相続トラブル解決から各種手続き・税務の問題まで、弁護士&税理士の率いるチームが総合サポート
宮城県仙台市泉区にある「弁護士法人結の杜総合法律事務所泉中央支店」の原香苗弁護士(仙台弁護士会所属)に、相続についてよくある相談や事務所の強みなどを聞きました。相続に精通した弁護士と税理士がチームを組み、トラブル解決のための交渉から訴訟、面倒な手続きの代行など、相続の悩みにトータルで対応しています。依頼者一人ひとりに寄り添って丁寧に話を聞き、多角的な視点から状況を分析して最良の解決を導きます。
インタビュー
事務所名に込めた理念を胸に、日々進化し続けています
事務所設立の経緯を教えてください。
当事務所は代表の髙橋が2012年に開所しております。“結の杜(ゆいのもり)“という事務所名には、色々な意味が込められています。
「杜の都・仙台から人々の笑顔を結ぶ」
「人と人との結び目で地域社会を護る」
「結び(案件解決&その後)まで徹底し親身に面倒を見る」
私自身は2018年に事務所へ入所しました。そして、ちょうど同じ年に仙台市泉区にて、元々あった当方の税理士事務所が法人化するにあたり、法律事務所・税理士事務所双方の連携を強化するため泉中央支店を開設することとなり、私が泉中央支店の所長として就任することになりました。
2012年の開設当初は、代表の髙橋が一人でスタートした当事務所も、おかげさまで多くのお客様方、関係企業様方、関係各所の皆様、共に働く所員達、皆様方に支えられ、今年で12年目を迎えることができました。
理念や大切にしていることはありますか。
当事務所の理念は、“結の杜(ゆいのもり)“に込めたとおり、「杜の都・仙台から人々の笑顔を結ぶ」、「人と人との結び目で地域社会を護る」、「結び(案件解決&その後)まで徹底し親身に面倒を見る」です。
当事務所は、この理念の下、以下のような取組みを行っています。
【1】丁寧でわかりやすい説明
お客様一人ひとりのペースに合わせて、弁護士がゆっくりと丁寧に一から説明いたします。
【2】費用の明確化
事前に案件解決後までにかかる費用をできるかぎり明確に明示いたします。費用のお見積りは無料です。
【3】スピードと質の両立
フットワークの軽さが武器です。案件解決までの「早さ」にもこだわります。
これからも地域の皆様方の頼れるパートナーとして、より良いサービスを提供できるよう、結の杜総合法律事務所は日々進化し続けていきます。
遺産分割に関する相談が多数。複雑な論点も丁寧にわかりやすく説明します
相続についてよくある相談と、解決までの流れを教えてください。
相続では、相続人の一部が遺産の分割方法に同意しないため、遺産分割が進まないという相談が多くあります。
相続人全員が自らの相続分に納得し、全員の合意のもとに遺産分割協議書を作成し、最後に全員が署名捺印をすることができれば何の問題もありません。
ただし、相続人の中で一人でも納得がいかないために署名捺印を拒んだり、そもそも話し合い自体に応じなかったり、すでに遺産の分け方で揉めてしまっていたりする場合などは、相続が、法律上、いつまでたっても完了しないことになります。完了しなければ遺産を譲り受けることはできません。
このような場合、相続人より依頼を受け、弁護士が代理人として介入し、まずは交渉(協議)での解決を試みます。その場合は、相手方の主張が法律上、認められ得るものなのかどうかを検討の上、依頼者の意向を確認しながら進めていくことになります。
それでも折り合いがつかなければ、家庭裁判所に調停や審判の申立を行い、解決を図ることになります。
ところで、相続では、遺言が存在する場合、その遺言の有効性を争うかどうかという問題も存在します。例えば、遺言作成時、被相続人が、相当認知症が進んだ状態であった場合に、そのような状態では遺言の内容も理解できず、遺言を有効に作成する能力(遺言能力)はなかったのであるから、遺言は無効であるという主張をし、争うことがあります。
また、遺産の調査をしている中で、被相続人の預金に、多額の使途不明金が存在することが判明することもあるでしょう。このような場合、被相続人の生前、被相続人に代わって預金を管理していた相続人がいるのであれば、その相続人に対し、費消した預金の使途を明らかにするよう求めます。
その結果、相続人自身のために費消したと言える場合は、その相続人に対し、損害賠償または不当利得返還請求をしていくことになります。使い込みがなければ本来受け取れたはずの遺産を、その相続人が費消したことにより、他の相続人に損害を与えたと言えるからです。
いずれの場合も、まずは調査、交渉を行うことになりますが、折り合いがつかない場合は、やはり調停や訴訟といった法的手続きを検討することになります。
相続案件を手がける上で心がけていることは何ですか。
相続分野は、最近、法改正があったところでもあり、遺産分割調停・審判、寄与分、特別寄与料、特別受益、配偶者居住権など、論点は多岐にわたり、かつ、複雑化しています。
当事務所では所属弁護士全員が「丁寧でわかりやすい説明」を心がけ、依頼者一人ひとりのペースに合わせて、ゆっくりと丁寧に一から説明いたします。また、なるべく難しい法律用語なども使わないよう心がけております。相談中、話の中で分からない部分やふと疑問に思うことがありましたら、どんなことでも遠慮せずおっしゃって下さい。
交渉から訴訟まで一貫してサポート。税務の悩みもお任せください
相続について弁護士の先生に相談・依頼をするメリットを教えてください。
相続手続き、相続調査、遺産分割協議書の作成といった段階までは司法書士、行政書士、税理士でもできますが、「代理人」として他の相続人と交渉することや、調停や審判業務は弁護士にしか認められていません。
そのため、弁護士以外の他仕業に相続を任せた際には、遺産分割協議を進めるにあたって「最終的に家庭裁判所に調停や審判を申し立てたときに、どのような結果になるのか」を見据えて進めることができず、適正な相続ができない場合がありますので、注意が必要です。
選択肢が狭められた結果として、調停や審判となった場合には最終的に相手の提案を呑まざるを得ない可能性も高まります。
弁護士は、最初の交渉段階から、調停、審判、ときには訴訟まで、全ての段階について代理人として業務に当たることができます。
弁護士に相談・依頼をすれば、最終的な結果を見据えながら進めることができます。例えば交渉が上手くいかず調停に移行する場合も、慌てることなく、スムーズに法的手続きに移行することができ、最終的に、最も多い選択肢の中から、法に沿った最良の手段を選択することができるのです。それが、依頼者にとって一番のメリットだと思います。
また、当事務所は税理士法人も併設しています。そのため、相続案件においては、遺産分割を進めながら、同時に相続税などの税務手続きも進めることができます。新たに税理士を探す必要がなく、一か所で法律問題だけでなく税務の問題も処理できることは、依頼者にとって大きなメリットだと思います。
早めに相談するメリットと、相談が遅れるデメリットを教えてください。また、相談におすすめのタイミングはありますか。
相続は、家族・親族間の問題ですから、できるだけ円満に解決したい、大事にしたくないと考え、弁護士に相談せず、当事者だけで進めようとする方が少なくありません。
しかし、相続に関する専門的知識がなければ、先程も述べたとおり、遺産分割協議を進めるにあたって「最終的に家庭裁判所に調停や審判を申し立てたときに、どのような結果になるのか」を見据えて進めることができず、適正な相続ができない場合があります。
調停や審判などと聞くと、「自分の場合は、そこまで大げさな紛争にはならないし…」と思うかもしれません。
しかし、相続では、ちょっとした行き違いから法的手続きに発展することは珍しくありません。 遺産分割案件(つまり調停や審判にまで発展した案件)の遺産額について、2020年の司法統計によると、遺産額が5000万円以下の案件が全体の77.6%を占めています。
そのうちの34.7%は、遺産額が1000万円以下で家庭裁判所での紛争となった案件です。ちょうど「財産は住宅くらい」という“普通の家庭”が意外にもかなり危険なのです。
お早めに相談していただければ、最終的な結果を見据えながら進めることができ、最終的に、最も多い選択肢の中から、法に沿った最良の手段を選択することができます。一方、相談が遅れると、すでに選択肢が狭められてしまっているということにもなりかねません。
また、相続手続きには、期限を1日でも過ぎてしまうと取り返しのつかない手続きがいくつか存在します。何種類もの複雑な手続きを、決められた期限内にこなさなければなりません。
例えば、期限が定められている重要な手続きとしては、以下のようなものがあります。
・相続放棄・限定承認(3か月以内)
・所得税(消費税)の準確定申告(4か月以内)
・相続税の申告・納付(10か月以内)
・相続登記(3年以内)
本や専門書などを頼りに自分で手続きを進める方法もありますが、専門家でなければできないような難しい手順も多く存在します。タイミングが遅れると、相談時にはすでに期限を過ぎてしまっているという事態にもなりかねません。
相続に関しては、なるべく早い段階で、特に紛争が生じていない場合でも、まずは専門家である弁護士に相談されるのが良いと思います。
話しやすい環境づくりを重視。初めての方も安心してお越しください
初回相談の流れを教えてください。
当事務所では、3拠点ごとに弁護士秘書が常駐しておりますので、電話またはメールでご予約時に大まかな相談内容をお伺いし、その際にご用意いただく資料をご説明差し上げております。
また、相談のご予約をしていただけましたら、相談内容を大まかにまとめたものを事前にご送付いただけますと、短い時間でも相談がスムーズに行えます。ご送付は、郵送のほか、FAX・メールでも受け付けております。
相談内容に関わる各種書類、例えば以下の資料をお持ち頂けると助かります。それ以外でも、相談に関係があると思われるものがありましたら、当日お持ち頂けますとより詳細なお話ができる場合がございます。
・相続関係図
・財産一覧
いずれも手作りのものでOKです。ご不明な点は事前にお気軽にお問い合わせください。
初めて弁護士に接する方とのコミュニケーションで、心がけていることはありますか。
お話をじっくりお聞きすることを心がけています。相続は、家族間・親族間の問題ですので、当事者の皆様の関係性や事実関係、経緯だけでなく、感情が大きく絡む問題であり、ひとつひとつ詳らかにしていく必要があります。
初めての相談で緊張されていると思いますので、私ども弁護士が寄り添って、お話しやすい環境を作り、詳しくお話を聞かせていただきたいと考えております。
各分野のスペシャリストが、多角的な視点から最も良い解決策を提案します
先生の事務所の強みや、他の事務所との違いを教えてください。
当事務所の強み、他の事務所との違いとしては、主に次の2点が挙げられます。
1.「弁護士×税理士」東北唯一の形
当事務所の泉中央支店では税理士法人も併設・運営しており、弁護士・税理士である髙橋が代表を務めております。弁護士法人に税理士法人が併設され実際に運営をしているのは東北地区では唯一の形です。
法律分野に加え、税務や会計分野も得意としており、幅広い分野の相談に対しトータルサポートさせていただいております。
当事務所では相続のトラブル解決から面倒な各種お手続きまで、弁護士&税理士の率いる専門チームが対応いたします。
相続に精通した弁護士&税理士の率いる各分野の専門チーム(司法書士、行政書士、不動産鑑定士や不動産、建築業者などそれぞれ相続業務の経験豊富なスペシャリスト達)があらゆる角度から問題を見て、最も良い解決策をご提案させていただきます。
専門チーム間で情報を共有し全ての手続きを進めて参りますので、依頼者自身が、弁護士、税理士あるいは司法書士、行政書士などに個別に依頼をせずに済みます。
2.宮城初・東京支店開設
当事務所は東北・宮城・仙台で「一番遺言・相続案件に強い事務所」を目標とし日々業務に励んでおります。最新の法改正はもちろんのこと、最新の実務処理ノウハウなどに関しても日夜勉強を欠かさない努力を徹底しております。2022年10月には、常に最新の業務ノウハウを取り入れるため、東京支店を開設いたしました。
今後の流れや費用などを丁寧に説明します。お気軽にご相談ください
相談・依頼を検討している方へのメッセージをお願いします。
先ほども述べましたが、早めに相談していただければいただけるほど、最終的な結果を見据えながら進めることができ、最終的に、最も多い選択肢の中から、法に沿った最良の手段を選択することができます。
当事務所は、業務において、クラウド情報化、ペーパーレス化、Zoom相談対応などの最新デジタルツールを取り入れ、業務の効率化に取り組んでいます。
相談においても、ご来所いただき、直接弁護士と面談していただく従来の方法のほか、Zoomを利用したウェブ(テレビ電話方式)での相談も取り入れておりますので、遠方でお越しいただくのが難しい方でも、お気軽に相談していただくことが可能です。
もちろん、相談だけでも構いません。結果として案件を弁護士に依頼することなく、1回目の相談の中で問題が解決してしまう場合もございます。
また、当事務所では、今後の流れや、実際にかかる料金などを、事前に直接弁護士より丁寧に説明しております。説明を聞き、納得された上でお申込みいただけます。無理な勧誘なども一切しておりません。
まずはお気軽にご相談ください。