相続弁護士 ドットコム

佐々木勝洋法律事務所

所在地
東京都 千代田区内神田3-10-5 満留賀ビル3階
受付時間
  • 平日可
  • 週末可
  • 祝祭日可
  • 24時間可

「相続は家族の愛を確認する場でもある」不必要な紛争を回避して、依頼者が望む解決を目指す

佐々木 勝洋佐々木勝洋法律事務所

東京都千代田区「佐々木勝洋法律事務所」の佐々木勝洋弁護士(第一東京弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて話を聞きました。親族間の問題である相続は、関係者の心情に配慮しながら、丁寧に進めることが大事という佐々木弁護士。相続問題を弁護士に相談するメリットややりがいに感じること、事務所の強みなども伺いました。

インタビュー

関係者の心情に配慮しながら最良の解決策を提案

事務所設立の経緯を教えて下さい。

弁護士登録後、神田にある法律事務所に入所しました。そこで約6年間経験を積み、2019年に現在の事務所を開設しました。

弁護士を目指した当初から、いずれは自分の事務所を構えたいと考えていました。6年の間にさまざまな案件に携わり、自分で事務所を運営できるという自信を得たため、独立を決意しました。

開設当初は私1人でしたが、2022年に同僚の弁護士を迎え入れ、現在は私を含めて2名の弁護士が所属しています。

相続分野に注力している理由を教えて下さい。

相談件数が多く、需要が高いことが理由です。また、以前の事務所で多くの相続案件に携わり、遺言書の作成から遺産分割、遺留分侵害額請求、相続放棄など、幅広い相続問題に対応した経験があります。独立後もこの経験を活かして、相続分野に取り組んでいます。

相続案件を手がける上で、心がけていることはありますか。

相続問題は家族間の問題であり、関係者の心情に配慮する必要があると思っています。

親族同士である以上、争いを最小限に抑え、解決に向けて丁寧に進めることが重要です。依頼者の想いと要望を考慮しながら、最良の解決策を模索して提案することを心がけています。

相続問題を弁護士に相談するメリットは?

相続分野において、最近の特徴や傾向があれば教えてください。

子どものいない夫婦や婚姻届を提出していない事実婚の夫婦など、家族の形態の変化が見られます。このような家族構成の変化により、相続に関する手続きが複雑化するとともに、個々の案件に適した対応が求められています。

また、遺言書を作成する人が増えていますが、その一方で、遺言が一部の相続人の遺留分を侵害する内容になっていて、相続発生後に遺留分のトラブルが生じるケースが増加しています。遺言書作成のアドバイスをする際は、遺留分について説明した上で、依頼者の考えを確認し、どのような内容の遺言に仕上げるか一緒に検討していきます。

相続問題を弁護士に相談するメリットにはどのようなことがありますか。

弁護士に相談することで、法的な観点から相続問題を解決することができ、感情の対立による衝突などの不必要な紛争を回避できます。

また、被相続人の生前、介護や家事労働などに従事した相続人がいる場合は寄与分の問題が発生することがあります。寄与分を認めるか、認める場合はいくらとして計算するか、といったことを相続人同士の話合いで決められればいいのですが、折り合いがつかないことも少なくありません。

弁護士に相談していただければ、資料などをもとに、相続人がおこなった介護や家事労働の内容が寄与分として認められるかを検討し、寄与分が含まれる場合の相続分の割合も正確に算出します。「寄与分を認めてほしいが、どのように主張立証すればいいのかわからない」「寄与分として過剰な相続分を主張する相続人がいて困っている」といった問題がある場合は、ぜひご相談ください。不公平な処理を防ぎ、当事者全員が納得できる形で財産を引き継ぐことができるようサポートします。

相続に関する情報はインターネットなどで容易に入手できますが、正しく理解している方は少ないように感じます。弁護士は正確な法的知識と経験を蓄積していますから、個々の状況に適したアドバイスを提供することができます。正しい知識を得て、適切な判断をする上でも、弁護士に相談する意味は大いにあると思います。

相続分野における事務所の強みを教えて下さい。

相続分野は知識だけでなく、経験が重要です。中でも不動産がらみの相続案件においては、不動産の適切な評価や遺産分割の進め方についてノウハウを必要とします。

私はこれまで多くの相続案件を手がけてきました。特に不動産がらみの相続案件については、相当数の経験があります。これにより、依頼者の状況や問題に適した解決策を提案することが可能です。

家族間の相続争いが起こらない理想的な社会を目指す

相続分野でどのようなときにやりがいを感じますか。

母親の遺産相続の依頼で、戸籍調査をしたところ、母親には前夫との間に子どもがいることがわかったという案件がありました。私が代理人として相手方、つまり依頼者の異父兄弟に手紙を送り、相続に関して説明をしたところ、相手方が理解を示してくれた上に、「お墓参りをしたい」という返信が来たんです。

この相続の一件以来、依頼者と異父兄弟は非常に仲良くなり、定期的に会っているという報告をいただきました。相続は、兄弟愛や親子愛を確認する場でもあります。家族の絆が深まり、それを間近で見守ることができたことは非常に嬉しくもあり、やりがいを感じる瞬間でもありました。

相続分野に関して、今後の展望を教えてください。

兄弟や親子の間での相続争いが起こらないことが理想的な社会だと思います。そのためには、亡くなった後の紛争を未然に防ぐための準備が欠かせません。遺言の作成や、スムーズに財産を引き継いでもらうための相続計画の立案など、亡くなった後の財産分割の準備をサポートすることで、円満な相続手続きを行えるよう努めていきたいと考えています。

相続は死と向き合わなければならず、誰にとっても難しい問題ですが、依頼者に寄り添いながら、ご家族が安心して遺産を受け継ぐことができるように、これからも尽力していきます。

最後に、相続問題で悩まれている方へメッセージをお願いします。

悩んでいる方は、ぜひ相談をされることをお勧めします。

相続問題はストレスが大きいものです。弁護士の助言を受けることで負担を減らし、親族との不要な紛争を回避することができます。

生前の対策も、相続が発生した後の対応も、できるだけ早く相談することが大切です。まずは相談することから始めてみてください。