相続弁護士 ドットコム
しらとり法律事務所(宮城県名取市)

しらとり法律事務所

所在地
宮城県 名取市増田3-1-1

気軽に頼れる「かかりつけの弁護士」でありたい。名取市の相続問題はおまかせください

白鳥 剛臣しらとり法律事務所
気軽に頼れる「かかりつけの弁護士」でありたい。名取市の相続問題はおまかせください

宮城県名取市で「しらとり法律事務所」を経営する白鳥剛臣弁護士にインタビューを行いました。白鳥弁護士は福島での10年に及ぶ経験を経て、2020年に名取市で独立開業。「かかりつけの弁護士」として地域に寄り添う法律事務所を目指しています。相続に注力する理由や対応方針、事務所の強みなどを聞きました。(仙台弁護士会所属)

インタビュー

かかりつけ医のような身近な存在を目指して

事務所設立の経緯を教えてください。

宮城県で生まれ育ち、東北大学法学部を卒業後、2007年に弁護士登録して福島市と南相馬市で10年以上経験を積みました。

南相馬では東日本大震災を経験し、震災復興や原発事故賠償に関する多くの相談に対応しました。傷ついた人々に寄り添い、通常の法律相談とは異なる問題への対応に尽力した経験は、今でも鮮明に覚えています。この経験を通じて、弁護士過疎地域における弁護士の必要性を痛感しました。

2020年6月、弁護士過疎地域で地域に根ざした法律サービスを提供したいという想いから、名取市に事務所を開設しました。名取市で独立開業を決意した理由は、仙台中心部まで足を運ばなくても気軽に相談できる場所を作りたかったからです。震災後、南相馬から名取市に避難された方も多く、そういったご縁も大切にしたいと思いました。

現在は名取市を拠点に、仙台市南部から福島市、南相馬市まで、沿岸部を中心に広い地域の方々の相談に対応しています。

事務所の理念は何ですか?

「かかりつけ医」のように、依頼者にとって身近な存在であることです。法律の専門家であると同時に、人間味のある対応を心がけ、依頼者の不安や悩みに寄り添うことを大切にしています。

また、難しい法律用語を使わず、わかりやすい言葉でコミュニケーションを取ることを心がけています。弁護士に相談することに心理的な壁を感じる方はまだまだ多いので、その壁を取り除きたいと思っています。実際に、依頼者からは「話しやすい」「話して気持ちが楽になった」と言われることが多いです。

私は弁護士という仕事を特別視せず、むしろサービス業の一つとして捉えています。依頼者の立場に立ち、一緒に問題解決の方法を考えていく、それくらい身近な「法律の世界のかかりつけ医」でありたいのです。

病院で例えるなら、市販薬での対応や薬の処方(法律相談)だけで解決できるなら、その方がよいと考えています。なぜなら、依頼者の立場に立ったとき、手術費用(弁護士費用)は決して安い金額ではないと思うからです。もちろん、ご自身が納得のうえ、手術する必要性(弁護士に依頼する必要性)を感じられた場合は、全力でお手伝いさせていただきます。

しらとり法律事務所_表札

時間をかけて寄り添う丁寧な対応が特徴

相続分野に注力する理由を教えてください。

相続は、人生において誰もが直面する重要な出来事です。私自身、幼い頃に母を亡くし、突然の死に直面した家族の深い悲しみと混乱を経験しました。大切な人を失った直後は、強い喪失感と精神的な動揺の中で、さまざまな判断を迫られます。そこに相続という複雑な法的手続きが重なることで、多くの方が不安を抱えることになるのです。

また相続は単に財産を分けるだけの手続きではありません。そこには家族の歴史、感情、絆が深く関わっていて、時には何十年も前からの家族関係が影響することもあります。当事者だけでの解決は難しい場合もあるでしょう。だからこそ、専門家のサポートが必要だと考え、力を入れています。

相続分野の対応で心がけていることを教えてください。

「道筋を示すこと」です。相続は誰もが経験する可能性がある一方で、多くの人にとっては初めての経験であり、何をどうすればいいかわからないのは当然のことです。そのため、手続きの流れや段階を丁寧に説明し、依頼者の不安を少しずつ解消していくことを心がけています。

例えば、預貯金と不動産ではどのような手続きが必要なのか、相続人全員の合意が必要な場面はどこなのかなど、具体的な進め方がわかることで見通しが立ち、漠然とした不安が解消されます。

初回相談では、依頼者の話を徹底的に聞くことを大切にしています。相談時間が1時間を超えることも珍しくありません。依頼者の話を信じ、依頼者の本音や不安の内容を理解したうえで、適切なアドバイスや手続きの方向性を一緒に考えていきます。

特に遺産分割においては、家族間の対立や微妙な感情のすれ違いに丁寧に対応することを心がけています。時には、幼少期からの家族関係や過去の出来事も影響してくることがあるため、そういった背景も含めて丁寧に話を伺います。

依頼者とのコミュニケーション方法は、年齢や状況に応じて柔軟に対応します。働く世代の方にはメールでの連絡を活用し、高齢の方には直接お会いして説明するなど、それぞれの方に合わせた対応を心がけています。また、相手方から予想外の主張があった場合なども、その内容を噛み砕いて説明し、今後の対応について一緒に検討しています。

しらとり法律事務所_事務所外観

家族の絆を大切にしつつ、相続問題の解決をはかる

相続における事務所の強みは何ですか?

名取市中心部に位置する唯一の法律事務所として、10年以上の豊富な経験を活かし、地域に密着した相続支援を提供しています。地域の方々が仙台中心部まで行かずとも、身近な場所で法律相談ができる点が最大の強みです。

さらに、入院中や施設入所中の方などの移動が困難な方に対する出張相談にも対応しております。このように、地域に根差した法律サービスを展開することで、依頼者の利便性を高めています。

相談において大切にしているのは「話しやすさ」です。時間をかけたヒアリングを通じて、依頼者に寄り添うことを心がけています。私自身、もともとは人見知りな性格でしたが、多くの方々との関わりを通じて、今ではコミュニケーションが得意になったため、話が苦手な方の気持ちもよく分かります。最初は恐る恐る話していた相談者や依頼者からも「気落ちしていたけれどスッキリした」という声をいただきます。

相続問題をどのように解決していますか?

相続は親族間で発生するので、たとえ仲が悪くなったとしても、お互いの関係性は続いていきます。そのため、できるだけ穏やかな解決を目指すことが重要です。

当事務所では、裁判は基本的に最終手段だと考え、まずは話し合いや調停による解決を目指しています。実際、当事務所での解決事例のほとんどは、話し合いや調停による解決です。これは、時間をかけて双方の気持ちを聞き、相互理解を深めていった結果だと考えています。

相続における対立は、しばしばそれぞれの立場や貢献に対する相互理解の不足から生じています。関係するすべての人に対して平等に敬意を払うことを忘れずにいれば、適切な解決策を見出せるものです。敬意を持って双方の立場を理解し、時間をかけて橋渡しをすることで、より良い解決につながると考えています。

親と同居していた相続人と遠方で生活する相続人の対立など、よくある相続トラブルでも、互いの立場や貢献を丁寧に理解することで、適切な解決策を見出せると考えています。

具体的には、相手の立場や生活背景を理解し、互いに譲り合える部分を見出すのです。親の介護や財産管理に尽力してきた相続人の苦労を理解しつつ、遠方で別の形で貢献してきた相続人の立場も同様に尊重することで、解決策が見えてきます。

しらとり法律事務所_相談室

あなたの不安を解消します

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

家族が亡くなった直後は、混乱と感情が入り混じる非常にデリケートな状況です。バタバタと対応に追われる中で、「遺産分割の進め方がわからない」「兄弟と話し合いができない」など、相続に関する悩みは尽きないでしょう。そのようなときこそ、一度弁護士に相談することで、冷静に状況を見つめ直せます。

すぐに依頼する必要はありません。まずは気軽に相談いただき、専門家の視点から状況を整理することをおすすめします。当事務所は法律の専門家として、皆さんの不安に寄り添い、少しでも負担を軽減できるよう全力でサポートいたします。一人で抱え込まずに、ぜひ一度ご相談ください。