相続弁護士 ドットコム

ストラーダ法律事務所

所在地
愛知県 名古屋市中区丸の内3-17-4 第11KTビル4階

当事者同士では進展しない相続問題を解決に導く〜依頼者の思いに配慮したサポートに尽力

鬼頭 浩二ストラーダ法律事務所

愛知県名古屋市「ストラーダ法律事務所」の鬼頭浩二弁護士(愛知県弁護士会所属)に相続分野の取り組みについて話を聞きました。相続案件を手掛ける際は、法的解釈に固執せず、依頼者の思いを汲み取ることを心がけているという鬼頭弁護士。相続問題における事務所の強みや特徴、弁護士に相談するメリットについても聞きました。

インタビュー

依頼者の道しるべとなり、道を切り開く事務所

事務所を設立した経緯を教えてください。

大学在学中は弁護士になろうとは考えたこともなく、卒業後は銀行に就職しました。ただ、将来的には何か資格を取って、手に職をつけた方が良いだろうという漠然とした思いを持っていました。

銀行員として働く中で、大学時代の思いが蘇り、本格的に資格試験に挑戦しようと決意しました。そして、仕事の結果、感謝されるような仕事となる資格がいいと考え、それなら弁護士と思い司法試験受験を決めました。

弁護士登録後は、名古屋市内の法律事務所に入所し、6年半にわたって経験を積みました。その後、独立して現在の事務所を開設するに至ります。銀行員から弁護士に転身した理由の一つが、自分の力で仕事をしたいという思いでしたから、勤務弁護士稼働当初から独立は考えていました。

事務所名の「ストラーダ」は、イタリア語で「道」という意味です。法律トラブルで困っている方々の道しるべになり、道を切り開くという思いをこめて、この名前を選びました。

事務所の理念を教えてください。

相談を受ける際は、直接お会いして話すことを重視しています。メールだと感情が十分に伝わりませんし、電話では相手の表情が見えないため、依頼者の方が説明をしっかりと理解されているかどうかの判断が困難なためです。

依頼者にしっかり理解、納得していただいた上で受任することが大切だと考えていますので、直接お会いして、依頼者の声や表情から、本当に理解、納得されているかどうかを読み取ることは欠かさないよう心がけています。

また、依頼者にとっても、私の話し方や振る舞いを直接見ていただくことで、どういった弁護士なのかを理解していただけると思います。弁護士と依頼者との信頼関係は、法律問題の解決において極めて重要です。だからこそ、最初の段階から直接お会いして話をすることで、しっかりとした信頼関係を築くように心がけています。また、受任後においても、必要な限り、直接の面談を心がけています。

相続分野に注力しているのはどのような理由からですか。

相続問題は、当事者同士が感情的になりやすく、話し合いすらできない状況に陥ることが少なくありません。時間だけが過ぎていき、相談者がストレスを抱えている姿を見ると、「弁護士が間に入って、この状況を解決しないといけない」と強く感じます。

また、相続問題は他の事件と異なり、解決したからといって全てが終わりというわけではありません。相続が終了した後も、親族との関係は続いていきます。

相続問題における弁護士の役割は親族関係を円満に戻すことではありませんが、問題を解決に導くことで、少なくとも依頼者が抱えている不安やストレスは軽減できるはずです。依頼者の喜びや安心に繋がる支援をしたいという思いが、私が相続分野に特に力を入れている理由です。

法律論だけではなく依頼者の心情に寄り添うことが大事

どのような相談が寄せられますか。

特定の問題に偏ることはなく、さまざまな相談があります。例えば、相続発生前に遺言書を作成したいという相談は、遺言を残すご本人からもありますし、家族から相談を受けるケースもあります。

また、相続発生後では「遺言書が存在するものの、その内容に疑問がある」「遺言自体が無効ではないか」という相談もありますし、相続人同士の関係が悪くてまともに会話すらできず、相続手続きが進まないというケースもあります。

他にも、特別受益や遺留分に関する相談などありますが、相続問題は一つ一つが異なり、複雑な感情や法律問題が絡んでくるため、それぞれの状況に応じた対応が求められます。

特別受益で揉めているケースでは、どのような方針で解決を目指すのですか。

特別受益に関しては、事実関係を詳しく掘り下げる必要があります。特別受益というのは、主に過去に遡って何があったのか、どのような支援があったのかを検討するものですので、「こんなことがあった」「あの時にこういう支援があった」というように、昔の事実を掘り起こして確認する場面も多くなります。

依頼者の話だけでは、特別受益の裏付けとして難しい場合も少なくありません。そうしたときには、依頼者の話を直接裏付ける証拠を確認したり、そのような証拠がない場合には、他に関連する事実やそれを裏付ける証拠がないか、周辺の出来事を詳しくお聞きして、さらに可能性を探ることが大切です。

感情が絡むケースも多いため、慎重に事実関係を整理しながら、解決策を見つけていく方針を取っています。

相続案件を手掛ける上で、どのようなことを心がけていますか。

まず、依頼者の話をしっかり聞くことが重要です。たとえ依頼者の要望が実現困難な場合であっても、その思いや主張を交渉材料として相手に伝えることが大切だと考えています。理由は、その思いを相手に伝えなければ、依頼者自身が話し合いをはじめることができないこともあるためです。

例えば、遺言書は残っていないけれども、「被相続人が生前にこう言っていた」という記憶が依頼者にあるならば、それを交渉が円滑に進まなくならないように相手方に伝えます。法的な拘束力はないかもしれませんが、相手方も被相続人の生前の話を聞いていたのであれば、被相続人の意思を尊重すべく心情に訴えかけられる重要な要素になる場合があります。

ただし、依頼者の思いを尊重しつつも、法的拘束力がないものであることから、現実的な見通しを示すことも重要です。

弁護士事務所に相談に来られる方は、家族間で話し合いすらできない状況に陥っていることが多いです。だからこそ、依頼者が伝えたいと思っていることを相手に伝えられるようサポートすることも、私の役割だと考えています。

弁護士に相談することで不要なストレスから解放される

相続問題を弁護士に相談するメリットにはどのようなことがありますか。

まず、感情的な対立が大きく和らぐという点が挙げられます。相手方に弁護士がついている場合は、弁護士同士の話し合いになりますし、仮に相手が当事者本人であっても、依頼者自身が直接交渉する必要がなくなります。弁護士を通じてやり取りをすることで、感情を抑えた冷静な話し合いが可能になります。

また、弁護士がフィルターの役割を果たすことで、相手方からの主張や言葉を、依頼者の感情を逆撫でしないように配慮しながら伝えることができます。これにより、話し合いがスムーズに進み、解決に向けた冷静な協議ができるという点がメリットだと考えています。

加えて、相続に関する複雑な手続きや書類の準備などを専門家に任せることで、時間や手間も大幅に削減できます。これにより、効率的に問題解決に向かうことができる点も、メリットだと思います。

相続分野における事務所の強みや特徴を教えてください。

相続で争点となるあらゆる事案に対して、これまでに一通りの経験を有しているということが大きな強みです。相続問題は千差万別で、一見似たようなケースでも、細部を見れば全く異なる対応が必要になることがあります。これまで多種多様なケースを扱ってきましたので、どのような状況であっても適切に対応できる知識と経験を備えています。

最後に、相続問題で悩みを抱えている方へメッセージをお願いします。

もし相談するべきかどうかで悩んでいるのであれば、迷わずすぐに相談してください。弁護士に相談したからといって、必ずしも依頼しなければならないわけではありません。また、インターネットに書いてある情報が正確でないこともありますし、自分のケースに当てはまらないことも多いです。

自分自身で判断して諦める前に、まずは気軽に相談してみてください。問題解決の道筋が見えてくることもありますし、早めの相談がトラブルの早期解決につながることが多いです。どうぞお気軽にご相談ください。