相続弁護士 ドットコム

弁護士法人本江法律事務所京都オフィス

所在地
京都府京都市下京区釘隠町255 小川京都ビルSoloTime京都207号室

感情の整理をサポートすることで相続問題を解決〜依頼者に寄り添い、納得のいく未来を創る

両角 駿弁護士法人本江法律事務所京都オフィス

京都府京都市「弁護士法人本江法律事務所京都支所」の両角駿弁護士(京都弁護士会所属)に相続分野の取り組みについて話を聞きました。相続問題においては、依頼者だけではなく、対立する相手方との対話も大事と話す両角弁護士。福岡から京都に活動の場を移すことへの意気込みや、相続問題を弁護士に相談するメリットなどについて聞きました。

インタビュー

福岡の法律事務所が京都に支店を開設

事務所設立の経緯を教えてください。

本江法律事務所は、代表の本江嘉将弁護士が2010年9月に福岡県で設立しました。福岡を中心に活動していましたが、ご縁に恵まれ、京都にクライアントが増えたことがきっかけで、2024年12月に京都支店を立ち上げる運びとなりました。

私は2022年に弁護士登録をし、本江法律事務所に入所しました。このたび、京都支店の立ち上げに際し、責任者を任されることになりました。支店の運営を任されることは非常に光栄であり、大きな責任を感じていますが、それ以上に京都という新しい地で、地域の皆さまの力になれることを心から楽しみにしています。

事務所の理念を教えてください。

私たちの事務所の理念は、一つ一つの事件を大切に扱うことです。報酬などよりも、まずは依頼者が納得のいく結果を導き出すことを最優先にしています。

弁護士の仕事は、早く事件を終わらせようと思えば、依頼者を説得してスピーディに手続きを進めることも可能です。しかし、私たちはそのようなやり方を選びません。依頼者に対してしっかりと説明を行い、十分に理解していただいた上で判断をしてもらうことを大切にしています。

また、私たち弁護士がコントロールするのではなく、依頼者自身にイニシアチブを持っていただき、納得して進められるような形を常に心がけています。

もちろん、弁護士として適切な助言やサポートは惜しみませんが、事件を「急いで終わらせる」ようなスタンスではなく、依頼者の人生や未来を真剣に見つめ、最善の解決策を共に見出していく。それが私たちの理念です。

依頼者の感情を整理するお手伝い

相続分野に注力する理由はどのような点にありますか。

私自身が得意としている分野だということが大きいです。遺産分割の割合は法律で定められていますが、それだけでは解決できない心情的な要素が非常に大きいと感じています。相続は家族や親族との関係が絡むため、単純に法的な知識だけではなく、人の気持ちや空気を読む力が求められる場面が多いのです。

私は、そうした「人の機微」を感じ取ることが比較的得意なほうだと思っています。例えば、相手方との交渉においても、相手の心を動かし、信頼関係を構築する独自のアプローチを持っています。その結果、「この弁護士が言うなら」と納得していただけることが多々あります。

相続問題においては、法律の知識や技術だけでなく、依頼者や関係者に安心感や信頼感を与えることが、最終的な解決への重要なカギになります。そうした点で、私自身のスキルや経験が十分に活かせる分野だと感じています。

どのような相談が多いですか。

兄弟間での遺産分割を巡るトラブルが多いです。特に、「兄弟に遺産を使い込まれた」「財産の不正な処分があった」といった相談が目立ちます。

遺産分割に関する紛争は、訴訟で解決されることも多いのですが、私は可能な限り交渉の場で解決できる方法を模索しています。訴訟に進むと時間や費用がかさむ場合も多いので、交渉で収められることが依頼者にとっても良い結果を生むことが多いと感じています。

相続案件を手がける上で心がけていることはありますか。

相続は、突然やってくる予期せぬ出来事です。まるで晴天の霹靂のように、当事者の人生を大きく揺るがす事件となることもあります。そのため、まずは依頼者の気持ちにしっかりと寄り添い、安心して相談していただける環境を整えることが重要だと考えています。

弁護士ドットコムを通じて問い合わせいただいた方に対しては、遺産分割請求や遺留分侵害額請求の着手金を無料にしています。これは、日常生活の中で突然、相続問題に直面した方々が、経済的な理由で自分の権利を主張できないといった状況を回避するためです。

弁護士費用の心配をすることなく、正当な権利を主張できる環境を提供することで、依頼者の精神的な負担を少しでも軽減したいと考えています。

依頼者の方とのコミュニケーションにおいて意識していることはありますか。

相続は感情が絡むケースが多い問題ですが、思いや考え方は人それぞれです。私は依頼者に対して、「その考えは間違っています」と否定するようなことは決してしません。依頼者が抱える感情をすべて聞き取ったうえで、感情を整理するお手伝いをするのが役割だと考えています。

また、相続問題においては、相手方の立場や気持ちを理解することも重要だと考えています。場合によっては、相手の気持ちや背景を依頼者に伝えて、理解してもらうための努力をすることもあります。

最終的にどのような解決を目指すかを決めるのは依頼者ご自身ですが、第三者として俯瞰的に状況を見て、依頼者が感情を整理する手助けをすることが、問題解決への第一歩になると考えています。

対話することの重要性

相続問題を弁護士に相談するメリットにはどのようなことがありますか。

全体を俯瞰し、多角的に問題を解決できる点にあります。相続問題では、目の前に見える問題が実は氷山の一角に過ぎない可能性があります。

例えば、相続手続きを進める中で、知らない財産が発見されたり、被相続人に想定外の借金があったりすることは珍しくありません。専門家である弁護士は、こうした隠れた問題を事前に徹底的に調査し、包括的な相続手続きを実現することができます。

また、当事者同士では到底話し合いができないような難しい案件でも、交渉のプロである弁護士が介入することで、解決の糸口が見つかることがあります。交渉のプロとして、冷静かつ適切に話をまとめることができるのは弁護士ならではの強みだと思います。

これまで扱った相続案件で印象に残っている案件を教えてください。

相続人が5人いる案件で、4人は法定相続分での遺産分割に同意していたものの、1人だけ身勝手ともいえる主張を繰り返し、手続きが進められない状況にありました。

私は4人の代理人として、相手の方との交渉にあたりました。最初はこちらの話を聞こうともしてくれなかったのですが、何度も対面で話し合いを重ねるうちに、徐々に信頼を得ることができたのです。その結果、相続手続きもスムーズに進めることができました。

書面だけのやり取りではなく、直接自宅まで訪問して会話をしたことで、こちらの真剣さや誠実さを伝えることができたのだと思います。この経験を通じて、相続問題の解決においては、法律の専門知識だけでなく、対話することがいかに重要かを改めて実感しました。

最後に、相続トラブルを抱えている方へメッセージをお願いします。

相続は、日常生活の中で突然訪れるものです。多くの方にとって、煩雑な手続きや他の相続人との話し合いは、心身ともに大きな負担となることでしょう。そうした手続きや交渉をすべてお任せいただけるのが弁護士です。

特に感情的な対立が生じている場合には、第三者である弁護士を介入させることで、よりスムーズに問題を解決できることが多いと思います。

また、相続問題は、弁護士が扱う案件の中でも比較的時間がかかるものが多く、弁護士によって対応の仕方も異なります。そのため、自分の話をしっかりと聞いてくれる、信頼できる弁護士を選ぶことが非常に重要です。複数の弁護士に会って比較してみることも、決して悪いことではありません。

当事務所では、初回60分の相談を無料で行っています。相続に関する悩みを抱えている方が、安心して相続手続きを進められるようにサポートさせていただきますので、ぜひ気軽にご相談ください。