ベテラン〜若手弁護士まで多数所属・約30年の歴史で培った知見を活かし、相続問題解決をサポート
千代田区麹町にある「弁護士法人中村綜合法律事務所」に所属する石田道明弁護士(東京弁護士会)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。ベテラン・中堅・若手まで多数の弁護士が所属し、石田先生ご自身も30年以上弁護士として活動。弁護士法人という形態の強みなどもお話いただきました。
インタビュー
ベテランから若手まで多数の弁護士が所属する、約30年続く法律事務所です
これまでのご経歴について教えてください。
1992年に弁護士になり、当事務所の代表である中村雅男弁護士が所属していた法律事務所に就職しました。そして1995年に中村弁護士と一緒に独立し、現在の「弁護士法人中村綜合法律事務所」の前身となる法律事務所を設立しました。2010年から約2年間、当事務所が新潟県小千谷市に設けていた支部の代表も務めておりました。
事務所として、どういったことを大切にされていますか?
法律トラブルに巻き込まれると、平穏な生活を送ることが難しくなります。不安やストレスを感じますし、トラブル解決に時間・労力・費用もかかります。ですから当事務所では、法的トラブルが起きないように予防することを大切にしています。もし起きてしまったとしても、できるだけ小さなうちに解決することを大切にしています。
遺産分割、遺留分侵害請求、遺言書作成、遺言無効など様々な相談に対応
相続に注力している理由を教えていただけますか?
亡くなられた方としては、自分が築いた財産を次の世代が良い形で生かしてほしいと願っているはずです。決して、相続人にもめてほしいとは思っていないでしょう。当事務所がサポートすることで、できるだけスムーズに相続の手続きを完了できればという想いで力を入れています。
また私にも兄弟がいるのでわかりますが、いざというときに助け合えるのが兄弟姉妹だと思います。相続が原因で関係が悪くなるというのは、互いの人生にとって良いことではありません。相続トラブルの解決を通して、ヒビが入ってしまった関係性を修復したい、そもそもトラブルが発生しないように予防の面からもサポートしたい、という想いがあることも相続に注力する理由です。
相続案件を手がける上で心がけていることを教えてください。
依頼者の納得を大切にしています。相続は、感情的な対立が強い傾向にあります。ですから、たとえ法定相続分どおりに分ける場合でも、そこに至るプロセスも大事で、どれだけ納得感を持って解決できるかということが大事です。
そのために、依頼者のお話をしっかり聴き、丁寧に説明し、決して弁護士の意見や考え方を押し付けず、依頼者の意思を最大限尊重するように心がけています。
相続について、どういったご相談が多いでしょうか?
遺産分割に関する相談が多いです。たとえば親や配偶者が亡くなられて、どういう風に手続きを進めれば良いかわからない、相続人同士で話し合ったけれどうまくいかないといったご相談です。
相続人同士の話し合いがうまくいかない場合というのは、どういった部分が問題になるのでしょうか?
ケースバイケースですが、感情的な対立があったり、使い込みが問題になったりするケースが多いです。
使い込みというのは、典型的に言うと被相続人(=亡くなられた方)と同居していた相続人が、被相続人の預金を勝手に使い込んだと疑われるケースです。実際に使い込んでいる場合もありますが、濡れ衣という場合もあります。
使い込みを追求したい側・追求されている側、どちらからのご相談も多いです。
遺産分割以外で多い相談はありますか?
遺留分侵害額請求に関する相談も多いですね。簡単に言いますと、たとえば長男に全て相続させるという遺言書があっても、他の相続人も一定の割合で相続できるというのが遺留分です。法定相続分よりは少ないのですが、これを請求してほしいというご相談、反対に請求されているという相談が寄せられます。
ご相談いただいた際には、まずその遺言書が本当に有効なのかを検討をします。というのも、遺言書というのは法律で決められているルールを守って作らなければ無効になってしまいます。遺言書が有効であることを前提に相談に来られても、「そもそもこの遺言書は無効なのでは?」と疑わしいケースもあるわけです。
遺言書が無効になる場合もあるのですね。被相続人が遺言書を遺していた場合も、自分が遺言書を作る場合も、弁護士に相談したほうが良さそうですね。
そうですね。被相続人が遺言書を遺していた場合は、それが有効か無効かで相続分は大きく変わります。被相続人に無理矢理書かせたとか偽造されたといった可能性もありますから、検討は必要です。
ご自身が遺言書を作る場合も、それが原因で相続人がもめることもあるので、しっかり弁護士に相談して作ることをお勧めしています。
遺言書を作りたいというご相談も多いのでしょうか?
はい。最近はインターネットで、遺言の書き方や遺言を書くメリットなどの情報が手に入るためか、相続に向けて備えをしておこうと考えている方が多いように感じます。
実は私も少し前に手術をしたのですが、手術前に遺言を書いておきました。幸い大事には至りませんでしたが、人間、いつ何が起きるかわかりません。まだまだ元気で、判断能力も十分にある50代や60代の段階で相続の準備を始めることを強くお勧めします。
ベテラン・中堅・若手弁護士一丸となり、より良い解決を目指します
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどういったところでしょうか?
当事務所は約30年の歴史がある事務所ですから、そこで蓄積された知識、経験、ノウハウを問題解決に役立てることができる点は強みです。
また、ベテラン・中堅・若手まで多数の弁護士が所属しており、女性弁護士も複数名所属しています。1つの案件に対して、各自の経験や知識を持ち寄ってより良い解決策を考えることができ、業務量の多い案件でも複数名でスピーディーに対応することが可能です。事務所内ではチャットツールを使っていて、他の弁護士の意見を聞きたいときは気軽に相談できる風通しのいい環境です。また、毎週勉強会を開いて知識や経験を共有し、依頼者に対して常にクオリティの高い法的サービスを提供できるように研鑽を積んでいます。
相続では登記や税金が絡むことも多いです。当事務所には司法書士が所属しており、税理士資格を持った弁護士も所属しているので、当事務所にご依頼いただければ一括して対応できます。同じフロアにある信託会社とも提携していますので、生前対策として信託契約を結びたいというニーズにも対応可能です。
先生の事務所は弁護士法人ですが、通常の法律事務所とはどういった点が違うのでしょうか?
相続に関する依頼者のメリットとしては、長期的なサポートが可能なところです。
たとえば遺言書を作るときは、実際に遺言の内容を実現させる役割を担う、「遺言執行者」を指定できます。弁護士個人を指定することが多いのですが、万が一その弁護士が先に他界してしまうと、遺言の内容を実現する際に別の執行者を選任しなければなりません。他方、弁護士法人を執行者に指定すれば、そういった心配はいりません。
先生は弁護士として30年以上のキャリアになりますが、ご自身の強みはいかがでしょうか?
やはり長く弁護士をやっていますと、より正確な見通しを立てられるようになります。もちろん相手のあることですから100%見通せる弁護士はいませんが、おそらくこうなるだろうという精度は間違いなく上がっています。そして、想定外のことが起きたときの対処の的確さであったり、解決策の引き出しの多さは、多くの経験を積んできたからこそだと思います。
もちろん中堅や若手弁護士にもそれぞれ良いところがあります。1人ひとりの持ち味を上手に組み合わせて依頼者に提供できるのが当事務所の良いところだと思います。
初回相談30分無料。電話相談にも対応。手遅れになる前にご相談ください
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
弁護士は法律の専門家ですから、専門知識に基づくアドバイスを受けられることです。相続は誰にでも起こりうる身近な出来事ですが、法律は非常に複雑です。法定相続分などの基本的な知識もないまま当事者で遺産分割の話合いをしても、各々が感情的に対立するばかりで、円満な協議成立はなかなか望めません。
すぐ依頼するかどうかはさておき、まず一度相談していただき、相続の基本的な知識や進め方を知ることは非常に大事です。ご自身では対応が難しい場合は、ご依頼いただければ、弁護士が代理人になって交渉したり調停に対応したりすることが可能です。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
ご自身の判断で対応すると、気づかないうちに、自分に不利なことを受け入れてしまったり、勘違いして進めてしまったりすることもあります。
たとえば、遺産分割協議書にサインしてしまった後に相談に来られたケースがあります。一度サインしてしまうと、後から撤回することはかなり難しいです。
手に負えなくなってから弁護士に依頼しても、振り出しに戻せるわけではありません。少しでも不安があれば、ご自身の判断で行動する前に弁護士に相談することをお勧めします。
また遺留分侵害額請求や相続放棄は、法律上、比較的短い期限が決められています。期限を過ぎると手続きができず、借金を引き継ぐことになるなどの不利益が生じる可能性があります。相続が発生したら、とにかく早い段階で一度ご相談いただければと思います。
先生に相談したい場合は、どのようにすれば良いでしょうか?
電話かWebフォームから予約をお願いします。業務時間は平日 10時から17時30分ですが、土曜日については可能な限り対応いたします。相談は、事務所へお越しいただくことになります。資料などを拝見しながらご相談する方がより適切な回答が可能になるためです。
お気軽にご相談いただきやすいように、初回相談は30分無料としております。
定期的に相談してアドバイスを受けながら、自分で協議を進めることも可能でしょうか?
はい、当事務所では個人顧問契約にも対応しており、年間2万円(税込)で10回(1回あたり30分まで)ご相談いただけるプランも用意しております。「弁護士を立てるのはちょっと」という場合にもご利用いただければと思います。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
どんなことを、どんなタイミングで弁護士に相談すれば良いかわからない、という方は少なくないと思います。私としては、小さくてもトラブルが起きている場合はもちろん、何か疑問や不安があれば一度相談していただきたいと思っています。その結果、トラブルを防げたり、事態が深刻になる前に解決できることも少なくありません。
とはいえ、なかなか相談しづらいという方も多いと思いますので、初回相談は30分無料にしております。お気軽にご相談ください。