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弁護士法人佐渡・藤本法律事務所亀岡事務所(京都府亀岡市)

弁護士法人佐渡・藤本法律事務所亀岡事務所

所在地
京都府 亀岡市安町釜ヶ前50-1 木村ビル3階
受付時間
  • 平日可
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
受付時間
9:00-17:30
050-5283-9098

弁護士歴35年以上のベテラン弁護士、豊富な相続事件の経験をもとに最善を尽くします

佐渡 春樹弁護士法人佐渡・藤本法律事務所亀岡事務所
弁護士歴35年以上のベテラン弁護士、豊富な相続事件の経験をもとに最善を尽くします

京都府亀岡市で「弁護士法人佐渡・藤本法律事務所亀岡事務所」の代表を務める佐渡春樹 弁護士(京都弁護士会)に、相続でよくある相談や印象に残っている案件について聞きました。佐渡弁護士は弁護士歴35年以上。豊富な相続案件処理の実績をもとに、京都事務所に所属する若手弁護士と連携して市民の悩みや紛争解決のために奔走しています。

インタビュー

悩みを見出し、依頼者のニーズに迅速に応える

「弁護士法人佐渡・藤本法律事務所亀岡事務所」はどのような事務所ですか。

1985年に弁護士登録し、1991年に佐渡・藤本法律事務所を立ち上げました。現在、京都市と亀岡市に2つの法律事務所があります。数年前に藤本智也弁護士が入所しパートナーとなりましたので、連携を取りながら相談や事件に対応しています。

弁護士ドットコムといったポータルサイトをはじめ、長年顧問を務めてきた依頼者の紹介等からご依頼をいただいています。

依頼者と向き合う上で、どのようなことを心がけていますか。

市井の一弁護士ですので、依頼者と正面から向き合うことを何より大切にしています。京都には優秀な弁護士も多々いますが、35年以上の実績と経験から依頼者と向き合う姿勢、それに依頼者の悩みの本質を捉える眼については負けないと自負しています。

私がこれまで弁護士を続けてこられたのは、常に、依頼者が何に悩んでいるか、どのような答えがあればその悩みを払拭できるかを速やかに把握(大切です!)し、依頼者のニーズに迅速且つ適切に応えられるように努めてきたからだと思います。これは、刑事事件でも民事事件でも同じです。

若手弁護士にも、事ある毎に、自分の知識や経験で全て解決できるといった不遜な考えを持たず、きちんと依頼者の話しを聞いてその悩みを掴み、共感した上で対応することが大切であることを説いています。そして、亀岡事務所でのご相談や依頼案件についても私と若手弁護士とが相協力して対応していきます。

あなたの思いを調停や審判でも主張していきます

相続についてよくある相談内容を教えてください。

相続というのは、法律で法定相続分等が細かく決まっていますので、相続人間の関係が円満であれば問題なく遺産分割等ができるはずです。

ということは、弁護士のもとに相談に来られる方は何らかのトラブルを抱えているわけです。例えば、「相続人が遺産を使い込んでいる」「自分の方が親の世話をしていたので遺産を多くもらいたい」等で揉めているケースが殆どです。激しい感情的対立が生じていることも少なくありません。

互いに負の感情を抱いていると、当事者同士では話し合いの場を持てずに解決が難しいのではないでしょうか。身内間のトラブルの方が却って深刻です。弁護士がサポートする意義=必要性があるわけです。

必ずしも希望が叶うわけではなく、法的には難しいこともあります。しかし、依頼者の思いや言い分が良いか悪いかといった問題ではなく、法律のもとで不公平であってはならないということが大事なのです。

よって、私は、交渉は勿論、調停や審判で依頼者の思いや言い分をきちんと主張し、依頼者のために最善を尽くします。時には陳述書の形で依頼者の思いを直接伝えます。私が諦めてしまうということは決してありません。

よくあるトラブルの1つが遺産の使い込みです。

依頼者の主張通りに他の相続人が使い込んでいたことを「立証」できるかが争点です。たとえ銀行口座から預金が引き出されていても、「誰が何のために引き出したのか」まで立証する必要があります。もしかしたら亡くなったお父さんが突然の出費に充てるために引き出したのかもしれません。依頼者と協議しながら、当時の状況から相続人が引き出したと言えるかを探っていきます。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

遺言書の有効性を争った事案ですね。依頼者に遺産を相続させるという内容の遺言書でしたが、他の相続人が「遺言書が亡くなった人の真意に基づいて作成されたものとは考えられない=無効」として、訴訟を起こしました。

徹底的に争うことになったわけですが、筆跡鑑定等によって、遺言書が有効と認められました。遺言書通りに遺産が相続されることになり、依頼者には大変喜んでいただけました。

遺言書の有効性を争う場合、遺言者が自分で書いたのか、遺言者に遺言能力があったのかどうか等が争点になります。認知症が疑われる場合には、当時の遺言者に判断能力があったのかどうかを医療記録等から確認していきますが、結構大変な作業です。

佐渡・藤本法律事務所亀岡事務所_外観

一人で悩まないことが大切

初回の相談ではどのような対応をしているのでしょうか。

初回相談では、現在、どんなトラブルが生じているのか、ご自身はそれをどうしたいのか等を伺います。その上で、相続財産の具体的内容を吟味しながら、実際にどうしていくべきかを一緒に考えていきます。

相続案件を手掛ける上で、心がけていることを教えてください。

先にも述べましたように、相続はもらえる取り分(抽象的相続分)等が法律で定まっています。被相続人のために尽くしたとしても、家業を一緒に盛り上げてきたとしても、それが直ぐに相続分を増大させるわけではないのです。一般の方からすると、なかなか理解しがたい点かもしれません。

私は、全ての事件で最善を尽くすのは当然ですが、先ずは依頼者との信頼関係を築くことに全力を注ぎます。トラブルの相手方だけでなく、弁護士(私)まで自分の思いを受け止めてくれないということがあってはなりません。丁寧にお話をお聞きし、上記相続の原則論を説明しながら信頼してもらうように努め、そして問題解決のための方策を探ります。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

弁護士のもとにお越しになる方は、それぞれが多種多様の問題を抱えています。弁護士に相談すれば、自分の思いに添って遺産を分けてもらえるのか、法的には実現が難しいものなのか等の回答を直裁に得ることができます。

法的素養のない一般の方に相談することは極力避けるべきです。出口のない混迷を彷徨うことにもなりかねません。そして、相談した弁護士が信頼に足るようであれば、自分の思いを可能な限り実現させる具体的方策を一緒に考えていくべきでしょう。

時間が経ってから相談することでプラスになることはまずありません。とにかく速やかに弁護士に会って、自分が悩んでいる方向が正しいのか、そうでないのかだけでも相談すべきです。解決の方向性を見出すことで、気持ちも安定し、もしかすると弁護士に頼まずに解決できることになるやもしれません。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、一人で悩まないことが第一です。ただ、相談は必ず弁護士にしてください。周りの親戚や知り合いに相談したことで、間違っているのに正しいと思い込み、悩みを深めてしまう方が大勢います。相続は自分とご両親等との人生に関わる大切なことですので、法律のプロに相談して道筋を明確にすべきなのです。

お気軽にご相談ください。