相続弁護士 ドットコム

正木法律事務所

所在地
東京都 千代田区鍛冶町1-10-6 BIZSMART神田304
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
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050-5283-8445

早期かつ低コストな解決を追求。難しい案件でも粘り強く事実を突き詰めることで依頼者の利益を実現

正木 信也正木法律事務所

東京都千代田区鍛冶町で「正木法律事務所」を経営する正木信也弁護士(第一東京弁護士会所属)に、事務所の理念や、相続案件に携わる上で心がけていることなどを伺いました。依頼者の利益を第一に考え、早期かつ低コストな解決策を常に模索する正木弁護士。相続について弁護士に相談・依頼するメリットについても詳しく聞きました。

インタビュー

早期かつ低コストで解決できる方法を常に考える

事務所の理念や大切にしていることを教えてください。

依頼者が「頼んでよかった」と思える結果を提供するにはどうすればよいかを、常に考えています。早期かつ低コストで問題を解決できないかを最優先に考えています。

訴訟は時間とお金がかかりますが、依頼者にとってはなるべく早期かつ低コストで解決したいものです。そのため、どのような案件でもまず第一に交渉などを通じての解決を模索するように心がけています。

相続案件に注力している理由を教えてください。

相続の相談が多く、自然と注力するようになりました。

また、以前所属していた法律事務所でも相続案件の相談が多かったので、そこでの経験も活かされています。

相続について、よくある相談内容を教えてください。

遺言の作成や遺産の名義変更手続きといった、紛争性のない相談もあります。

紛争性のある相談では、被相続人と同居していた一人の相続人と、その他の相続人との間の争いが少なくありません。

例えば、遺言に「同居していた相続人にすべての遺産を譲る」と記載されているケースです。このようなケースでは、兄弟姉妹以外の他の相続人にも「遺留分」という最低限の取り分が法律で認められているため、その分の金銭を同居していた相続人に請求できます。

また、このような遺言が本当に被相続人によって書かれたのか疑問が生じることもあります。その場合には、遺言無効確認訴訟を検討することもあります。

さらに、同居していた相続人による遺産の使い込みが疑われるケースもありますが、同居していた相続人が遺産についての情報を正確に開示しないこともあります。このような場合には、遺産の調査を行い、被相続人が亡くなる前の数年間の預金の動きを確認し、不審な出金がないか調べることもあります。

「ここは譲れない」という線引きを依頼者と共有し、徹底的に戦う

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

依頼者が納得できる結論に導くためにはどうすればよいかを常に考えています。「ここは譲れない」という線引きを依頼者と共有し、そこに向けて徹底的に戦います。

しかし、依頼者の希望がすべて通るわけではありません。どの辺りで妥協するのが最良かを見極めることが大切です。

例えば、他の相続人が被相続人の生前に遺産を使い込んでいる疑いがある場合、取引履歴を調査しても全貌が明らかにならないことがあります。また、それらしい証拠を見つけたとしても、証拠として不十分な場合には使い込みが認定されない可能性があります。そのような法的な背景を依頼者に丁寧に説明し、納得してもらうことが大切です。

譲れない部分と妥協する部分を依頼者と認識をすり合わせ、バランスをとって進めることを大切にしています。

関係者の多い相続案件の交渉で意識されていることはありますか。

交渉を続けるべきか、調停手続きに切り替えるべきかを見極めることを意識しています。早めに調停手続きに移行することで、結果的に早く解決に繋がることがあるからです。

登場人物が多くなると、話をまとめるのは難しく全員の意向を実現することはなかなかできません。

そのため、早めに調停を申し立て、第三者である調停委員に介入してもらうことで、スムーズに解決することが期待できます。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

ある遺留分侵害額請求の案件が印象に残っています。遺留分の侵害額を計算するために遺産の内容を確認したところ、被相続人の預金が、亡くなる前の半年間で5000万円も引き出されていたことがわかりました。被相続人と同居していた相手方相続人が預金を使ったのではないかと疑い、調査を行いました。

依頼者に相手方が大金を使うような事情があったかを思い出してもらったところ、相手方が車を購入していたかもしれないという話が出てきました。調査を進めたところ、車の購入時期が預金の引き出し時期とぴったり合い、相手方が被相続人の預金を車の購入に使ったことが裁判所に認定されました。

この車の購入費用は被相続人から相手方への生前贈与と認定され、その分、依頼者が請求できる遺留分侵害額が増えました。

粘り強く事案を追い、詳細を突き詰めることで依頼者の利益に繋がると実感した案件として、強く印象に残っています。

本人の意向を尊重した遺言書を作成し、相続トラブルを未然に防ぐ

先生の事務所ならではの強みはどんなところでしょうか。

遺言書作成の際に、ご本人の本当の意思をきちんと反映した遺言書を実現できることに強みを感じています。

遺言書を作成することで相続トラブルを防ぐこともありますが、逆に遺言書が原因でトラブルが発生することもあります。

遺言書を作成するご本人は、同居の相続人に気を使ってしまいがちです。遺言書を作成する際にも同居の相続人の意向を無視できないことがあります。そのような状況を理解し、ご本人の本当の意思を反映した遺言書を作成することが重要です。

具体的には、遺言書を作成する際、同居の相続人が事務所に付き添いで来ることは構いませんが、私とご本人が打ち合わせをする間は別室で待機してもらいます。ご本人の意向を相続人に伝えることはせず、ご本人の意思をしっかりと伺います。

相続人間で争いが起こることは、ご本人は望んでいないと思います。そのため、ご本人の意思がきちんと反映された遺言書を作成し、特定の相続人の意向が介入することを避けることが重要です。

相続案件に携わる中で、やりがいを感じるのはどのようなときですか。

相続案件を当事者だけで解決しようとしたら、その苦労は非常に大きいものになると思います。日常生活を送りながらそうした問題に対処するのはとてもつらく、不安も大きいでしょう。

そういった不安や負担を少しでも軽減するのが私たち弁護士の役目です。依頼者に頼っていただけることは、弁護士として大きなやりがいを感じます。

今後の展望をお聞かせください。

遺言書作成にもっと注力したいと思っています。起きてしまった紛争を解決するよりは、そもそも紛争が起こらないようにできた方がやりがいが大きいのではないかと思います。

ご本人が健康を害してから慌てて遺言書を作成するのではなく、もっと前から気軽に相談していただけるような立場でありたいと思います。

遺言書は何度でも作成し直すことができます。一度作ってみて考えが変わったり、よりよい案が思いついたら、第二弾、第三弾と柔軟に作成し直すのもよいでしょう。一度作ったら終わりではなく、もっとブラッシュアップしたいと気軽に言っていただけるような存在になれたらと考えています。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

1人で抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。負担を少しでも軽減するために、信頼関係を築ける弁護士をぜひ見つけてほしいと思います。

現在は弁護士の数も増えており、さまざまなタイプの弁護士がいます。相性も重要ですので、いろいろな弁護士と相談してみて、この人なら信頼できると思える人を見つけるのがよいと思います。

相性はとても大切です。たとえ同じことを言っていても、言い方や接し方によって印象が大きく変わります。論理的な説明を好む方もいれば、身近に感じる話し方を好む方もいます。どちらがよいかは人それぞれです。

「この人に任せておけば安心だ」と思えるような、精神的負担を軽減できる信頼できる相手を見つけるためには、まずはいろいろな弁護士に相談してみることをお勧めします。気軽に相談だけでもしてみてください。それが第一歩です。