相続弁護士 ドットコム
つつじの総合法律事務所(兵庫県加古川市)

つつじの総合法律事務所

所在地
兵庫県 加古川市加古川町寺家町47-6 加古川ベルデモールビル5A号

解決までの道筋を丁寧に示し、依頼者に安心を。加古川が地元の女性弁護士が相続の悩みに応えます

中森 真紀子つつじの総合法律事務所
解決までの道筋を丁寧に示し、依頼者に安心を。加古川が地元の女性弁護士が相続の悩みに応えます

兵庫県加古川市で「つつじの総合法律事務所」を経営する中森真紀子弁護士(兵庫県弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて聞きました。依頼者の不安を軽くするために、こまめにコミュニケーションを取り、途中経過や見通しを丁寧に説明しているという中森弁護士。「弁護士は紛争解決の専門家。早い段階で弁護士を入れることで、無駄な時間やストレスをかけずにトラブルを解決できます」と話します。

インタビュー

相続は誰もが直面する問題。解決に向けてサポートします

事務所設立の経緯について教えてください。

専門的な知識を使って困っている人をサポートできる仕事がしたいという思いから、弁護士を志しました。司法試験に合格し、修習後は神戸の事務所に8年ほど勤めたのち、2016年に地元である加古川市で「つつじの総合法律事務所」を開業しました。

つつじは加古川市の市花であり、事務所名は「つつじ」が「野(の)」に群生している様子をイメージして名付けました。

事務所の理念や、大切にしていることを教えてください。

最も大切にしているのは、依頼者の話を丁寧に聞くことです。何を一番求めておられるのかをしっかりと見極めて、要望を実現するために最大限努力します。

要望の中には法律的に実現することが難しいものもあるのですが、そのような場合は代替案を提案するなどして、できる限り依頼者が納得できる結果につながるように対応を進めていきます。

相続案件に注力している理由を教えてください。

相続は誰にでも起こり得ますが、人生でそう何度も経験することではありません。当事務所には、初めて相続に直面して、手続きの進め方がわからなかったり、思わぬトラブルに巻き込まれて悩んだりしている方が多く相談に来られます。

相続では親族間の感情的な対立が原因で紛争になっていることがよくありますが、紛争が長引くほど、当事者の精神的なストレスは増していきます。このようなお悩みをお持ちの方に対し、弁護士として問題解決をサポートすることでお力になりたいと思い、力を入れて取り組んでいます。

納得できないことは自分だけで抱えず、弁護士を頼ってほしい

相続についてよくある相談内容と、解決までの流れについて教えてください。

多いのは、特定の相続人に財産が偏るような内容の遺産分割案に合意するよう求められた相続人が、それに疑問や不満を抱いて相談に来られるケースです。被相続人の面倒を見ていた、事業を手伝っていたなど、被相続人と関係が濃厚な立場の相続人が「自分が遺産を多くもらうべきだ」と主張し、他の相続人と意見が対立してトラブルになっていることが多い印象です。

このようなケースでは双方の意見の食い違いが大きく、当事者同士の話し合いによってはなかなか協議が前に進まないことが多いです。しかし、弁護士に依頼していただければ、最低でも法定相続分は確保できるよう交渉を進めることが可能です。当事者だけで話し合うよりも早期の解決が期待できますし、相手方とのやりとりを弁護士に任せられるので精神的なストレスも軽減できます。

また、使途不明金も問題になることが多いです。被相続人の銀行の通帳や取引履歴を取り寄せて確認したところ、本人が寝たきりや重度の認知症だったにもかかわらず、多額の出金が複数回あった。このような場合に、不審に思った相続人から相談を受けることがよくあります。典型的なのは、被相続人の財産を管理していた一部の相続人に対して、「自分で使うために勝手に引き出したのでは」と疑惑の目が向けられるケースです。

他の相続人に対して使途不明金の問題を追及する場合、まずは当方にてお金の流れが確認できる銀行の取引履歴など証拠になるものを揃えて、相手方に提示し、使途を質問します。ただ、ほとんどの場合「被相続人の医療費や生活費に使った」などと説明され、本当にその通りなのかがはっきりしないことが多いです。

交渉で折り合いがつかない場合は調停での解決をはかります。それでも解決しなければ不当利得返還請求の裁判をすることになりますが、裁判となると時間も費用もかかり、依頼者の負担が大きくなるため、依頼者が裁判を望まない場合は、できる限り調停で決着できるよう主張や証拠の提出を工夫し、解決を目指して進めていきます。

相続案件を手がけるうえで、心がけていることを教えてください。

依頼者には、途中経過や見通しを丁寧に説明することを心がけています。ほとんどの方にとって、紛争を経験するのは初めてのことです。相手がどう出てくるか予想できない中では、不安ばかりが募ってしまいます。そのため、今後の道筋を示して不安を解消することが重要だと思っています。

現時点でどの段階にいて、今後どのような流れになるのか。相手方からはどのような主張・反論が予想されるかに加え、どのような対応をすればいいか、という点まで具体的に伝えるようにしています。

つつじの総合法律事務所_相談室

紛争解決の専門家としてサポート。まずはお気軽にご相談ください

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

紛争の最終解決までには解決しなければならない争点がいくつもあり、当事者は、それぞれの争点について意思決定や選択をする必要があります。その選択がどのような意味を持つのか、法的にどういうメリットやデメリットがあるか、といったことは一般の方には理解しづらいものです。どれを選べばいいのか、適切な判断が難しいことが多いでしょう。

弁護士に相談すれば、個別の事情に応じて、問題解決のためにどういう選択をすべきかアドバイスを受けられます。弁護士は法律の専門家であるとともに、紛争解決の専門家でもあります。早い段階から弁護士を入れて協議を進めることで、無駄な時間や精神的なストレスを感じずに、スムーズに紛争を解決することができます。

早めに弁護士に相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

相続問題が起きたとき、正しい知識がないまま自分で解決しようとすると、間違った方向に進んでしまうリスクがあります。自分の判断で動く前に弁護士に相談することで、解決のための適切な道筋がわかります。

軌道修正するには労力も時間もかかりますので、初めから正しい方向に進めるように、相談だけでも早めにされることをお勧めします。

事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。

私が女性の弁護士であることは一つの強みだと思います。弁護士というと敷居が高いとイメージされがちですが、比較的、やわらかい印象を持っていただきやすいのではないかと思います。

地域密着型の事務所であることも特徴です。加古川で開業したのは、私の地元ということもありますが、もともと弁護士事務所が少なく地域の司法アクセスを良くしたいという思いがあったことも理由です。

依頼者の多くが地元の方で、歩いて来られる方もいます。弁護士に相談するためにわざわざ遠出しなければならないとなると、それだけで気が重いですよね。思い立ったときにすぐに相談に行ける、物理的な距離の近さという点も、当事務所の特徴の1つだと思います。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものがあれば教えてください。

相続人の一人である相手方から、全ての財産を相手方が取得する内容の遺産分割協議書に署名するよう求められ、納得できないということで相談に来た方がいらっしゃいました。

受任後、財産調査のために銀行預金の取引履歴を遡ったところ、複数回にわたる多額の出金が見受けられました。相手方にお金の使途について説明を求めましたが、納得できる回答を得られませんでした。さらにこの案件は他にも複雑な争点が複数あり、相手方にも弁護士が入って協議を進めたのですが決着せず、調停を申し立てることになりました。

最終的には、使途不明金の中から入院代や葬儀代などの相当額を必要経費として考慮し、その残りのうちの相当額を遺産に戻して、法定相続分で分割するという内容で調停が成立しました。

依頼者からは「自分の取り分がこんなに多いとは思わなかった。先生に依頼しなければ絶対に獲得できなかったので、感謝している」と大変喜ばれました。

相談・依頼を検討している方にメッセージをお願いします。

親族間の紛争は、感情的な対立を発端とすることが多いです。対立が深まると解決までに時間がかかり、その間の精神的なストレスも大きくなります。できるだけそういった事態を避けたほうがいいのは、言うまでもありません。

当事者間で話し合いをして落とし所を見つけられないときは、積極的に弁護士を頼っていただきたいです。ご自身で抱え込まず、お気軽にご相談ください。