相続全般に豊富な実績、不動産が絡む問題にも強み。丁寧に話を聴き、専門家とも連携し最適な解決へ
東京都港区西新橋で「弁護士法人鈴木&パートナーズ法律事務所」を経営する鈴木章浩弁護士(東京弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。弁護士になった当初から不動産分野に注力し、相続トラブルにおいても、不動産が絡むケースをはじめ多数の案件を解決してきた鈴木弁護士。一人ひとりに寄り添う姿勢や専門家とのネットワークを武器に、依頼者が真に納得できる解決を導きます。
インタビュー
トコトン聴くことがモットー。どんなことも遠慮なくお話しください
これまでのご経歴を教えてください。
出身は横浜で、明治大学法学部へ進学しました。2009年に弁護士になり、東京都千代田区にある湊総合法律事務所で経験を積んだ後、2017年に独立して当事務所を開設しました。現在は、4名の弁護士が所属しています。
「弁護士法人鈴木&パートナーズ法律事務所」という事務所名には、どういった想いを込められたのでしょうか。
依頼者、所属弁護士、スタッフ、様々な専門家など、私と関わるすべての方のために存在する事務所でありたいという想いを込めました。
事務所の理念を教えてください。
依頼者をはじめ、当事務所に関わる人を幸せにするということです。
依頼者に対しては、法的な解決はもちろん、司法書士や税理士など様々な専門家とも連携して最適な解決を目指します。
事務所の理念を実現するために、どういったことを大切にされていますか。
まずは、依頼者のお話をトコトン聴くことです。弁護士として、法的に必要な事実を聴くことは当然です。ただ、解決のために直接必要なことだけではなく、一見関係が薄いように思える背景事情も含めて様々なお話を聴くことで、依頼者が本当に望んでいること、本当に求めていることがわかってきます。
できる限り多くの情報をヒアリングした上で、依頼者にとって最適な解決方法を考えるようにしています。
不動産が絡むトラブルや財産の使い込みなど、様々なご相談が寄せられています
相続案件に注力している理由を教えてください。
弁護士になってからは主に不動産分野に力を入れてきました。様々な案件を手がける中で、不動産と相続の問題は密接に関連していて、相続人同士のトラブルの元になるケースが多々あることを実感しました。不動産業者など専門家とのネットワークも問題解決に活かせると思い、相続に力を入れるようになったんです。
これまで、弁護士として個別の案件を解決するだけでなく、士業向けセミナーを開催したり、不動産業者と士業を中心に事例検討を行う「相続研究会」の代表幹事を務めたりと、相続に関する様々な活動を行ってきました。また、相続に強い司法書士、税理士、ファイナンシャルプランナー、私の4名でNPO法人(MJ相続パートナーズ)を設立し、相続アドバイザーの資格も取得しています。
相続についてよくある相談内容を教えてください。
遺産分割協議に関するご相談が多いです。中でも、不動産が絡むご相談や使途不明金に関するご相談は特に多く寄せられます。法的にそれほど難しい問題はなくても、相続人同士の関係が悪くて協議が進まないといったご相談も多いですね。
不動産が絡むご相談というのは、たとえばどういったご相談でしょうか。
よくあるのは不動産の評価額が問題になるケースです。売却して現金化するなら比較的問題は少ないのですが、たとえば誰かが相続して住み続ける場合は、各相続人が自分に有利な査定書を出して、いくらと評価するかが問題になります。地方の空き家や、山林、畑、様々な事情で売りづらい不動産などをどう処分してよいかわからず、相談に来る方もいます。
ほかにも、他人から土地を借りて建てた家を相続する場合や、無償で誰かに貸している不動産を相続する場合など、相続人以外の人の権利が絡むご相談も多いです。法的に難しい問題もありますし、相手と交渉する必要があったりして、自分では手に負えないということでご相談いただいています。
先ほど使途不明金に関するご相談も多いというお話でしたが、たとえばどういったご相談でしょうか。
典型的には、被相続人と同居していた相続人が、勝手に預金を引き出して自分の生活費や遊興費に使い込んだ疑いがあるケースです。遺産分割協議をしようと思って通帳を見て発覚したり、そもそも通帳を見せてくれないというケースもあります。
遺言書作成に関するご相談も多いでしょうか。
はい。当事務所ではトラブル予防にも力を入れており、遺言書を作ることで相続人同士のトラブルを防ぎやすくなります。遺言書作成のお手伝いだけでなく、遺言書の内容を実現する遺言執行者もお引き受けします。どんな遺言書にするか決まっていない段階でも、一緒に考えていきますので遠慮なくご相談ください。
遺産分割協議の依頼を受けた場合の解決までの流れについて教えてください。
法定相続人と遺産を確定させて、依頼者の代理人として、他の相続人に「こういう内容で遺産分割したい」という提案をします。ただ、すぐに応じてもらえることは少ないので、弁護士には高度な交渉力が求められます。当事務所では、謙虚かつ粘り強い交渉姿勢で、より早くより良い結果につなげることを目指しております。
そして話し合いでの解決が難しそうな場合は、遺産分割調停を申し立てて解決を目指すというのがおおまかな流れです。
そもそもどういう遺産があるかわからない、相続人と連絡が取れないといった問題があることも多いので、不安や疑問があれば一度ご相談いただくことをおすすめします。
様々な専門家と連携して最適な解決に導きます
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
ご依頼いただいた案件が解決した後も、相続人同士の関係は続きます。たとえば法事で顔を合わせたり、将来助け合わなければならない状況になったりするかもしれません。ですから、もちろん徹底的に争うべきケースもありますが、できる限り円満に解決できる方法はないかを考えて進めるようにしています。
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。
依頼者に寄り添う姿勢は、他の事務所に比べて強いと思います。たとえば、トコトン話を聴くところもそうですし、法的解決だけにとらわれず、依頼者の人生が少しでもよくなるように全力で取り組むところもそうです。
また、税理士、司法書士、社会保険労務士、不動産鑑定士、測量士、建築士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、宅建士など、多くの信頼できる専門家とのネットワークがあることも強みです。他の専門家の知恵が解決に重要になるケースも多いので、必要に応じて専門家チームと連携しております。
弁護士に相談することで、ストレスが軽くなります
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
相続に関して不安を抱えながら過ごしたり、誰のサポートも受けずに一人で対応するのは、それだけで辛いことだと思います。
弁護士に相談することで、これからどういうことが起こるか、どういう解決方法があるかアドバイスを受けられます。もちろん相談しただけで全てが解決するとは限りませんが、なにをどうすればよいかという道筋がわかるだけで、ずいぶん不安は軽くなるはずです。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
まず、相続の手続きの中には、期限が決まっているものがいくつかあります。代表的なものでいうと、相続放棄は3ヶ月、遺留分侵害額請求は1年、相続税申告は10ヶ月というふうに期限が決まっていて、それを過ぎると権利がなくなるなど、取り返しのつかない事態になりかねません。期限内に必要な手続きを終えるためにも、早めに相談することをお勧めします。
また、早めに相談したほうが、その分早く精神的に楽になれることもメリットです。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
もともと別の弁護士に依頼していた方から、遺産分割協議の依頼を受けたケースがありました。以前依頼していた弁護士は、依頼者に対して怒鳴ったりするような高圧的な弁護士だったそうで、大変嫌な思いをされていました。
当事務所は依頼者への寄り添いを大切にしているので、じっくりお話を聴き、依頼者の気持ちを受け止めた上で、解決への道筋を一緒に考えていきました。「こちらなら安心してお任せできます」と非常に信頼してくださり、嬉しかったですね。
その方は、遺産分割協議中でも他の相続人と食事に行きたいと希望されていました。弁護士によっては、「協議中は相手方と接触しないように」と言うこともありますが、そこまで制限する必要はないと思ったんです。そこで、「遺産分割協議の話をしなければ大丈夫ですよ」とお伝えすると、とても嬉しそうにされていたことも印象的でした。
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
「弁護士にこんなこと相談してよいのかな」と思ったり、敷居が高いと感じる方も多いと思います。ですが、悩んでいるのであれば、どんな悩みでもお気軽にご相談いただければと思います。弁護士からアドバイスを受けることできっと気分が晴れますので、一人で悩まずいつでもご連絡ください。