徹底的な相続財産調査で依頼者の利益を守る〜想いに寄り添い、地域に密着したサポートを提供
愛知県名古屋市にある「主税町法律事務所」の林裕文弁護士(愛知県弁護士会所属)に、相続分野の取り組みについて話を聞きました。相続案件では「財産調査が非常に重要であり、常に丁寧に取り組んでいる」という林弁護士。その理由や、弁護士に財産調査を依頼することのメリットなどについて話していただきました。
インタビュー
「最終的には解決に至る」相続問題
事務所設立の経緯を教えてください。
2015年に名古屋市内の法律事務所に就職しました。その後、勤務していた事務所が解散することになり、それをきっかけに独立を決意しました。そして、2020年10月に主税町法律事務所を開設するに至りました。
事務所の理念を教えてください。
「依頼者のために全力を尽くす」ということに尽きます。私が力になれることであれば何でも取り組むという姿勢で日々の業務に臨んでいます。
知識や経験を深め、自分のできることを少しずつ増やしながら、依頼者の皆様の多様なニーズに応えていきたいと考えています。
相続分野に注力されているのはどのような理由からですか。
私の経験と知識を最大限に活かせる分野だからです。以前勤めていた事務所時代から、相続案件を数多く扱ってきました。そのため、実践的な経験と専門的な知識を蓄積しています。これらを活かして、依頼者の皆様により良いサービスを提供できると考えています。
また、相続問題は、どのような形であれ最終的には解決に至る分野です。家族間の感情的な対立など、一見すると解決が困難に思える問題もあります。しかし、私の経験上、時間はかかったとしても、解決に至らない案件というものはありません。その理由は、法律的な枠組みがしっかりしていることや、家族関係の調整が可能であることなどが挙げられます。
この「解決可能性の高さ」は、弁護士として非常にやりがいを感じる部分です。依頼者の悩みを解消し、家族関係の修復や財産の適切な分配を実現できることは、大きな喜びです。
依頼者の感情を受け止めつつ、冷静な判断ができるようにサポート
相続に関してはどのような相談が寄せられますか。
相続に関する相談は多岐にわたりますが、中でも多いものとしては、遺留分、遺産分割の方法、特別受益、寄与分などが挙げられます。
相続案件において重要なのは、財産の調査だと考えています。例えば、遺留分を請求する場合、不動産や預貯金などの資産を徹底的に調査します。財産の額によって請求できる額も変わるため、見落としがないよう慎重に調査しなければなりません。
特別受益が問題になるケースでは、被相続人が生前に特定の相続人に多額の贈与をしていないかなどを調べます。さらに、被相続人の預貯金を誰かが管理していた場合、不当な引き出しがなかったかなども精査します。
相続案件を扱っていると、依頼者すら気づいていなかった財産を発見することがあります。そのため、常に徹底的な調査を心がけています。
相続案件を扱う上で心がけていることを教えてください。
「最終的な決定は依頼者にしていただく」ということです。
相談を受けた際には、依頼者の要望を聞き、実現するための選択肢を詳しく説明します。そして、それぞれの選択肢について、メリット・デメリットや、考えられる様々なシナリオとその見通しを丁寧にお伝えします。
法律問題には必ず不確実性が伴います。ですから、「これが絶対的に正しい答えです」というような押し付けは決して行いません。むしろ、起こり得る可能性を幅広く提示し、依頼者が十分な情報を得た上で判断できるようサポートします。
また、相続案件は、法律の問題であると同時に家族の問題でもあります。法的に正しい解決策が、必ずしも家族関係にとって最適とは限りません。だからこそ、依頼者の方の価値観や家族関係を十分に尊重した解決策を、ご自身で選んでいただくことが大切だと考えています。
依頼者とのコミュニケーションで意識されていることはありますか。
感情的な部分について、強くいさめたりはしません。法的に問題にならないレベルであれば、依頼者の言いたいことをそのまま書面に書くこともあります。それは依頼者の気持ちを尊重するためです。
ただし、同時に現実的な見通しもお伝えします。例えば、「このまま感情的に争い続けると、こういう結論になる可能性が高いです」といった具合です。あわせて、代案を提案するようにしています。経験上、このような説明をすると、多くの依頼者の方は冷静に判断してくださる傾向にあります。
相続問題などの家族間の争いでは、法的な側面だけでなく感情的な部分も大きな要素です。だからこそ、依頼者の感情を受け止めつつ、冷静な判断ができるようサポートすることが重要だと考えています。
弁護士に相談することで得られる2つのメリット
相続問題を弁護士に相談するメリットにはどのようなことがありますか。
私が特に強調したいのは2点です。
1つは、自分にとって有利な事情を漏らさず主張できることです。相続法は複雑で、一般の方々にとってはわかりにくいことが多いです。
例えば、特別受益や寄与分といった概念。これらは相続に大きく影響する可能性がありますが、法律の専門知識がないと見逃してしまうかもしれません。
2つ目は、徹底的な財産調査が可能になることです。弁護士は、例えば、弁護士会を通じての照会など、より深い調査が可能です。また、経験豊富な弁護士であれば、どこに財産が隠れている可能性があるか、どういった点に注意して調査すべきかといったことも熟知しています。
このような専門的な知識と手段を活用することで、財産の内容を、より正確に、包括的に把握できます。公平な相続を実現する上で、非常に重要な要素です。
初回の相談はどのような流れで進めていくのですか。
まず、当事務所のホームページにある問い合わせフォーム、メール、電話で予約を入れていただきます。この段階では、相談内容について深く聞くことはありません。あくまで予約を取るための簡単なやり取りに留めています。
実際に事務所に来ていただいたら、用意してある相談表に記入をお願いしています。この相談表は、相談内容の概要を把握し、効率的に相談を進めるためのものです。相談表の記入が終わったら、対面での相談に入ります。ここでじっくりとお話を伺い、持参いただいた資料なども確認しながら、問題の本質を把握していきます。
初回相談では、依頼者の状況を正確に把握し、今後の方針を一緒に考えていくことが目的です。リラックスした雰囲気の中で、遠慮なく話していただくようにしています。
最後に、相続問題で悩まれている方へメッセージをお願いいたします。
1人で悩まずに、ぜひ早めにご相談ください。初回相談は60分無料ですので、気軽にお越しいただければと思います。
相談に来ていただくことイコール弁護士への依頼ではありません。相談だけでも構いません。むしろ私としては、アドバイスをさせていただくだけで解決できるのであれば、それが1番いいと考えています。
弁護士が入ることで問題がスムーズに解決する可能性は高くなります。しかし、アドバイスを聞いた上で御自身で解決できるのであれば、それに越したことはないと思います。
ただし、一つだけお願いがあります。それは、何か行動を起こす前に、必ずご相談いただきたいということです。特に、遺産分割協議書などの重要な書類を作成する前には、必ず専門家のアドバイスを受けてください。
なぜなら、一度作成してしまった遺産分割協議書を後から変更することは、非常に困難だからです。自分が主張できる権利を知らないまま手続きを進めてしまい、後悔するというケースが少なくありません。
相続問題で悩んでいる、不安がある、どうしたらいいかわからない。そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。最適な解決策を見つけるために、サポートさせていただきます。