共感・信義・勇気・迅速・最善が信条。依頼者の利益を第一に相続トラブルを解決
鹿児島県鹿児島市加治屋町で「なかま法律事務所」を経営する中間貴志弁護士(鹿児島県弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。明確な理念をもとに、できる限り全員が納得できる解決を目指して相続案件に取り組んでいるという中間弁護士。5分間の電話無料Q&Aを設けるなど、相談しやすい体制づくりも意識しているとのことです。
インタビュー
社会人経験を経て弁護士に。3つの理念を掲げ業務を続けてきました
これまでの経歴について教えてください。
宮崎県で生まれ育ち、中央大学法学部へ進学しました。卒業後は、無料法律相談や弁護士費用立替等の民事法律扶助事業をしていた財団法人法律扶助協会に就職しました。のちに法律扶助協会の業務は法テラス(日本司法支援センター)に引き継がれたので、簡単にいうと法テラスの前身ですね。
そこで多くの弁護士の献身的な活動を見て、自分も弁護士になって多くの方のお役に立ちたいと思い、司法試験合格を目指して鹿児島大学法科大学院(ロースクール)へ進学しました。
2010年に弁護士となり、鹿児島市内の法律事務所に所属した後、2012年に当事務所を設立しました。いずれは独立するつもりでしたし、社会人経験もあったので、早めに独立することにしました。
事務所の理念を教えてください。
「経営理念三カ条」という形で、次の3つを理念にしています。
1.私たちは、悩み事を抱えるご依頼者に、温かく寄り添い、共感し、問題点を的確に把握します。
2.私たちは、個々の事案解決のために、信義を重んじ、勇気をもって、迅速に行動し、最善を尽くします。
3.私たちは、弁護士・スタッフの相互尊重・意見の交換により、研鑽・行動・変革を続け、正義に根ざした、調和ある社会の実現を追求します。
どういった想いで理念を作られたのでしょうか?
やはり根底にあるのは、悩みを抱えた依頼者に共感・傾聴する、そして依頼者救済のためにベストを尽くすということです。あわせて、弁護士とスタッフが風通しよく協力しあって良い事務所を作り、依頼者救済を通じて社会に貢献しようとの意味を込めて作りました。
できる限り全員が納得できる解決を目指して最善を尽くします
どういった想いで相続案件に注力されていますか。
相続は、長年にわたるファミリーヒストリーや因縁があってトラブルになっているケースが多いです。それを解きほぐして、できる限り全員が納得する解決を導きたいという想いで取り組んでいます。
相続トラブルは親族間で起こるので、解決した後も顔をあわせたり、将来助け合う必要が出てくるかもしれません。そういう意味でも、依頼者の利益を守ることを第一にしながら、できる限り全員が納得する解決が望ましいと考えています。
相続について、どういったご相談が多いでしょうか。
遺産分割、遺言書作成、遺言書の内容に納得できないなど、相続全般に関してご相談いただいています。
遺産分割に関しては、法定相続人がたくさんいて調整が難しい、連絡が取れない方がいる、遺産の調べ方がわからない、不動産の処分に困っているなど、「どうすればよいかわからない」といったご相談が多いです。
農地、山林、住宅街から外れた空き家などは簡単に売却もできないので、なかなか相続が進まない原因にもなります。また、感情的な対立があって話が前に進まないケースや、被相続人と同居していた相続人が財産を使い込んだ疑いがあるといったご相談も多いです。
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
依頼者だけでなく、相手方となる他の相続人も納得できる解決を目指しています。そのためにも反対側、つまり相手の立場からも物事を見るということを強く意識しています。
依頼者の主張を一方的にぶつけても、相手には相手の言い分がありますのでこじれるだけです。ですから、相手も「それなら仕方ない」と思えるように様々な事情を説明したり、依頼者の気持ちを伝えたりするわけです。その前提として、依頼者の話をよく聴き、コミュニケーションを重ねることを心がけています。
豊富な知識と経験、信頼できるネットワークを活かして解決を目指します
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどういったところでしょうか。
2010年から弁護士をしていますので、これまで数多くの相続案件を解決してきました。そこで得た知識や経験をもとにそのケースの問題の核心を的確に把握し、見通しを立て、最善の解決ができることは強みです。
また、私だけでなく、当事務所に所属している田上公洋弁護士も民間企業での勤務経験があります。弁護士2名とも、社会人経験で培った、依頼者の目線に近い視点を持っていることは他の事務所との違いだと思います。
長年鹿児島市内で弁護士を続けてきたことによる強みはありますか。
はい、もちろんです。相続では登記、税金、不動産など幅広い分野の専門家の力を借りる必要もあります。当事務所では、司法書士、税理士、不動産業者など信頼できるネットワークがありますので、必要に応じて私から協力を求めたり依頼者に紹介したりすることもできます。
5分間の電話無料Q&Aも実施。少しでも疑問・不安があればお電話ください
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
自分で対処できることなのか、専門家である弁護士の力を借りる必要があるのか、その区別がつくことは大きなメリットです。
ご自身でなんとかできそうであれば、正直にそう伝えます。反対に弁護士に依頼したほうがよければ、そのように伝えます。私は依頼者の利益を第一に考えていますので、不安をあおって依頼をうながすようなことは絶対にしません。
相談すれば相談料はかかりますが、何らかの方針がわかりますから元は取れると思います。相談せずに一人で悩んでストレスを溜めたり、自分で対応して状況が悪化することもありますから。
早めに相談するメリットを教えてください。
早めに相談することで、初動を間違えずに済みます。自分で対応したことで相手と激しく対立してしまったり、問題がこじれることは多いです。そのリスクを回避するためには早めに弁護士に相談することが大事です。
とはいえ、「これは弁護士に相談することなんだろうか」「今は相談すべきタイミングなんだろうか」と迷う方も多いと思います。
そこで当事務所では、5分間の電話無料Q&Aを行っています。「法律相談そのもの」ではなく、「弁護士に相談すべきかどうか」といった判断の参考としてご利用ください。短時間ではありますが、一本の電話をきっかけに「すぐ相談したほうがよい」とわかって大変な事態を防げることもありますし、「相談する必要はない」とわかれば肩の荷が下りると思いますので、まずはお電話いただければと思います。
初回相談ではどういった対応をされていますか。
緊張されている方も多いので、できるだけリラックスしていただけるように心がけています。適切なアドバイスをするためにも、しっかりお話を聴くことも心がけています。そして資料などを見ながら、その場で可能な限りのアドバイスをさせていただきます。当日お持ちいただきたい資料は、予約時にお伝えしますのでご安心ください。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
依頼者の叔母が他界されたのですが、叔母には結婚歴もなく子どももいないと思っていたので、甥である依頼者が代襲相続で遺産を相続できると思っていたんです。ところがいざ叔母の戸籍を取ってみると、結婚歴があって子どももいたことが判明しました。
叔母に子どもがいれば依頼者は法定相続人にはなれません。普通に考えればここで諦めますが、依頼者の利益のために、もう一手なにかできないかと考えました。
戸籍をよく調べたところ、普通とは違う特徴に気がつきました。それで、「叔母は頼まれて形式的に結婚したんじゃないか。子どもも実の子ではないのではないか」と考えたのです。
子どもは既に他界していたので、叔母から見れば戸籍上の孫にあたる方々に私から連絡・交渉して、最終的に相続放棄してもらいました。その結果、依頼者は無事相続できました。もちろん放棄してもらうために私から丁寧に説明して納得していただく一方で、依頼者も説得して孫にあたる方々にいくらか金銭を支払ってもらいました。
このように、私は、普通は手詰まりと思えるようなケースでも、もう一手何か打つことはできないかを必ず考えることにしています。相手のある話なので全ての案件が思い通りにいくわけではありませんが、このケースはかなり特殊であったことと、最後のねばりの一手が功を奏し、依頼者に大変喜んでもらえたことから、印象に残っています。
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
当事務所は、依頼者のために、最後までベストを尽くすことは当然ですが、例えば費用だけ嵩むような方針をとるといった「依頼者のためにならないことはしない」ということも徹底しています。
これまで積み重ねてきた知識と経験をもとにアドバイスさせていただきますので、なにか少しでも不安や疑問があれば一度お電話ください。