相続弁護士 ドットコム

横須賀法律事務所

所在地
栃木県 宇都宮市栄町6-16 栄町ビル3階

依頼者の感情と法の架け橋となり、複雑な相続問題を解決する。地域に密着した身近なパートナー

横須賀 徳博横須賀法律事務所

栃木県宇都宮市に事務所を構える「横須賀法律事務所」の横須賀徳博弁護士(栃木県弁護士会所属)に、相続分野の取り組みについて聞きました。顧客第一主義をモットーに、依頼者にとっての真の解決は何かを考えるという横須賀弁護士。相続案件における事務所の強みや、相続問題を弁護士に相談するメリットについても聞きました。

インタビュー

顧客第一主義で依頼者の真の利益を考える

事務所設立の経緯を教えてください。

弁護士になる前は、民間企業で働いていました。大学は法学部に所属しており、司法試験を受けることも考えていましたが、最終的には企業に就職する道を選びました。しかし、就職してからも法律家への道を諦めきれず、会社を辞め、再び司法試験を目指す決意をしました。

その後、司法試験に合格し、2007年に弁護士登録をしました。埼玉県の出身ですが、司法修習先が栃木県宇都宮市で、街が魅力的だったことから、栃木で弁護士活動を続けることにしました。そして、弁護士登録をした年に、現在の事務所を開設するに至りました。

事務所の理念を教えてください。

「顧客第一主義」を掲げ、依頼者に損をさせないことを第一に考えています。ただし、全て依頼者の言う通りに対応するわけではありません。

依頼者の話をきちんと聞いた上で、法的解釈、方針、見通しをしっかりと説明し、納得していただいた上で、最適な解決に向けて手続きを進めるようにしています。

時には依頼者と意見が対立することもあります。依頼者がどうしてもこうしてほしいと強く望む場合でも、私の目から見るとあまりいい手ではないこともあります。そのような場合は、ただ否定するのではなく理由を丁寧に説明し、納得していただくことを心がけています。

依頼者の希望を必ず実現できるわけではありませんし、見通しが厳しい状況で強行することは、依頼者にとって不利益になる可能性があります。そのため、丁寧に説明を重ね、できるだけご理解いただけるよう努めています。

相続分野に注力している理由を教えてください。

相続は、誰もが一度は直面する可能性がある問題です。さらに、家族間の問題であることから、日常生活に与える影響も非常に大きいです。

地域に密着した弁護士として、こうした身近な問題に対して役立ちたいという思いから、相続分野に注力しています。

依頼者の感情に配慮しながら冷静に判断することが大切

相続案件ではどのような相談が多いですか。

遺言書作成や遺産分割など、幅広く相談が寄せられます。揉めているケースとして多いのは、相続人となる兄弟間の争いです。

兄弟が不仲で、相続に関してまったく話し合いができないため、何とかしてほしいという相談が多く寄せられます。特に、兄弟の一人が親の面倒を見ていた場合にトラブルになる傾向があります。

親の面倒を見ていた側は、法定相続分よりも多く取得したいと主張します。一方、他の相続人は、親と一緒に暮らしている間の家賃などを親の財産から支払っていたので、その分を差し引くべきだと主張します。こうして意見が対立し、争いになるのです。

さらに、親の面倒を見ていた相続人が、親の財産を自分のお金のように使っていたことが問題になることもあります。

相続案件では、このように複雑な事情が絡み合い、深刻なトラブルに発展することも少なくありません。

地域の特性を感じることはありますか。

土地を所有している方が多いように感じます。そのため、土地の相続が大きな争点になることがあります。例えば、その土地を誰が相続するのか、どうやって分けるのかが問題となります。

さらに、土地の上に築年数が経っている建物がある場合、その建物を取り壊さなければならないという状況も出てきます。こうした場合、誰が取り壊しを行うのかで揉めるケースも少なくありません。

土地と建物に関する相続は、金銭の相続とは異なり、具体的な手続きや対応が必要になるため、特に複雑です。

相続案件を扱う上で心がけていることはありますか。

相続は感情が絡むことが多く、法律事務所に相談に来る方々は、すでに感情的にこじれた状況にある場合がほとんどです。

そのような状況で、依頼者が納得できる解決を目指すためには、見通しを正確に伝えることが大切です。また、弁護士が代理人につく目的は「相手に何らかの制裁を加えるためではない」ことを丁寧に説明しています。

金銭だけでは割り切れないことが相続問題の難しい点ですが、感情に目を向けるだけでは問題はいつまでも解決しません。感情に配慮しつつも、弁護士としての冷静な判断力を失うことなく、依頼者が納得できる解決策を見つけられるようサポートすることを心がけています。

依頼者とのコミュニケーションにおいて気をつけていることはありますか。

話を遮らないように心がけています。依頼者の言いたいことをしっかり聞き、法的にあまり関係ない内容でも、最後まで聞くことを大切にしています。

相続問題のような身内同士の揉め事は、親しい友人にも相談しづらい内容だと思います。そうした内容を弁護士に話すことで、不安の解消にも繋がります。

また、依頼者の中には論理立てて話をすることが不得意な方もいます。依頼者が思っていることをしっかり話せるように、じっくりと聞くことが大切だと思っています。

相続問題を弁護士に相談するメリットはどのようなことがありますか。

相続問題では感情的な揉め事が多く、相手方と直接話し合いができない場合があります。そのようなときに弁護士が間に入ることで、交渉を進めていけることが大きなメリットです。それにより、依頼者のストレスを軽減することができます。

また、一部の相続人が被相続人の財産を管理している場合、相続発生後、どのような財産があるかを開示してくれないことがあります。そのようなケースにおいて、弁護士は法的な手続きを通じて、被相続人の財産状況を明らかにすることができます。

例えば、弁護士が代理人となって家庭裁判所に遺産分割の調停を申し立てることで、相手方に財産開示を求めることが可能です。弁護士が介入することにより、財産を隠そうとする相続人も、「開示しなければならない」という心理状況になり、対応に変化が見られることが多いです。弁護士が入ることで、当事者同士で行うよりも円滑に相続手続きを進めることが可能になります。

土日や夜間21時までの相談も可能

これまで携わった相続案件で印象に残ってる事案やエピソードを教えてください。

特に大変だったのは、相続人の人数が多いケースです。例えば、子どもがいない夫婦の夫が亡くなると、相続人は妻と、夫の兄弟になります。兄弟の中に既に亡くなっている方がいると、その子どもが代襲相続人となります。こうしたケースは相続人調査が非常に複雑になり、手間がかかります。

私が扱った案件の中には、相続人が何十人もいるようなケースもありました。そのような場合、相続人全員と連絡を取り合い、法的な説明を行いながら合意を得るのは大変な作業です。特に、相続人が高齢であったり、遠方に住んでいたりする場合は、連絡を取るだけでも時間と労力がかかります。

こうした複雑な案件でも根気強く取り組み、問題を解決したときに依頼者から感謝されることがやりがいです。

初回相談の流れを教えてください。

まず、依頼者から概要を伺います。相続人には誰がいるか、どんな財産があるのかなど、基本的な情報を聞き取ります。その上で、弁護士が入ることでどのようなメリットがあるかを説明します。

場合によっては、弁護士に依頼しなくても大丈夫なケースもあります。例えば、トラブルやいがみ合いがあるわけではなく、依頼者自身が少し不安になっているようなケースです。そうした場合には、今後の相手方との接し方について「こういう感じで話をしたらいいのでは」とアドバイスして終わることもあります。

初回相談では、依頼者の話を伺い、不安や疑問を解消することを目的としています。必要に応じて具体的な解決策や対応方法を提案し、依頼者が安心して次のステップに進めるようサポートします。

相続案件における事務所の強みや特徴を教えてください。

依頼者の気持ちに寄り添い、丁寧に対応することが私たちの強みです。法律や相続に直接関係ないようなエピソードについても、関係ないからと遮ることはしません。まずは依頼者が話したいと思うことを聞くよう努めています。

また、事前に予約していただければ、夜21時まで相談可能で、土日も対応しています。仕事が遅くまでかかる方や、平日に相談することが難しい方にも、利用していただきやすいようにしています。

費用面についても柔軟に対応しています。依頼者の状況に応じて、着手金の分割払いなども承っています。

最後に、相続問題で悩まれている方へメッセージをお願いします。

相続問題は、近親者や身近な人が相手になるため、感情的になって話がしにくいケースが多いと思います。そのような場合でも、弁護士が介入することで交渉がスムーズに進み、問題が解決することがあります。

また、相続問題は将来的なトラブルを予防できる分野でもあります。遺言がなかったことでトラブルになるケースは非常に多く見受けられます。正しい知識を持たずに遺言書を作成したために、遺言内容をめぐってトラブルになるケースも少なくありません。そのような事態を招かないためにも、専門家に相談することを強くおすすめします。

相続問題でお困りの方は一人で悩まず、ぜひ一度専門家に相談してみてください。問題解決のために全力でサポートさせていただきます。