相続弁護士 ドットコム

湘南藤沢法律事務所

所在地
神奈川県 藤沢市藤沢484-12 セントラルビルディング5階

約20年の弁護士経験を駆使して解決|遺言書作成や遺産の使い込み・使途不明金問題にも注力

木ノ切 隆行湘南藤沢法律事務所

神奈川県藤沢市で「湘南藤沢法律事務所」を経営する木ノ切隆行弁護士(神奈川県弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。弁護士になった当初から一貫して相続問題の解決に取り組んできた木ノ切弁護士。長年の経験で培った知見と、「依頼者が自分の家族なら?」という視点に立った親身な対応で、複雑な相続問題も解決に導きます。

インタビュー

依頼者が遠慮なく本音を言える信頼関係を築く

これまでの経歴について教えてください。

出身は東京で、東北大学理学部物理学科を卒業し、東北大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程を修了しました。高校時代に数学と物理学の面白さを知って理系の大学・大学院に進んだのですが、直接人を助ける仕事がしたいと思い弁護士を目指しました。

2005年に弁護士になり、東京の法律事務所に5年間所属していました。相続や離婚といった個人のお困りごとはもちろん、上場企業の顧問もしていましたので、企業法務についても多くの経験を積むことができました。そして2010年に当事務所を開設して、今に至ります。

事務所として、どんなことを大切にしていますか。

依頼者のために仕事をする、ということを大切にしています。その一つとして、依頼者にとって一番よい方法は何かを常に考えるようにしています。

というのも、依頼者の中には、自分がどうしたいかわからない方が多いからです。あるいは「こうしたい」と言っていても、実は別のところに本当の望みがある場合も少なくありません。ですから、まずは依頼者が本当に望んでいることを見極めることを意識しています。そのためにも、依頼者が遠慮なく本音や疑問を言える信頼関係を作ることが大事だと考えています。

遺産分割協議から遺言書作成まで幅広く対応。使途不明金・使い込みが問題となるケースでも実績があります

相続分野に注力している理由を教えてください。

当事務所は皆様の身近なお困り事を扱う事務所です。そして相続は誰にでも起こりうる問題で、弁護士がお役に立てる部分が非常に大きいので力を入れています。

相続について、どんなご相談が多いですか。

遺産分割協議や遺言に関するご相談が多いです。

遺産分割協議については、感情的なもつれがあって話し合いが前に進まないケース、不動産の評価額が問題になるケース、相続人の中に連絡が取れない方がいるケースなど様々なご相談があります。預金口座に使途不明金があったり、被相続人と同居していた相続人が預金を使い込んだ疑いがあるということで相談に来る方も多いです。

使い込みが問題になるケースで、実際にお金を取り戻せることはあるのですか。

当事者から見れば「あの人が勝手に使い込んだに違いない」と思うでしょうが、それを証明することは簡単ではありません。また、仮に勝訴判決を取っても、相手にお金がなければ現実的に回収も難しいです。

ただ、当事務所では、裁判を起こして百万円単位のお金を回収できたケースも複数あります。入出金は、当然被相続人の生活に必要なものも含まれますから、何年分も入出金履歴を取り寄せて一つひとつ検討し、細かく整理していく作業も必須となります。私は理系出身で数字に強いので、こういった作業も得意としています。

相続のトラブルを予防する方法はあるのでしょうか。

遺言書を作ることをお勧めしています。自分が亡くなった後、配偶者や子どもが遺産を巡って争うのは悲しいことです。そうならないための対策として、遺言書作成は最も一般的で効果があります。遺言書の内容が決まっている場合はもちろん、決まっていない場合でも一緒に考えながら作成しますのでご安心ください。

どんなタイミングで遺言書を作るのがよいですか。

早いに越したことはありませんが、わかりやすいのは退職したときです。まとまった退職金を受け取る場合もあるでしょうし、今後大きく財産が増減する可能性は低いでしょう。そして心身ともに元気で、遺言に何を書くかも自分でしっかり考えられますから、丁度よいタイミングだと思います。

遺産分割協議の依頼を受けた場合、どのように進めていくのですか。

まずは依頼者の代理人として、他の相続人に対して、「こういう内容で遺産分割をしたい」という提案をします。それに対して様々な反応があるわけですが、話し合いを続けることで解決できそうなら話し合いを続けます。他方、とても応じられないような主張をする方がいたり、話し合いでの解決が難しそうなら遺産分割調停を申し立てることになります。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

使い込みを証明して相手から金銭を取り戻したり、遺留分侵害額請求で一定の財産を取得できてすごく感謝されたケースなどが印象に残っています。

「依頼者が自分の家族だったら?」という視点でアドバイスをしています

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。

2005年から弁護士を続けてきて、相続に関しては1年目から取り扱っていますので、これまで多数のトラブルを解決してきました。ですから、様々な問題に対処できますし、見通しの正確さや交渉力などは強みです。明確な証拠がないようなケースでも、どうすれば依頼者の主張が通るかを考えて、必要な事実や資料を集める力も経験によって磨かれたと思います。

また相続は、税理士・司法書士・不動産業者などの専門家・専門業者との連携が不可欠です。2010年から藤沢市で弁護士を続けてきましたので、信頼できるネットワークがあるというのも強みです。当事務所にご相談いただければ、適切な専門家・専門業者とつながることもできます。

依頼者にアドバイスする上で、心がけていることはありますか。

弁護士として法的に正しいアドバイスをすることは前提として、「目の前の依頼者が自分の家族だったら、どういうアドバイスをするかな」という視点で考えるようにしています。そのように意識すると、より相手のことを考えたアドバイスができると感じています。

先生とお話していると、話し方や表情も穏やかですごく安心します。依頼者の反応はいかがでしょうか。

そうですね、話しやすいと言っていただくことが多いです。もちろん心がけている部分もありますが、元々のキャラクターによるところも大きいと思います。

相続人同士で話し合いを始める前に、弁護士のアドバイスを受けることをお勧めします

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

早めに相談するメリットは、法律や手続きのことをわかった上で方針を決められることです。わからないまま相続人同士で話し合うと、どうしても感情論になりがちです。また、知らないうちに自分に不利なことを認めたり約束してしまったりすることも少なくありません。

依頼するかどうかはさておき、話し合う前にまず一度弁護士に相談するほうがよいです。

これまで、相談に来た時点で手遅れだったケースはありますか。

遺産分割協議書にサインしてしまった後に相談に来た方がいましたが、残念ながら、撤回することは難しい状況でした。まさにサインするかどうか迷っている段階で相談に来られた方もいます。遺産分割協議書を見ると依頼者に不利な内容になっていたんですが、ご本人はそれを認識していなかったんです。

ですから、遺産分割協議書にサインを求められたら、応じる前に弁護士に相談していただきたいです。ご相談いただいた結果、特に問題ないとわかるだけでも安心できますよね。

相談だけでなく依頼するメリットを教えてください。

他の相続人が通帳などの資料を見せてくれないとか、財産の使い込みを認めないとか、感情的な対立があるような場合には、なかなかご自身で対応するのは難しいでしょう。

そこで弁護士にご依頼いただければ、他の相続人と代わりにやりとりしますし、法律や証拠に基づいた専門的な対応ができます。依頼者としては、他の相続人と直接交渉したり手続きをしたりするストレスがなくなりますし、法律的に正しい解決ができるのは大きなメリットです。

相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

弁護士に相談するのは、どうしても敷居が高いと感じる方も多いと思います。あまり特別なことだと思わず、体調が悪いときにクリニックを受診するような感覚でご相談ください。悩んでいることを話すだけでも随分心の負担が軽くなるはずです。少しでも不安や疑問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。