相続弁護士 ドットコム
益川総合法律事務所(京都府京都市)

益川総合法律事務所

所在地
京都府 京都市中京区手洗水町651-1 第14長谷ビル8階
受付時間
  • 平日可

依頼者の思いを尊重し、性急な解決よりも満足度の高い解決を目指す

長谷川 純一益川総合法律事務所
依頼者の思いを尊重し、性急な解決よりも満足度の高い解決を目指す

京都府京都市「益川総合法律事務所」の長谷川純一弁護士(京都弁護士会所属)に相続分野への取り組みについて話を聞きました。遺産分割においては、時間をかけて依頼者の希望を実現することを重視し、急ぎの解決よりも依頼者の納得のいく結果を追求しているという長谷川弁護士。相続問題を弁護士に相談するメリットや事務所の特徴などについても聞きました。

インタビュー

京都で40年以上の実績を持つ法律事務所

事務所の特徴を教えてください。

私が所属する事務所は1983年に代表の益川教雄弁護士によって創業されました。創業以来、京都を拠点に企業法務に注力し、経験と実績を築き上げてきました。その結果、多くのクライアントからの信頼を得ています。

また、相続、交通事故、不動産案件などの個人案件にも積極的に取り組んできました。地域の方々が抱えるさまざまな法律上の問題に対して、丁寧かつ迅速に対応し、最善の解決策を提供しています。

相続分野に注力している理由を教えてください。

相続は、ほとんどの方が遭遇する身近な問題です。事実、私が弁護士登録をしてからこれまでの間に、相続に関する相談は絶えることなく寄せられてきました。そのことから、相続分野は多くの人にとって関心が高く、重要な法律問題であると認識しています。

また、相続は紛争が生じやすい分野でもあります。遺言や遺産分割など、様々な要因で争いが起こります。そのため、相続に関する法的なアドバイスや解決策を提供することは、弁護士としての重要な役割だと考えています。

どのような相談が多いですか。

遺産分割に関する相談が多いです。特に不動産が相続財産に含まれる場合、誰が引き継ぐか、売却するか、共有のままにするかなど、相続人の間で意見の相違が生まれることがあります。

相続問題は感情が争いの原因になることがありますが、感情の対立がないからといって円滑に進むとは限りません。遺産分割を行う際には、相続人全員の意思に基づくことが前提となってきます。その際に、関係が疎遠で連絡が取れない相続人や、手続きが面倒だからと非協力的な相続人がいると、スムーズに進みません。

「遺産争い」という言葉から想像されるような状況でなくとも、相続の円滑な進行を図るために弁護士に依頼されるというケースも多いです。

重要なのは納得。説明に時間をかける

相続案件を手がける上で心がけていることを教えてください。

特に、遺産分割においては、性急に結論を出す必要はないと考えています。相続税の申告時期を気にされる方もいますが、相続税の申告は遺産分割が未了でも行えます。むしろ、先々のことを考えずに急いで決断してしまうと、後悔する可能性もあります。

依頼者がそのような事態に陥らないように、急ぐ必要がない部分と、急ぎの対応が必要な部分とを明確に分けて説明し、最善の選択ができるようにサポートしています。

もちろん、相続放棄や遺留分が関係する場合などは、相続発生後、早期にご相談いただくことをお勧めしますが、解決に向けて、依頼者の納得を得られなければ、いい解決ができたとはいえません。

依頼者の置かれた状況をじっくり説明したうえで、依頼者の意向を尊重し、可能な限り手続に反映するサポートをすることが、依頼者の納得につながると考えています。

相続問題には感情的な側面がありますが、当事者の感情にはどのように向き合っていますか。

依頼者の感情に共感しつつも、客観性を保つことが重要だと考えています。弁護士は第三者であり、常に冷静な目で事態を見つめることができるからこそ、紛争解決の役に立てるのだと思います。依頼者の気持ちに完全に同調してしまっては、事態を収拾できなくなってしまいます。

だからといって、杓子定規的に論を押し付けては、依頼者の納得は得られません。相談や打合せにおいては、依頼者の話に耳を傾けることを大切にしています。

相続問題を弁護士に相談するメリットを教えてください。

相続に関する紛争において、代理人となることができるのは弁護士のみです。弁護士は相続に関する専門知識と豊富な経験に基づいて、依頼者の利益を最大化することを目指して行動します。

自分では判断に迷うような事態が生じたとき、弁護士の助言を受けることで、現状を把握したうえで的確な判断を下すことができるでしょう。

依頼者が平穏な暮らしに戻れることが弁護士としての喜び

これまでに携わった相続案件で印象に残っているものを教えてください。

遺産分割調停における合意に基づいて、対象不動産の売却を担当した案件が印象深いです。

対象不動産は、被相続人と先に亡くなった妻との共有名義でした。

2人の間には子どもがいませんでしたので、対象不動産の売却への協力を求める相手は、妻の兄弟姉妹やその子どもたちなど広範囲に及び、相続人の特定と折衝にはかなりの労力を要しました。

幸い、最終的にはさらなる紛争が生じることもなく不動産の売却が完了しました。解決までに長い年月がかかりましたが、依頼者のみならず多くの親族にとっても長年未解決であった問題が解決できたことに達成感がありました。

相続分野のやりがいを教えてください。

相続は当事者同士では解決が難しい場合があります。相続人同士が顔を合わせた際に言い争う光景をしばしば見てきました。そうした案件に関わり、問題を解決に導けることにやりがいを覚えます。

相続問題が解決したからといって、必ずしも親族同士の関係がすっかり円満になるわけではありません。しかし、いわば胸につかえていたものが1つなくなるだけでも、その家族にとっては大きな前進だと思います。依頼者が満足できる結果を得て平穏な生活に戻れることは、弁護士としての喜びでもあります。

相続分野における事務所の強みを教えてください。

私の相続分野における強みは、長年の経験と豊富な知識にあります。幅広い事案に対応できるだけでなく、司法書士、税理士、土地家屋調査士など、隣接業種との連携を活かし、相続に関するあらゆる問題にワンストップで対応可能です。

今後の展望を教えてください。

相続登記の義務化により、これまで放置されてきた相続の相談が増えることも予想されます。京都でも、明治・大正の頃の名義のままになっている不動産も多く残っているため、需要が高いと思われます。

今後も幅広く相続問題に取り組み、地域の方々の要望に応えていきたいと考えています。

最後に、相続トラブルを抱えている方へメッセージをお願いいたします。

相続に関する悩みや心配を抱えることは、相続発生前、発生後にかかわらずどの段階でも大きな負担となります。1人で悩まずに専門家に相談することが解決への第一歩です。

遺言書の作成から相続トラブルの解決まで、幅広くサポートいたします。小さな疑問や不安でも、気兼ねなくご相談ください。

ご予約時に「弁護士ドットコムを見た」とお伝えいただくと、初回相談料は無料になりますので、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。