相続弁護士 ドットコム
えびす法律事務所(大阪府豊中市)

えびす法律事務所

所在地
大阪府 豊中市新千里東町1-5-3 千里朝日阪急ビル12F
受付時間
  • 平日可
  • 週末可
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
受付時間
9:30-17:00
050-5283-9750

依頼者の感情に寄り添い、納得できる相続を〜千里中央駅すぐ、地域の皆様の幸せのために尽力します

西村 宏えびす法律事務所
依頼者の感情に寄り添い、納得できる相続を〜千里中央駅すぐ、地域の皆様の幸せのために尽力します

大阪府豊中市、大阪モノレール千里中央駅から徒歩すぐの場所に「えびす法律事務所」を構える西村宏弁護士(大阪弁護士会所属)。「地域の皆様のお役に立ちたい」と話す西村弁護士に、事務所の理念や相続案件に取り組むにあたって心がけていることなどを聞きました。

インタビュー

慣れ親しんだ北摂の地で、地域の皆様の役に立ちたい

事務所設立の経緯について教えてください。

もともと私は大阪の北摂地域の生まれです。司法修習で岡山県に配属され、修習後は香川県の事務所に就職しました。同じ事務所の1期上の先輩も北摂にゆかりのある方で、「2人で一緒に事務所を立ち上げよう」という話になり、2013年3月に「えびす法律事務所」を立ち上げました。

事務所の理念、大切にしていることを教えてください。

まず第一に、地域密着ということを大切にしています。当事務所に相談される方の多くは、地元・北摂の方です。大阪の中心部からは少し離れたところにあるため、「西天満まで行くのは大変なので、近くの事務所に相談したい」という方からの相談が多く寄せられます。

もう一つは、どんな相談でも、一度対面で話を聞くことです。「他の事務所に相談したら電話口で断られてしまった」という方から相談を受けることもあります。一見難しそうな問題でも何らかの対応ができる可能性がありますので、明らかに法律問題ではないケースを除き、基本的には話を聞くようにしています。

相続案件に注力している理由を教えてください。

千里中央周辺は50年ほど前に開発されたニュータウンです。ニュータウンができた頃に引っ越してこられた方々がご高齢になり、相続案件もそれに比例して増加しています。地域密着で活動している事務所としては、第一に取り組まないといけない問題だと考えています。

また、事務所がある地域は富裕層が多いエリアでもあります。遺産の額が多くなるほど揉め事が深刻化しやすい傾向がありますので、地域の方の問題解決のお役に立てるように、力を入れている分野です。

えびす法律事務所_事務所入口

依頼者の感情に寄り添い、型にはまらない柔軟な解決策を提案します

相続についてよくある相談内容を教えてください。

一番多いのは、相続人である兄弟間の遺産分割をめぐるトラブルです。

トラブルを回避するために、最近は、財産を持っている親が亡くなる前に、相続対策として親子で事務所に相談に訪れる方も増えてきました。

生前の相続対策としてどのような提案をするのですか。

一番多いのは遺言です。遺言の作成にあたっては、財産をお持ちの方に、どんな財産があり、誰にどのくらい引き継いでほしいのかを伺います。遺留分にも配慮して、相続発生後にトラブルの火種とならないように、慎重に文案を作成します。

相続発生後のトラブルとしてはどういったものがありますか。

たとえば、相続人である子どもが複数おり、そのうちの1人が親を抱え込んでしまうケースです。一見したところ、同居して金銭管理などをしているように思わせて、実は多額の預金を引き出して自分のために使っていた、というケースはよくあります。

こういった場合、親が亡くなった後に預金残高を確認したら、かなりの額が生前に引き出されていたことがわかり、「同居していた相続人が使い込んだのではないか」と不審に思った相続人から、調査してほしいということで相談が寄せられます。

同居していた相続人が「親の生活のために使った」「病院代に使った」と主張する場合は、本当に相応の生活費だったのか、病院の領収書がある場合はそれと照らし合わせるなどして使い込みを証明していくのですが、解決までにはかなりの労力と時間を要します。

トラブルを避けて、法律的に公平・公正に財産を分割するためには、相続人のうちの誰かが財産を握ってしまう前に相続対策を行うことをおすすめします。

相続案件を手がける上で心掛けていることを教えてください。

依頼者の話をしっかりと聞き、どういった希望があるのかを最大限汲み取るようにしています。

相続トラブルの根底には、家族間で長年積み重なった思いが根底にあることが少なくありません。「兄は子どもの頃に習い事をさせてもらったが、私は何もできなかった」「妹は最後まで親の面倒を見なかった」など、法律で割り切れない、複雑な思いが火種になるのです。

調停や審判まで進むと、基本的に感情の部分は加味されず、法律のルールに沿って分割方法が決まります。裁判所での手続きに移行する前に、話し合いによって、感情的な部分も汲んだ形での解決ができるよう目指しています。

きょうだい3人が相続人だとすると、法定相続分は遺産の3分の1ずつとなります。しかし、きょうだいのうち2人が親の面倒を見ていて、1人は家を出て行って何も貢献しなかったようなケースでは、「同じ額で分けるのは納得がいかない」ときょうだい間で揉める場合があります。

このようなケースで、親の面倒を見ていた相続人の代理人となった場合は、きょうだいの関係性や出来事をできるだけ詳しく、過去に遡ってヒアリングします。依頼者の思いや意向を把握した上で、相手方と交渉し、等分ではなく、面倒を見ていたきょうだいに多く財産を渡すなどの提案をするなどして解決をはかります。

えびす法律事務所_相談室

「自分はまだまだ大丈夫」と思わず、早めの相続対策を

相続について弁護士に相談するメリットについて教えてください。

そもそも、相続人や遺産の全体像を把握する段階で躓く方も多いです。戸籍謄本を集めたり預金を調べたりする作業は弁護士の権限があれば容易に進みます。依頼していただければ面倒な手続きを全面的に代行しますので、ご自身の手を煩わせることなく全体像を把握できます。

また、相続は感情的対立を伴うことが多いため、依頼者の代理人として弁護士が介入することで、他の相続人との接触を避けることができ、精神的な負担が軽くなります。

これまで、相続が原因できょうだいの仲が破綻してしまうケースも見てきました。無用な争いを避けて、相続案件解決後も円満な関係を続けられるように、早めに弁護士に相談していただければと思います。

やはり相続では、早めの対策が重要だとお考えでしょうか。

もちろんです。生前の相続対策にしても、認知症を患って意思表示がしっかりできない状態では、遺言を書いたとしても無効になってしまいます。たとえ今は元気でも、事故などで突然亡くなられる可能性もあります。「私には関係ない」と思わず、自分ごととして、少しでも早く対策を行なっていただきたいです。

特に会社を経営されている方は、リタイアする10年前から対策をしておくべきだと私は考えています。個人の相続とは異なり、法人の後継者を選び育てるには、それ相応の時間が必要だからです。すでに後継者が決まっていればスムーズですが、そうでない場合はM&Aや廃業なども選択肢に入れながら準備していかなければなりません。

経営者の方は皆様お元気で、70歳を超えていても「まだまだ私はいける!」という方が多いです。ただ、対策を先延ばしにして、いざ体調が悪くなってから相談に来られても、事業承継をする時間が足りないという場合もあります。

ぜひ、ご自身が亡くなった後のことについても考えて、準備をしていただければと思います。

事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。

やはりアクセスがしやすい、立地がいい点は相談に来ていただく上で強みとなっています。また、当事務所には現在、私を含め弁護士が2名、公認会計士が1名所属しています。司法書士や不動産鑑定士など他士業との連携も行っていますので、相続に関する様々な手続きにワンストップで対応可能です。依頼者自身が専門家を探して依頼する必要はありません。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものを教えてください。

両親が亡くなって姉妹で遺産分割を行った案件がありました。お姉さんは結婚を機に実家を出ており、妹さんが親と同居している状態でした。

両親が亡くなった後、妹さんは両親と住んでいた家に一人で暮らしていましたが、自宅へのお姉さんの立ち入りを拒絶しました。お姉さんは思い出のある実家に立ち入れないことに落ち込んでおられました。

相続の手続きがまだ終わっていないということだったので、遺産分割の段階から当事務所でお引き受けし、その中で、姉妹間のトラブルについても解決できるように進めていきました。

相続財産は実家の不動産と金融資産というシンプルなもので、最終的には遺産分割調停で話し合い、実家は妹さんが、他の財産はお姉さんが取得することになりましたが、それに加えて、定期的にお姉さんが実家を訪問する許可を妹さんから取り付けました。

本来の遺産分割の枠からは少しはみ出した形の取り決めとなりましたが、依頼者からは非常に喜ばれました。しっかりと依頼者の意向をお聞きした上で取り組み、依頼者にも相手方にも納得してもらえる結果を導くことができたということで、印象に残っている案件です。

相談や依頼を検討している方にメッセージをお願いします。

相続はいずれ訪れるものですので、早めに対策をしておくに越したことはありません。「弁護士事務所は敷居が高い」と構えずに、気軽に相談に来てください。相談いただくことで、将来的に親族が争わずに済むようになる可能性があります。

もし争ってしまったとしても、弁護士が入ることで、依頼者の負担を最小限に抑えて、スムーズな解決につながる可能性が高いです。まずは遠慮なく相談していただきたいなと思います。