弁護士経験20年以上の元検事が、強気の姿勢で依頼者の権利実現をサポート
広島県広島市中区で「弁護士法人イマジン今枝仁法律事務所」を経営する今枝仁弁護士(広島弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。成功は依頼者と弁護士の意思と信念が引き寄せるという考えのもと、強気の交渉で、依頼者が納得できる解決を導いている今枝弁護士。土日祝も含めて、毎日夜10時まで無料電話相談に対応するなど、相談しやすい体制づくりも意識していると話します。
インタビュー
逆境を乗り越えてきた自分自身の経験から、事務所理念を掲げました
これまでの経歴について教えてください。
生まれは下関ですが、幼い頃から広島で育ち、高校中退後に大検を取得して上智大学法学部に進学しました。大学卒業後は裁判所事務官として東京地方裁判所刑事部に勤務しながら司法試験の勉強を続け、1998年に合格しました。2000年に検察官になり、東京地方検察庁公安部・交通部・刑事部・公判部を経験しました。
2001年に検察官を退官して弁護士になり、広島市内の法律事務所に10年間所属した後、2011年に独立して今枝仁法律事務所を開設しました。2017年には弁護士法人化し、現在は私を含めて男女各2名の弁護士が所属しております。
事務所の理念を教えてください。
信念をもって成功を確信すれば、成功を引き寄せられるということです。
信念を持った強い意思は、実現します。失敗するかもしれないと不安に思ったら、失敗します。成功は、依頼者と弁護士の意思と信念が引き寄せるものなんです。
そう考えるようになったきっかけはありますか。
私自身が、不利な状況、苦しくて厳しい状況から目標を実現してきた経験があるからです。
高校中退から大検を取得して22歳で大学進学、裁判所事務官として働きながら司法試験合格、30歳で妻子を持ちながら検事任官と、普通に考えたら無理だろうと言われるような状況でそれらを実現できた理由は、ダメかもしれないと全く思わず、実現するという確信があったからなんです。
そういった経験を通じて、確信を持ってきちんと努力すれば、目標を叶えられるんだと考えるようになりました。
成功を引き寄せるために、どのようなことを意識していますか。
最後、結果がどちらに転ぶかわからない状況では、勝利を確信しているほうが強いと思っています。ですから裁判でも調停でも交渉でも、弱気にならず強気でいくこと。どんなに不利な状況でも、絶対に勝てると思って取り組んでいます。
相続全般について豊富な経験。強気な交渉で依頼者が納得できる解決を目指します
相続分野に注力している理由を教えてください。
当事務所は、個人の方の身近なお困り事を中心に扱っています。その中でも、相続トラブルは誰にでも起こりうるものですから力を入れています。相続は法律も手続きも難しいものが多いです。弁護士がきちんとサポートすることで、依頼者の負担を軽くできますし、正しい解決を導けると考えています。
相続について、どんなご相談が多いですか。
遺産分割に関するご相談が多く、他にも遺留分侵害額請求、遺言書の有効性など、相続全般について様々なご相談を承っています。
遺産分割では、どんなことが問題になるのですか。
ケースバイケースですが、たとえば長男や長女が被相続人である親の財産管理をしていて、他の相続人から「どういう財産があるかわからない」、「親の財産が使い込まれているのではないか」ということで相談されることが多いです。
また、ある相続人だけが、被相続人の援助を受けて家を建ててもらっているような場合も、問題になりやすいです。「すでに援助を受けているのに、遺産までもらうなんて不公平だ」と他の相続人が不満に思い、揉め事に発展することがあります。
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
相続というのは、亡くなった方の人生の集大成だと思っています。ですから、亡くなった方がその財産をどうしたかったかを想像しながら、その想いに沿って解決することを心がけています。
また、相続は親族間の人間関係が絡むので、依頼者が感情的になったり主観的な物の見方をしがちです。ですから私は、依頼者の想いに寄り添いながらも、客観的に物事を見て解決に導くことを意識しています。
遺産分割の依頼を受けた場合、どのように進めていくのですか。
まずは他の相続人に対して「こういう内容で遺産分割したい」という提案の書面を送ります。その反応を見て話がまとまりそうであれば交渉を続けますが、難しそうであれば家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てます。
調停の進め方で意識していることはありますか。
調停は、強気で臨んだ人が有利になり、強気に出られない良い人が損をしがちです。なぜなら裁判所側は、説得しやすい人を説得する傾向があるからです。当事務所では、強気の交渉を行い、ときには大胆に、ときには厚かましく、依頼者の納得のいく解決を目指して粘り強く活動しています。
難しい案件も信念をもって取り組み、結果を出してきました
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところですか。
検察官をやっていたことで、証拠を緻密に検討する力であったり、どんな相手でも物怖じせず対峙する力が身につきました。元々の私のキャラクターも相まって、強気で案件に取り組めることは強みです。
弁護士としても長年の経験を持っていますので、様々な案件に対応できますし、見通しの正確さにも自信があります。
また当事務所には、性別も年代も違う複数の弁護士が所属していますので、大型案件でも対応可能です。弁護士同士で知恵を出し合って、より良い解決策を導き出せることも強みと言えます。
依頼者とのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。
依頼者の立場に立って考えることを大切にしています。
また、法律上権利があるのに主張しようとしない方に対しては、自分の権利を主張するように働きかけます。もちろん依頼者が、権利があるとわかった上で主張しないという判断をするのであれば、それが依頼者にとっての幸せだと思いますので、意思を尊重して進めます。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
使い込みが問題となっていて、1000万円以上取り戻したケースでは依頼者にとても感謝されました。
また別の案件では、「息子に全財産を相続させる」という内容の自筆証書遺言について、息子の妻が被相続人の手に自分の手を添えて書いたのではないか、との疑いが浮上しました。私は遺言書が無効だと主張する依頼者の代理人として裁判を闘ったのですが、筆跡鑑定の結果、息子の妻の筆跡による遺言という判決が出て遺言書を無効にすることができました。こちらも、依頼者から非常に喜んでいただけました。
他にも、学者ですら「絶対に通るわけがない」と言っていた主張を通して勝訴したケースもあります。こういった結果は、勝つという確信があったからこそ引き寄せられたんだと思います。
電話相談無料。土日祝も夜10時まで対応しています
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
相続は、今残っている遺産を法定相続分で分ければよいという単純な話ではありません。まずは遺産の範囲が問題になり、特別受益や寄与分といったことも問題となります。おそらく、そう言われてもピンとこない方も多いはずです。だからこそ、弁護士に相談することで様々なアドバイスを受けられるというメリットがあります。
また、仮にインターネットで調べて制度自体は知っていても、実際にその権利を実現するには、専門的な知識や経験が必要ですから、弁護士に依頼する大きなメリットがあります。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
たとえば遺留分侵害額請求や相続放棄などは、法律上比較的短い期限が決まっていますので、超過しないうちに早めに相談すべきです。また、遺産分割協議書などにサインしてしまった後だと、それをやり直すのはかなり難しいです。「サインするよう求められたが、応じていいのか」と判断に迷うことがあれば、ぜひ弁護士に相談してください。
ただ、「もう手遅れかもしれない」と思うことがあっても、一度相談していただきたいですね。当事務所では、相続放棄した後に莫大な遺産が発見されて、相続放棄を無効にできたケースもあります。
当事務所では、電話での相談は無料で承っています。事務所の業務時間は平日日中ですが、それ以外も土日祝含めて夜10時まで、私の携帯電話に転送されるようにしています。平日日中は仕事で電話が難しい方でもご相談いただきやすいように、こういう体制にしています。実際、夜間と土日祝に相談電話が多いです。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
相談するタイミングを迷ったり、これは相談することなんだろうかと迷う方もいらっしゃるはずです。ただ、わからないことがあればとりあえず相談するくらいの気軽さでよいです。当事務所では電話相談は無料ですから、電話した結果なにも問題ないとわかれば、それだけで肩の荷がおりますよね。そして、しっかり相談すべきことだとわかれば、手遅れになる前にきちんと対処できます。
相続は法律上認められた権利です。人間関係も大事ですが、ご自身の権利を守ることも諦めないほうがよいと思います。不安や疑問がありましたら、お気軽にお電話ください。