相続弁護士 ドットコム
フォーゲル綜合法律事務所堺事務所(大阪府堺市)

フォーゲル綜合法律事務所堺事務所

所在地
大阪府 堺市堺区新町4-7 材庄ビル4階
受付時間
  • 平日可
  • 週末可

身近な弁護士として堺市を中心に相続トラブルに対応。長年の経験をもとにベストな解決を目指す

藤田 さえ子フォーゲル綜合法律事務所堺事務所
身近な弁護士として堺市を中心に相続トラブルに対応。長年の経験をもとにベストな解決を目指す

大阪府堺市堺区にある「フォーゲル綜合法律事務所堺事務所」に所属する藤田さえ子弁護士(大阪弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。大阪市で約15年、堺市で約10年という長年のキャリアをお持ちの藤田弁護士。多くの相続案件を解決してきたことで、早い段階で見通しを立て、依頼者に安心感を与えられるようになったと話します。

インタビュー

堺市に根差し、地域の方のためにフットワーク軽く対応

これまでの経歴を教えてください。

大阪府箕面市出身で、2000年に弁護士になりました。当事務所に入ったのは2015年で、それまでは大阪市内の事務所に所属していました。

弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所は、嵩原安三郎弁護士らが開設した事務所で、現在南森町事務所と堺事務所があります。私は入所した当初から堺事務所に在籍し、現在は離婚事件や相続関係の事件を多く取り扱っています。

堺事務所として、どういったことを大切にされていますか。

堺市は人口も多いですし、大阪地方裁判所堺支部もありますから、弁護士によるサポートを必要とする方はたくさんいらっしゃいます。ところが大阪府内の弁護士は大阪市内に集中しているので、当事務所は堺市を中心とした周辺地域の身近な存在として、皆様のニーズにお応えすることを大切にしています。

取り扱い分野も、特定の分野に特化するのではなく、個人・法人問わず幅広い相談・依頼に対応しています。

自分が住んでいる地域に弁護士がいるというメリットは大きいでしょうか。

そうですね。大阪市内までは、それほど遠いわけではありません。ただ、忙しい毎日の中で時間を確保するのは簡単ではありません。小さなお子さんがいたり、ご高齢だったり、様々な事情を抱えている方も多いです。私は大阪市内で弁護士をしていた時期も長いのですが、こうして堺に来てみると、物理的な距離以上のハードルがあると感じます。

弁護士側のメリットも大きいです。土地勘もつきますので、現場を見に行ったり依頼者のご自宅に伺ったりする場合も、時にはレンタサイクルも利用して、フットワーク軽く動けます。

不動産が絡むトラブルもお任せを。業者や鑑定士と連携してサポートします

相続についてよくある相談内容を教えてください。

遺産分割に関するご相談が多いですが、そのほかにも、遺言書作成、相続放棄など様々なご相談があります。

遺産分割については、たとえば、現在の妻・子と前妻の子が法定相続人の場合や、当然自分が多く相続するつもりの長男と被相続人の面倒を看てきた長女が法定相続人のような場合は、感情的な対立もあってもめやすい傾向にあります。こういったケースをどのように解決していくかは、弁護士の腕が試されます。

不動産がある場合も、誰が相続するのか、その不動産をいくらと評価するのかといった争いはよく起こります。評価が問題になる場合は、不動産業者に査定書を出してもらう場合が多いですが、よりシビアなケースでは不動産鑑定士に評価を依頼する場合もあります。当事務所には不動産関係の信頼できるネットワークもありますので、安心してお任せください。

長年弁護士を続ける中で、相談の傾向などに変化を感じますか?

私の感覚ではありますが、弁護士費用倒れを避けたいということを明言する方が増えたように思います。今はネットで色んな情報が手に入りますし、コスパという言葉がさかんに言われることも影響しているかもしれませんね。

私としては、ご相談に来られた方の不安をあおって依頼につなげようという気持ちは全くありません。弁護士に依頼した場合のメリット・デメリットをきちんと説明し、費用を払うだけの価値を感じていただけた場合のみご依頼いただくようにしています。

フォーゲル綜合法律事務所堺事務所_相談室

感情的に対立しやすい相続トラブル。経験豊富な弁護士が解決の力になります

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

感情的な部分をどう扱うかということは心がけています。相続は、感情的な対立が起きやすい分野です。しかし互いに感情をぶつけ合うと、トラブルが複雑化・長期化しかねません。ですから、もちろん依頼者のお気持ちに寄り添いつつも、相手には相手の立場や感情があることを説明し、視点を変えるように促すこともあります。

また相続では、目の前の遺産をどう分けるかだけでなく、相続に伴う税金や、一時所得による翌年の保険料の負担等が問題になることも多いので注意しています。税金のことを考えずに進めてしまうと、後日、依頼者に想定外の負担が生じかねません。必要に応じて税理士にも相談しながら、慎重に進めています。

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

私は2000年に弁護士になり、3名の弁護士が長年の弁護士経験を持っているところです。私たち以上に法律事務所勤務年数が長いスタッフも数名おります。

また、南森町事務所には7名の弁護士が在籍しており、事務所全体では男性弁護士5名・女性弁護士4名というバランスのよい構成になっています。ベテランから若手まで揃っており、チャットワーク等のツールも使って頻繁に意見交換をしていますので、互いに知恵を出し合いながら、依頼者にとってベストな解決を目指せる点も強みですね。

長年弁護士を続けてきたことで得られた強みはありますか。

どういう風に進んで、どういう結論になるかというおよその見通しを早い段階で立てられるようになったことです。依頼者としても、早い段階でゴールを示されたほうが安心すると思います。

もちろんやってみないとわからないこと、予想外のこともありますが、見立てと大きく外れることはかなり少なくなりました。

相談することで見通しが立ち、不利な状況も避けやすくなります

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

初めて相続を経験する方は、今後どうなっていくのか全くわからないという場合も多いはずです。一方、弁護士は色んなケースを経験しているので、相談によって今後の見通しを立てられることが大きなメリットです。わからないという状態は誰でも不安ですから、見通しが立つことで気が楽になったとおっしゃる方は非常に多いです。

また、自分で遺産分割協議や調停に対応した結果、法律的に難しい主張にこだわってしまったり、適切な証拠を出せなかったりして、トラブルが長引くことや不利な結論になることも十分ありえます。そういった場合でも、弁護士に相談することで適切な主張の仕方や解決方法についてアドバイスを受けられます。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

法律のことをよく知らない状態で行動してしまうと、いつの間にか自分に不利なことを言ったり、相手を怒らせてしまったりすることも多いです。ですから、依頼するかどうかはさておき、行動を起こす前に一度相談して、今後の見通しを立てたり、基本的な法律知識を頭に入れることをおすすめします。

あとは、相続放棄(3ヶ月)や遺留分侵害額請求(1年)などは法律上比較的短い期限が定められています。期限を過ぎると請求する権利がなくなる場合がありますから、期限内に手続きを終えるためにも早めに相談していただければと思います。

初回相談までの流れを教えてください。

まずは電話またはWEBフォームから予約をお願いします。予約時に相談内容について簡単なヒヤリングを行い、当日お持ちいただきたい資料などをお伝えします。そのうえで予約当日に事務所までお越しいただき、相談内容を詳しくうかがい、その場で可能な限りのアドバイスをいたします。

はじめて弁護士に相談するということで、緊張されている方も少なくありません。リラックスしてお話いただけるように、ゆっくり時間をかけてお話をうかがいますので安心してお越しください。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

たくさんありますが一つ紹介しますと、父が亡くなって、私は相続人のうち長女から依頼を受け、長男と遺産分割協議を行ったケースがありました。

依頼者は、長男が被相続人の生前に多額の現金を受け取っていたので、その分を相続分から差し引くべきだと主張していました。そこで長男が現金を受け取った事実をどう証明するか考えていたところ、依頼者が、父が書いていた日記を持ってこられました。その日記には日々の出来事が細かく書かれていて、依頼者や長男にいついくら現金を渡したかも書いてありました。

問題は日記の信ぴょう性なのですが、父が依頼者に渡したと日記に書いてある金額と、実際に依頼者が受け取った金額が完全に一致していたんです。ということは、長男に渡したと書いてある現金も実際に渡した金額と一致しているだろうと推定できるわけですね。

そこで、父が長男に現金を渡したと書いている部分を全部抜き出して一覧にし、証拠として提出したところ、結果的にそのとおり認められました。こういった形で日記が証拠になるのは珍しいです。依頼者は非常に喜んでくださいましたし、立証活動がうまくいったという意味でも印象に残っています。

弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

弁護士に相談したら必ず依頼しなければならないと思っている方も多いと思いますが、そんなことはありません。相談だけで終わっても構いませんし、複数の事務所に相談する中の一つとして相談していただいても構いません。困ったことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。