渋谷駅近くでアクセス良好。専門家との連携による総合的サポートで依頼者の相続問題を解決
東京都渋谷区に事務所を構える「花鳥法律事務所」の和田陽介弁護士(第一東京弁護士会所属)に話を聞きました。他士業との連携を通じて、税務や不動産など、多岐にわたる手続きを総合的にサポートしている和田弁護士。依頼者に安心と満足を届けるための取り組みについて詳しく聞きました。
インタビュー
依頼者の意向と法的解釈のバランスを意識
事務所の設立の経緯を教えてください。
弁護士になってから、東京と神奈川で3箇所の事務所に勤務しました。幅広い分野に携わりながら経験を積み、弁護士10年目の節目に独立を決意しました。
3箇所目の事務では、勤務弁護士ではなく共同経営弁護士として執務していました。そのため、比較的自由に業務を進めることができましたが、経営方針などは1人で決めることはできませんでした。共同事務所の良さもありましたが、自分が考える施策を実行するためには制約がありました。そこで、すべてを自分で決められるように独立を決めたのです。
渋谷という場所を選んだのは、お客様の利便性を第一に考えた結果です。裁判所の近くで事務所を構えることは弁護士にとって便利ですが、お客様の目線で考えると、ターミナル駅でアクセスしやすい場所の方が良いと判断しました。できるだけ駅から近い場所に事務所を構えることで、お客様にとっても利便性が高くなると考えました。
「花鳥法律事務所」という事務所名にはどのような意味が含まれているのですか。
少しでも風流を感じていただきたいという思いを込めています。法律相談や依頼に来る方々は、不安や悩みを抱えて気が重くなっていることが多いです。そんな中でも、綺麗なものを見ていただき、少しでも晴れやかな気持ちになっていただきたいという願いを込めて「花鳥」という名前を選びました。
事務所の理念を教えてください。
依頼者によって、重視することが異なります。そのため、しっかりと依頼者の考えや意向を聞き、できるだけ希望に沿う解決を目指すことを理念としています。
最初の事務所で働いていた頃は、弁護士になりたてだったこともあり、目の前の業務をこなすのに精一杯でした。しかし、2箇所目、3箇所目の事務所で経験を積むうちに、依頼者の意向を重視したいという想いが強まっていきました。
ただ一方で、依頼者の言うことを聞いているだけでは不十分だと感じるようにもなりました。最善の解決には弁護士としての冷静な判断も必要です。そのため、依頼者の意向と法的解釈のバランスを意識して、問題解決に取り組むようにしています。
相続は人生を前向きに変える可能性がある分野
相続分野に注力している理由を教えてください。
相続分野は、依頼者の人生を前向きに変える可能性がある分野だと捉えています。
弁護士の扱う事件の中には過去の出来事の後始末のような事件も多々あります。しかし、相続事件に関しては、過去の経緯も重要ですが、依頼者や親族のこれからの人生を形成する面が強くあります。依頼者が人生を前向きに再構築するお手伝いができる、そのようなところに魅力を感じて、相続分野に注力するようになりました。
どのような相談が多いですか。
相続関係の相談は多岐にわたりますが、特に多いのは遺産分割、遺留分侵害額請求、相続放棄です。
遺産分割の相談では、相続人間での公平な分配を目指し、遺産分割協議をサポートします。遺産分割協議は相続人全員の同意を得なければ成立しませんが、協議の過程で意見の対立や争いが生じることも少なくありません。そのような場合には、相続分野の知識と経験を活かして、円滑な解決を図ります。
遺留分侵害額請求は、遺言等により自身の遺留分(最低限保障された遺産取得分)を侵害された場合に、侵害分につき金銭請求をする権利のことです。遺産の調査や評価、侵害額の計算などには専門的な知見が必要であることも多いです。
相続放棄は、相続人が故人の財産や負債を一切相続しないことを選択するもので、特に負債が多い場合に利用されることが多いです。
相続分野を手がける上で心がけていることを教えてください。
依頼者をストレスから解放することに重点を置いています。相続手続きは複雑で難しいものですが、その手続きを代行することで、依頼者ができるだけストレスを感じることなく相続を進められるようにサポートしています。また、交渉や紛争に関しては、依頼者を守る防波堤になることを重視しています。
もう1つ心がけているのは、依頼者の心情に配慮しつつ、伝えるべきことは率直に伝えることです。法律的に実現が困難な要望に対しては、その理由や、実現可能性がどのくらいあるかを丁寧に説明します。ただ単に「難しいので諦めましょう」などと否定するのではなく、代案を示すなどして、できるだけ依頼者の意向に沿う解決を導く方法を一緒に考えるように努めています。
依頼者とのコミュニケーションにおいて意識していることはありますか。
依頼者の感情に向き合うためには、きちんと話を聞くことが重要です。依頼者の考えや意向を理解することが、信頼関係を築くための基本だと思っています。その上で、弁護士としての見解や裁判所での判断の可能性について率直に伝える必要があります。
私は、人それぞれの価値観や考えがあり、それぞれが尊重されるべきと考えています。ですので、依頼者の意見を否定することはしないようにしています。その上で、法律家としての見解や可能性を説明するようにしています。
「あなたの考えは理解できる。しかし、法的にはこう判断される可能性が高い」というように、意見を添えてお伝えします。
また、依頼者とのコミュニケーションに際しては、率直・正直であることを心がけています。依頼者の意見や考え方を尊重はしますが、偽りの共感や同意は示さないようにしています。それが依頼者に対する礼儀だと思いますし、依頼者との信頼関係を築いていく上で率直・正直であることが一番だと考えています。
依頼者の思いを尊重し、否定しない姿勢を持ちながら、最善を尽くして依頼者の目標を実現するように努めています。
全体的なサポートが依頼者の満足度につながる
相続分野における事務所の強みを教えてください。
相続事件を手がける中で、相続税、不動産登記、不動産の処分などさまざまな問題が発生することがあります。これらの問題に対応するために、専門家と連携を図っています。
例えば、相続税の問題が生じた場合には信頼できる税理士と連携し、不動産の売却などが必要な場合には、不動産業者や司法書士と協力して対応します。
このようなワンストップのサービスを提供することで、依頼者自身が複数の専門家に別々に相談する手間が省けて、スムーズかつ効率的に問題解決を図ることができます。
相続を弁護士に相談するメリットにはどのようなものがありますか。
主に2つあると思います。
1つは、遺産分割や相続税の申告など、専門的な知識が必要な手続きについて、正確かつ適切なアドバイスを受けられることです。例えば、遺産分割において損をしているケースや、相続税の申告が適切に行われていないために延滞税が発生するケースなどがあります。こうした問題を未然に防ぐことで、不必要な損失を被ることを避けられます。
2つ目は、相続手続き全般を代行してもらえることです。相続手続きは複雑で時間がかかることが多く、自分で対応するのは困難です。弁護士に依頼することで、手続きの代行だけでなく、必要な専門家の斡旋やサポートも受けられ、相続手続きに関するストレスを軽減できます。
印象に残っているエピソードを教えてください。
都内に不動産を持っていた方が亡くなり、相続が発生した際に遺産分割の依頼を受けた事件が印象に残っています。この事件では、不動産登記や分割方法、売却方法など多岐にわたる問題がありました。
そこで、代理人として遺産分割協議の交渉を進めることに加えて、不動産業者や税理士との連携のもと、不動産の売却手続きや税務関係、土地の測量なども行いました。専門家の協力も得ながら総合的にサポートした結果、依頼者に満足していただける形で問題を解決できました。
このように、依頼者が獲得する財産を増やすために全力でサポートすることが私の目標です。遺産分割だけでは問題の一部しか解決できません。全体的なサポートを提供することが依頼者の満足度向上につながると考えています。
最後に、法律トラブルを抱えている方へメッセージをお願いいたします。
相続に関して、これまで数多くの相談・依頼を受けてきました。相続問題は一人ひとり事情が異なり、解決方法も異なります。そのため、私は依頼者の話を丁寧にうかがい、納得のいく解決策を提供することを大切にしています。
相続問題で悩まれている方が煩雑な手続きやストレスから解放され、より良い解決に向かうように全力でサポートいたします。どんなに小さな疑問や不安でも、お気軽にご相談ください。