相続弁護士 ドットコム

梅ヶ枝町法律事務所

所在地
大阪府大阪市北区西天満3-2-9 翁ビル7階
受付時間
  • 平日可

弁護士歴30年以上。相続分野の豊富な経験とFP資格を活かし、最善の解決を目指します

神山 公仁彦梅ヶ枝町法律事務所

大阪府大阪市で「梅ヶ枝町法律事務所」を経営する神山公仁彦弁護士(大阪弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。30年以上の豊富な弁護士経験に加え、ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ神山弁護士。幅広い知識を生かして、依頼者に寄り添い最善の解決を目指されているそうです。

インタビュー

大阪で30年以上の豊富な弁護士経験

これまでの経歴を教えてください。

出身は東京で、中央大学法学部を卒業しました。司法試験合格後に司法修習という研修期間がありまして、その配属先が大阪だったんです。そのご縁で、1993年に大阪市内の法律事務所に就職しました。

その後、1997年に独立して、司法修習を同じ年に受験した同期とともに当事務所を開設しました。現在は私を含めて2名の弁護士が所属しています。

法律事務所として、どのようなことを大切にされていますか。

依頼者の心情に寄り添った親身な対応と迅速かつ丁寧な案件処理を心掛けています。また、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底し、依頼者との意思疎通を十分に図りながら、最善の解決を目指すこともモットーです。

依頼者の感情にも気を配り、最善の解決を目指します

相続分野に注力している理由を教えてください。

日本は高齢化が進んでいますから、それに伴って相続トラブルも増えることが予想されます。弁護士として、そうした社会のニーズにしっかり応えていきたいという想いから力を入れています。

相続について、どのような相談が多いでしょうか?

遺産分割に関する相談が多いですが、遺留分侵害額請求、相続放棄、遺言など、相続全般について相談をいただいております。

遺産分割に関しては、たとえば一部の相続人が被相続人の通帳などを全部管理していて開示してくれない、相続人同士の仲が険悪で話し合いができない、というような相談が多いです。

遺産分割協議の依頼を受けた場合、どのように進めていかれるのですか。

ケースバイケースですが、いきなり遺産分割調停を申し立てることは少なく、まずは私が依頼者の代理人として、他の相続人に対して協議を申し入れます。それで協議がうまくいくようであれば調停をするまでもなく解決となります。一方、協議が難しそうであれば調停を申し立てることになります。

また、すでに他の相続人から調停を申し立てられている場合は、私が依頼者の代理人として調停に対応していきます。

依頼者とのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。

相続は親族間で起こるので、法律的にはそれほど難しい問題がなくても、感情的な対立でトラブルが大きくなることもあります。そのため、依頼者の感情に配慮した対応を心掛けています。具体的には、たとえ法律と直接関係のない話でもさえぎらずに耳を傾け、依頼者が抱えている不満をしっかり受け止められるように努めています。

豊富な弁護士経験に加え、ファイナンシャル・プランナーの知識も活かしてアドバイス

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

相続問題を扱う際には、相続の法的知識だけでなく、税金、年金、社会保険など様々なお金の知識が必要です。そこで私は、10年ほど前にファイナンシャル・プランナー(FP)の資格である1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)とCFPⓇ(国際認定資格)を取得しました。

FPは「お金と暮らしの専門家」ですから、法律的な視点だけでなく、より広い観点でアドバイスできるようになりました。

もちろん、一般的な弁護士でも税金などの一定の知識は持っています。ただそれは、問題に直面した際に知識を習得していく側面が強く、どうしても断片的になりがちです。その点私は、FP資格取得の過程で、体系的に広く学ぶことができました。

相続案件における事務所の強みや特徴はどんなところでしょうか。

30年以上の弁護士経験の中で、民事・家事・刑事を問わず様々な案件を取り扱ってきましたので、実務感覚やバランス感覚が備わっていると自負しております。数多くの案件を解決してきた経験から、見通しの正確さ、解決方法の豊富さなども強みです。

また、大阪市内で長年弁護士を続けてきたことから、地域に根ざした活動をしている税理士、司法書士、不動産業者など様々な専門家とのつながりがあることも強みですね。

5年ほど前から現在まで、簡易裁判所の司法委員も務めています。司法委員というのは、裁判官が和解を試みるときに補助をしたり、裁判に立ち会って、裁判官に参考となる意見を述べたりする仕事です。

裁判所という中立的な立場から様々なケースに関わることで、依頼者の代理人として裁判に臨む場合でも、より一層裁判所の考え方や着眼点を意識できるようになりました。

ネットや本の知識を鵜呑みにせず、弁護士にご相談ください

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

弁護士は法律の専門家ですから、適切な法律的アドバイスを受けられるということは大きなメリットです。今はインターネットや本で色んな情報を集められますが、そこに書いてある一般論と実務は違います。ご自身で基礎知識を調べることはよいですが、鵜呑みにしないようにご注意ください。

相談後に依頼までするかはその方次第ですが、依頼すれば、弁護士が代理人として他の相続人と協議したり裁判所ともやりとりしますので、ご自身で対応するストレスがなくなることもメリットです。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

相続人同士で遺産分割協議を進めると、互いに主張を譲らなかったり、感情の対立が生じたりして、話がまとまらないことがあります。そうなる前にご相談いただくことで、適切なアドバイスを受けることができたり、相続人同士で話し合う必要がなくなり、スムーズな解決が図れます。

しかし、弁護士が代理人として介入することによって、相手方から反感を買うリスクもあります。そのため、状況によっては弁護士は表には出ずに、アドバイスだけを提供するという場合もあります。方針については、依頼者の意向を踏まえて決めていきますのでご安心ください。

初回相談までの流れを教えてください。

まずは、電話またはWebフォームから予約をしてください。予約時に簡単な相談内容をうかがい、相談当日に持参していただきたいものもお伝えします。そのうえで事務所までお越しいただき、より詳しい事情を伺った上で、今後予想される展開や、依頼していただいた場合に私が提供できるサポートなどについて説明します。

「これは弁護士に相談すべき内容だろうか」「弁護士に相談するタイミングだろうか」といった疑問がある場合は、10分程度の電話での相談にも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

一人暮らしの高齢の女性が他界されたのですが、その相続人から、自宅に通帳などが見当たらず遺産の内容がわからないという相談を受けました。

依頼を受けた私は、近隣の銀行に照会を掛けるなど遺産の調査を行いました。並行して、戸籍を取得して法定相続人の確定も行ったのですが、相続人の一人が精神疾患を抱えており、後見人が必要な状況だということがわかりました。そこで、後見人選任の申立を行い、不測の状況に対応しました。

遺産調査も完了し、最終的に依頼者の納得いく形で遺産分割を終えることができました。当初は遺産の内容もわからない状態でしたから、依頼者からは大変喜ばれました。

相続トラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

相続に関する問題は、法律的な複雑さだけでなく、感情的な問題も含まれています。弁護士は、依頼者が直面する困難を理解して、最善の解決策を提供するためにいます。

私は常に依頼者の心情に寄り添った親身な相談対応と、迅速かつ丁寧な案件処理を心掛けていますので、お気軽にご相談ください。