依頼者の想いを大切に、相続トラブルの円満解決を目指す。ストレスのない日常を取り戻すため伴走
大阪府大阪市中央区で「にわ法律事務所」を経営する丹羽一裕弁護士(大阪弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。15年以上のキャリアの中で様々な案件に取り組んできたという丹羽弁護士。見通しの正確さや臨機応変な対応力を強みに、相続トラブルを円満解決へ導きます。
インタビュー
じっくりお話を聴き、最適な解決を一緒に探します
これまでの経歴について教えてください。
出身は大阪で、京都大学法学部に進学しました。2008年に弁護士になり、弁護士法人岡山パブリック法律事務所という公設事務所に入りました。
公設事務所というのは、どういった事務所なのでしょうか。
病気や経済面など、様々な理由で弁護士への相談・依頼が難しい方でも受け入れるために、各地に設置されている事務所です。多様な問題が持ち込まれますので、初年度から100件以上の案件を担当し、弁護士としてのスキルがとても鍛えられました。
その後、独立された経緯などを教えてください。
独立したのは2011年で、岡山県新見市に「丹羽法律事務所」を開設しました。新見市は、弁護士が一人しかいない「弁護士過疎地域」と言われる場所でした。弁護士過疎地域では、困っていても弁護士の力を借りられない方がたくさんいます。そういった方のお役に立ちたいと思ったんです。
そして2015年に、親の介護などもあって大阪に戻り、事務所名も「にわ法律事務所」に変更しました。
事務所の理念を教えてください。
最適な解決を依頼者と一緒に探して実現することです。
最適な解決のためにまず大切なのは、弁護士に相談すべきことはちゃんと弁護士に相談することです。その上でなにが最適な解決かというのは、依頼者の価値観や想い、置かれている状況などによって違います。ですから依頼者のお話をじっくり聴いて最適な解決を見極め、様々な知識と経験を駆使してそれを実現していきます。
ただ、弁護士は万能ではありませんので、税理士・公認会計士・社労士・心理カウンセラーなど様々な専門家と連携することも大切にしています。
相続はトラブル解決だけでなく予防が大事
相続について、どういったご相談が多いですか。
遺産分割や、遺留分侵害額請求、遺言の有効性を争うご相談など様々です。
遺産分割に関していいますと、これから相続人同士で話し合うという方も、感情の対立などで話し合いが進まないという方もいらっしゃいます。
相続分野に注力している理由を教えてください。
相続分野には、すでに起きてしまったトラブルを解決する側面と、これからトラブルが起きないように予防する側面があります。どちらも弁護士が関わることで結果が変わる可能性があり、お役に立てる部分が大きいので力を入れています。
弁護士というと、起きてしまったトラブル解決をイメージする方が多いと思います。予防にも力を入れているのはなぜですか。
もちろんトラブルが起きてしまったら、解決するために全力を尽くします。ただトラブル解決には時間も労力もかかりますし、それに伴う依頼者のストレスも大きいです。
他方、たとえば遺言書を作っておけば防げるトラブルはたくさんあります。防げるものは防いだほうがよいという想いから、力を入れています。
遺言書は、どういったタイミングで作るとよいでしょうか。
少しでも「作ろうかな」と思ったら、一度弁護士に相談されるとよいです。弁護士のアドバイスを踏まえて、作るかどうか、作るとしたらどういう内容にするかを決めてもらえればと思います。遺言は何度でも作り直せるので、後から内容を変えることもできます。人間、いつなにが起こるかわかりませんから、作っておいて損はありませんよ。
認知症が進んでしまったりすると、遺言書を作れなくなります。周りから「最近物忘れが増えたんじゃない?」と言われるようになったら、もうギリギリだと思ってください。もちろん、そうなる前に相談していただくのがベストです。
結局のところ、後のことをしっかり考えるのが大事なのです。今、皆さんが遺言書を作っておくことで、将来子どもたちがもめることを防げる可能性が高くなります。
まだまだ健康だと思っている段階で、相談だけでもしたほうがよいんですね。
そうですね。とはいえなかなかタイミングがつかめないと思いますので、私が代表理事を務めている「一般社団法人ふぁみりーサポートひなた」では、様々なセミナーや説明会を行っています。
税理士・司法書士・行政書士とともに、遺言書だけでなく家族信託や任意後見などについて専門的なサービスを提供しています。
一日も早くストレスから解放されるようにサポートします
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
遺産分割協議では、できるだけ円満な解決を目指しています。弁護士に依頼するくらいなので、すでに相続人同士の関係が悪化している場合は多いです。ただ弁護士の進め方次第で、関係が完全に崩壊するかどうかは変わります。
もちろん依頼者のために主張すべきことはします。ただ、一方で、今後の人生でなにかあったときに頼れるように、最低限の絆は残せるようにしたいと思っています。
できるだけ円満な解決を目指すために、どんなことを意識されていますか。
感情と法律を分けるということです。
長年に渡る不満や腹立たしいことがあるのはわかります。ただ、遺産分割協議や調停で感情に任せて主張してしまうと、当然相手も反論してきます。そうやって争点が増えると相続トラブルはさらに激しくなって長引いて、それに比例してストレスも増えます。
「法律的に言うべきことを我慢する」わけではなく、「法律的に言うべき以上のことを感情に任せて言わない」というイメージですね。
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いは何でしょうか。
一つは、AIを駆使して業務の効率化とスピーディーな処理を行っているところです。AIに任せられる部分は任せて、弁護士にしかできない本質的な部分に多くの時間を掛けることが、これからの弁護士に求められると思います。そうすることで、依頼者に対してよりよい法的サービスを提供できます。
弁護士という人間の部分で言いますと、私は15年以上のキャリアがあります。そのうち約6年間を公設事務所と弁護士過疎地域で活動したことで、一般的な弁護士より多くの案件に関わることができ、多種多様なケースに対応できる力が身につきました。
そういった経験で得られた、見通しの正確さ、解決策の豊富さ、様々な状況への対応力、トラブルの相手や裁判所との交渉力などは当事務所の強みだと思っています。
相談後、笑顔になる方が多いです
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
一言でいうと、ストレスが軽くなることです。遺産分割協議でいえば、親族間で問題がある時点で大きなストレスです。さらに法律のこともよくわからないし、この先どうなるかもわからない状況を一人で抱え込むのは辛いですよね。中には、ストレスで体調を崩す方もいらっしゃいます。
遺言についても、遺言を書くべきか、どうやって書けばよいのか、どういう内容にすべきかーー。正解がわからないまま一人で悩むのは、心の負担になると思います。
そこで弁護士に相談すれば、専門的なアドバイスを受けられます。見通しが立って、やるべきことの整理ができて、悩む時間が少なくなります。その結果、ストレスが随分軽くなるはずです。
相談に来られる方は、相談の始めと終わりで変化はありますか。
はい、あります。相談の始めは、怒っているか、疲れ切っているような方が多いです。しかし、相談を終える頃には笑顔になって、多くの方が「相談してよかったです」と言ってくださいます。それだけ悩んでいたということですし、お役に立てたと実感できて嬉しく思います。
先生の話し方や雰囲気が柔らかくて安心できるので、依頼者が笑顔になる理由がわかります。早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
デメリットを先に言うと、自分の判断で進めて間違った方向に行ってしまうと、それをやり直すために時間や労力が掛かります。
場合によっては、やり直しが極めて難しいものもあります。たとえば、すでに相続人同士での話し合いを終えて遺産分割協議書も作っているような場合です。私も実際に、書面を交わした後に「納得がいかないので協議をやり直したい」と相談されたことがありますが、残念ながら対処のしようがなかったですね。
メリットはその裏返しです。早めに弁護士が入ることで、最初から正しい方向で進められます。早期解決の可能性が高まり、依頼者のストレスを最小限に抑えることができます。
先生に相談したい場合は、どのようにすればよいでしょうか。
電話またはWebフォームから相談予約をお願いします。相談方法は、事務所へお越しいただく方法だけでなく、電話やオンラインにも対応しています。メール相談も一往復に限ってお受けしています。「これは弁護士に相談すべきことなんだろうか」と思うようなことであれば、まずはメールでご相談いただく方法もお勧めです。
業務時間は平日9時から18時ですが、夜間や土日祝も可能な限り対応いたしますのでお申し出ください。
相談料はいかがでしょうか。
初回無料にしています。30分のみ無料という事務所も多いと思いますが、しっかりご相談いただくために時間制限は設けていません。1時間を目安にじっくりお話を聴きますので、まずは相談から、気軽にお問い合わせください。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
相続は親族間の問題だからこそストレスが大きいです。法律的に難しい問題が多く、手続きも複雑ですから、全てご自身で対応するのは事実上不可能に近いと思います。最適な解決をするために、あなたの伴走者としてサポートいたします。ぜひ当事務所へご相談ください。