相続弁護士 ドットコム

安藤法律事務所

所在地
奈良県奈良市高天町27 SHRビル5階
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
受付時間
9:00-17:00
050-5284-4969

奈良の地で10年以上。依頼者の思いに寄り添い、二人三脚で相続トラブル解決を目指す

安藤 昌司安藤法律事務所

奈良県奈良市で「安藤法律事務所」を経営する安藤昌司弁護士にインタビューを行いました。地域に根ざし、アットホームで相談しやすい事務所でありたいと話す安藤弁護士。依頼者一人ひとりの個性や気持ちを踏まえた柔軟な対応で、納得のいく解決を導きます。事務所の理念や弁護士として大切にしていること、相続の対応方針、事務所の強みなどを聞きました。(奈良弁護士会所属)

インタビュー

一つひとつの依頼に誠実に向き合う

相続分野に注力するようになったきっかけを教えてください。

相続は誰もが直面する可能性のある身近な問題です。同時に、非常に感情的になりやすく、当事者だけでの解決が難しい分野でもあります。

だからこそ、専門家として手助けできる部分があるのではないかと考えて、力を入れるようになりました。家族の感情や関係性に配慮しながら、法律を用いて、依頼者が希望する解決へ導けるようサポートしたいと思っています。

奈良で開業して10年が経ちましたが、その中で私自身も相続をめぐるトラブルを経験しており、そのときの経験も根底にあります。当時、もっと適切に対応できていれば、トラブルを避けられたのではないかと感じる相続となってしまったのです。

今でこそ、さまざまな選択肢が思い浮かびますが、弁護士として「もっと何かできたのではないか」という気持ちは未だに残っており、今を支えるモチベーションの一つとなっています。

事務所の理念と、弁護士として大切にしていることを教えてください。

根底にあるのは、「少しずつでも世の中を良くしていきたい」という思いです。人と人との争いを減らし、次の世代にとってよりよい社会を創ることが、弁護士としての使命の一つだと感じています。

この思いの源は、高校時代の恩師の言葉「自然を壊すな」に遡ります。生物教師だった恩師からのこの言葉は、今も私の活動の根幹にあります。弁護士として直接的に環境保全はできませんが、自然を守ることと、人間社会における争いを減らすことは、深いところでつながっていると思っています。

弁護士としては、「できることからコツコツと取り組む」という基本的な姿勢を大切にしています。町医者のように地域の方々に寄り添い、一人ひとりの悩みに真摯に向き合う法律事務所でありたいです。

二人三脚で相続問題を解決へ導く

相続における最近の相談の特徴や傾向を教えてください。

最近の相続の相談で目立つ傾向は、インターネットで情報を事前に調べてくる方が増えていることです。しかし、調べた情報が間違っていたり、部分的であったりするケースも少なくありません。弁護士に相談すれば正しい情報を得られるので、インターネットだけに頼らず一度相談してほしいです。

相談内容については、相続開始後のトラブルに関することが多いです。「あったはずのお金がない」「不動産をめぐる争いがある」といったケースが目立ちます。不動産については、相続人の一人が土地や建物を取得したいと思っても、取得する代わりに他の相続人に支払うお金が用意できず、手詰まりになってしまうケースがよくあります。

生前対策の相談も一定数ありますが、相続発生後に何らかのトラブルが起きて相談に来る方が圧倒的に多いです。当事者間での対応が難しい場合でも、弁護士が間に入ることでスムーズに解決する可能性があります。トラブルが発生している場合はもちろん、トラブルがない場合も、相続で対応に困ることがあればぜひご相談ください。

相続の対応方針を教えてください。

最も大切にしているのは、依頼者の「納得」です。法律と実務に基づいた適切な解決がゴールですが、ゴールという山に登るまでのプロセスは千差万別であり、最短距離を直線的に登るのか、緩やかなルートを登るのか、最適解は人それぞれです。スピードも重視しつつ、納得感のある解決とのバランスを常に意識しています。

また、依頼者と弁護士は二人三脚です。依頼者の協力なくしては前に進めません。そのため、依頼者のパーソナリティを深く理解し、適切な距離感や接し方を常に模索しています。時には寄り添い、時には客観的な立場からアドバイスをする、そのバランスも非常に重要ですね。

家族トラブルならではの難しさはありますか?

相続は感情的な側面が非常に大きい分野です。法的手続きを進めることで、最終的には関係者の心の整理がつくことも多いのですが、感情的な対立を和らげるのは容易ではありません。

そのため私はまず、依頼者の話を徹底的に伺い、感情的な対立の背景や依頼者のパーソナリティを深く理解することを大切にしています。否定せず、話をじっくりと聞くことで、依頼者が本当に主張したいことや、解決の糸口を見つけられるケースが多いですね。

例えば、介護などで苦労してきた家族は、その経験を通じてさまざまな感情や主張を持っています。話を徹底的に聞く中で、法的に主張できる部分と、単なる感情的な部分を丁寧に整理し、依頼者の思いに寄り添いながら対応することが重要です。

経験を活かした的確な対応が強み

事務所の強みを教えてください。

15年以上の弁護士経験と、調停委員としての豊富な経験が最大の強みです。奈良家庭裁判所での遺産分割対応を中心に、多様な解決プロセスに携わっています。法律の専門家としてはもちろん、人間関係の繊細な側面にも配慮した実務対応の経験者としても、より良い解決策を提示できると思います。

また地域密着型の事務所として、地元の士業ネットワークを最大限に活用したサポート体制が整っていることも特徴の一つです。税理士や司法書士との緊密な連携により、相続に関して総合的なサポートを実現しています。さらに、成年後見についても豊富な知見があるため、終活サポートの対応も可能です。

依頼者対応における特徴を教えてください。

依頼者一人ひとりの個性と感情に寄り添う柔軟な対応が最大の特徴です。トラブル解決の入り口として、依頼者の話を徹底的に聞いて、感情的な対立の根底にある本質的な問題を丁寧に紐解くことから始めています。

また一人事務所だからこその柔軟な対応も強みです。基本的に電話やメールはいつでも受け付けており、コミュニケーションを取りやすい体制を整えています。営業時間外のお問い合わせについても、適宜折り返し対応を行っておりますので、ご安心ください。

印象に残っているご依頼はありますか?

数十億円の遺産をめぐる相続争いが印象に残っています。この件では、遺言によって依頼者である相続人が全財産を相続することになっていましたが、遺言書の有効性をめぐって他の相続人とトラブルになり、当事務所に相談に来られました。

依頼者はこの件について複数の弁護士に相談したのですが、誰も真剣に話を聞いてくれなかったそうです。どれだけ自分の悩みを説明しても、思うようなアドバイスや解決策が得られないーー。それは、依頼者にとって非常に辛い状況だったでしょう。

初めて当事務所に相談に来られたとき、私は依頼者の話にただただ耳を傾けました。法律的な側面だけでなく、依頼者の感情や今までの背景、そして本当に伝えたかったことを徹底的に聴きました。相談後、依頼者から言われた「あなただけが私の話を真面目に聞いてくれた」という言葉がとても印象に残っています。

結果的には全ての希望を叶えるところまでは到達できませんでしたが、「ここまでやってくださった上での結果なら受け入れます」と納得していただけました。

あなたの不安を解消します

相続のトラブルを抱えている方に向けて、メッセージをお願いします。

相続問題で悩んでいるなら、ぜひ一度弁護士に相談してみてください。弁護士は最適な解決策をともに模索するパートナーです。当事務所は、依頼者の不安や疑問に真摯に向き合い、一緒に道筋を見出していきます。迷っているなら、まずは一度ご連絡ください。