の方が大事ですから、お客様には、これが私どもの弁護方針ですとお伝えしています。
方針をお話した上で、徹底的に争うのか、お互い譲歩して早く終わるのか、両方の選択肢を提示した上でお客様に選んでいただきます。その結果、私どもの考えをご理解いただけることが多いです。
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。
1つ目は、上級相続診断士の資格を活かして、お客様の幅広いニーズに応えられることです。2つ目は、相続に強い税理士や司法書士、不動産業者、遺品回収業者など、様々な専門家とのネットワークを持っていることです。3つ目は、家事調停に非常に強みがあるので、話し合いでの解決が期待できることです。
調停は裁判所での話し合いですが、実質的には交渉です。調停委員をどうすれば味方に付けられるか、どうすれば調停委員によい印象を与えられるか、どういうタイミングでこちらの主張や証拠を出すかといった様々なことにノウハウと戦略が必須で、そのためには多くの経験を積む必要があります。多数の家事調停を手がける中で蓄積した知見を活かし、柔軟で円満な解決を導けるよう尽力します。
初回相談無料。相続のご相談は早ければ早いほどよいです
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
法律的なアドバイスを受けられることはもちろん、一人で抱え込まなくてよくなるので、ストレスが軽減することも大きなメリットです。
相続問題は、親しい友人などにも相談しづらいと思います。インターネットを使えば相続に関する情報を調べられますが、自分のケースだとどうなるかが結局わからないので、調べれば調べるほど不安になることもあるでしょう。そこで弁護士に相談すれば、何が問題で、誰に助けを求めればよいのかわかりますから、精神的にかなり楽になると思います。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
母親を亡くした女性から、「兄が依頼した弁護士から、300万円払うので相続放棄してほしいという書面が届いたのですが、どうすればよいでしょうか」というご相談をいただきました。
父親はすでに他界していたので、相続人は相談に来た女性と兄のみです。女性としては、兄に両親の介護をしてもらった恩もあり、関係を悪くしたくないとご希望でした。ただ、どういう遺産があるのか把握した上で決めたほうがよいという話になり、ご依頼いただきました。
私が代理人として兄の弁護士と交渉した結果、最終的に女性が3000万円を相続するという解決になりました。当初の提案の10倍ですし、非常に大きな金額ですが、実はかなり譲歩した結果の金額でした。
兄の代理人を通じて、女性がどういう気持ちでいるかということも伝えてもらい、お互いの関係を壊さず円満に解決できました。「気持ちに配慮して進めてくれた」と大変感謝され、嬉しかったですね。
弁護士に依頼しても、そういった円満解決ができる場合もあるのですね。
そうですね。弁護士に依頼したら全面戦争になって、相手との関係も崩壊するというイメージをお持ちの方もいますが、そうとは限りません。気持ちを正直にお話いただいて、それに合った解決方法をコーディネートするのが私の仕事です。
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
相談のベストなタイミングは、弁護士を探したり、法律知識に関するサイトを見たりしている、まさに今なのではないかと思っています。
特に相続は、早く相談するに越したことはありません。たとえば、遺言書は何度でも書き直せますから、早めに書いておいて、家族構成や財産状況が変われば修正すればよいのです。
相続が発生した後でも、借金が多ければ相続放棄も含めた方針を考えられますし、相続税の申告が必要であれば税理士を紹介することもできます。相続発生から時間が経ってしまうと相続放棄の期限である3ヶ月を過ぎてしまったりして、選べる選択肢が絞られてきます。
とにかく、どのようなご相談でも早ければ早いほどよいです。初回相談は無料なので、軽い気持ちでお問い合わせください。