相続弁護士 ドットコム

湘南台法律事務所

所在地
神奈川県 藤沢市湘南台2-17-9 スカイパレス湘南203
受付時間
  • 平日可

対話を重ねて依頼者の希望を受け止める。こじれた状況を解きほぐし、最善のゴールへ向けてサポート

佐藤 剛湘南台法律事務所

神奈川県藤沢市の「湘南台法律事務所」で相続問題を扱う佐藤剛弁護士に、相続における弁護士の役割や事務所の強みなどを聞きました。「依頼者の求めるものを実現することを大切にしている」と話す佐藤弁護士。相続案件を手がける上での心構えや、弁護士に相談・依頼するメリットなども伺いました。(神奈川県弁護士会所属)

インタビュー

「最終的にどうなりたいか?」を丁寧にヒアリング

事務所設立の経緯を教えてください。

1998年に弁護士登録し、勤務弁護士として2年ほど働いたのち、2000年に独立して事務所を設立しました。依頼者に対してより柔軟で迅速な対応をしたいと思ったことが独立の理由です。

事務所を湘南に構えたのは、自宅が近く通勤に便利だったこと、そして湘南の静かで落ち着いた環境が、依頼者にリラックスして相談してもらえる場所として適していると感じたからです。

事務所の理念と、具体的に取り組んでいることを教えてください。

当事務所の理念は、当然のことのように聞こえるかもしれませんが、「依頼者の希望を実現すること」です。そのために、依頼者の話をしっかりと聞き、問題点の整理に力を入れています。

相談内容を客観的に聞き取り、依頼者は最終的にどうなりたいのか、丁寧に聞くことが重要です。時間はかかりますが、充分なコミュニケーションを取ってこそ、よい解決につながると考えています。

こちらで解決策を決めつけることはしません。複数の解決策を提示して、依頼者が納得できる方法を選択してもらったうえで、その選択のゴールを目指してサポートしていきます。

感情的に対立しやすい相続問題。弁護士が介入することで解決に近づく

よくある相続の特徴や傾向を教えてください。

遺産分割に関する相談が多いです。相続人の間で、遺産の分け方についての考えが食い違うことで、争いになって相談に来るケースです。

たとえば、地方では今でも、長男が遺産をすべて相続するのが当たり前、という考え方が残っています。長男以外の相続人がそうした相続に納得できない場合は、折り合いがつかずに裁判にまで発展することがあります。

相続前は家族関係が良好であった場合でも、遺産分割が絡むことで感情がこじれ、話し合いだけでは解決が難しくなることは少なくありません。このようなケースでは、第三者である弁護士が介入することで解決に向かうことが期待できます。

親族との関係はその後も続くので、裁判所の手続きを使わず、話し合いでの解決を望む依頼者が多いのですか。

話し合いでの解決を望む依頼者もいます。ただ私は、「このまま話し合いを続けても進展は難しそうだな」と感じた場合は、話し合いでの解決にこだわらず、裁判所の調停を利用するよう勧めることが多いです。だらだらと話し合いを続けるよりも、裁判所の手続きを利用する方が、結果的に早く解決することはよくあります。

弁護士に依頼するような相続問題は、依頼者が自力で解決しようとしても、問題が複雑になりすぎて泥沼化していることが多いです。相続人同士の話し合いや、弁護士が介入した交渉でも、感情が先行しがちで、冷静に進まないケースもあります。

そうした場合、第三者である裁判所が関与することで、冷静で公平な場で問題を整理しやすくなります。調停では、裁判所に選ばれた調停委員が間に入って当事者双方の話を聞き、中立的な立場から問題を整理します。双方が納得して話し合いを進められるようにサポートしてくれますし、法律に基づいた公平な解決策が提示されるので、当事者だけで話し合うよりも解決に向かいやすくなります。

依頼者の権利を守り、対立を和らげる

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

相続について弁護士に相談することには、主に2つの大きなメリットがあります。

まず1つ目は、依頼者の権利を守り、適切な相続分を確保できる可能性が高まることです。弁護士に依頼すれば、相続人同士の話し合いはもちろん、調停の場においても、相手方や調停委員に対して自身の主張を適切に伝えてもらえます。

調停委員は中立の立場で公平に話し合いを進めますが、時には声の大きい相手の意見が優先されることもあります。そこで、弁護士が代理人として介入することで、依頼者の権利を適切に主張し、不利な状況を避けられ、結果的に有利な解決を導きやすくなります。

2つ目のメリットは、感情的な対立が和らぐことです。相続問題では、家族間で感情的な争いが起きることが多く、当事者同士では話し合いが進まないこともあります。しかし、弁護士が間に入ることで、当事者が冷静さを取り戻し、解決に向けた建設的な話し合いができるようになります。

相続の手続きを放置すると、どんなデメリットがあるのでしょうか。

ただでさえ複雑な相続手続きがさらに複雑化し、解決に時間がかかることです。相続問題を長期間放置すると、相続人が増えるなどの理由により登記手続きや相続人同士の話し合いが進まず、身動きができなくなってしまうことにもなりかねません。

最近の法改正により、相続人が登記手続きを怠るとペナルティを受けることになったので、登記が放置されるケースは減るかもしれません。ただ、まだ法律が施行されたばかりなので、そうした効果が出てくるのは、もうしばらく先になると思います。

透明なプロセスを経て、不動産を公正に評価する

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。

私の事務所の強みは、公正かつ迅速に不動産を評価できることです。不動産は遺産の中でも大きな割合を占めることが多いため、その評価は遺産分割の中でも特に重要です。

不動産の評価は、固定資産評価額や不動産業者の査定を基に、双方が持ち寄った評価を比較して合意に至るケースが一般的です。裁判所が選任する鑑定人の評価が使われることもありますが、不動産業者の査定と大きな差が出ることはあまりありません。

当事務所は、透明なプロセスを経て、公正な評価を行うことを重視しています。また、相手方の代理人とも協力して調整を図りつつ、合意に至ることを目指すため、多くのケースで円満な解決が図れます。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

早めに専門家に相談することが、問題解決への第一歩です。

相続問題は感情的に対立しやすく、手続きも複雑なため、個人での解決が難しいことが少なくありません。相続人同士で話し合いがこじれると、法律に基づいた公正な解決が難しくなったり、手続きが長引いたりする場合があります。弁護士の介入によって、あなたの権利を守りつつ、冷静で公平な解決策を見つけることができ、手続きもスムーズに進みます。

弁護士を選ぶ際は、複数の弁護士に相談し、自分との相性を確認することが重要です。話しやすいか、アドバイスに納得できるか、自分の気持ちや希望を理解してくれるか…そういったポイントを見極めて、ぜひ、「この人なら安心して任せられる」と思える弁護士を選んでいただければと思います。

当事務所では、費用や解決方針をしっかり説明した上で、依頼者が納得して進められる体制を整えています。ご意向を踏まえて、最良の結果につながるようにサポートしますので、どのような相談も気軽にお寄せください。