相続弁護士 ドットコム
かたやま総合法律事務所(岡山県岡山市)

かたやま総合法律事務所

所在地
岡山県 岡山市北区中山下1−2−3 太陽生命岡山ビル5階
受付時間
  • 平日可
初回相談料
無料
/
45分まで
初回相談料45分無料です。

地元岡山で相続トラブルを解消〜感情的な対立を和らげ、依頼者が心から納得できる解決を目指す

片山 裕之かたやま総合法律事務所
地元岡山で相続トラブルを解消〜感情的な対立を和らげ、依頼者が心から納得できる解決を目指す

岡山県岡山市「かたやま総合法律事務所」の片山裕之弁護士(岡山弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて話を聞きました。感情的な対立を和らげ依頼者の心的負担を減らし、最善の解決へ導くことがやりがいと話す片山弁護士。相続問題を弁護士に相談するメリットや事務所の強みなども聞きました。

インタビュー

真摯なコミュニケーションを通じて最善の解決を目指す

事務所設立の経緯を教えてください。

生まれてから高校卒業までを岡山で過ごしました。大学からロースクール卒業までは京都で過ごしましたが、地元の皆さんの力になりたいという思いがあり、岡山に戻って地元の法律事務所に入所しました。

入所した事務所では、民事事件、家事事件、刑事事件などさまざまな問題に携わりながら経験を積みました。約6年間勤めた後、2017年に現在の事務所を岡山市内に開設しました。

事務所の理念を教えてください。

依頼者の話をしっかりと聞くことを大切にしています。法的な問題は非常に複雑で、依頼者はさまざまな不安や悩みを抱えています。依頼者の気持ちや状況を理解するためには、まずはしっかりと耳を傾けることが大事です。

また、こちらの意見を一方的に押し付けるのではなく、真摯なコミュニケーションを通じて、依頼者が納得し、安心できる解決策を一緒に見つけていくことを目指しています。

そのためには信頼関係を築くことが第一歩だと考えており、誠実な対応と丁寧な説明を心がけています。

かたやま総合法律事務所_入口

相続分野に注力する理由を教えてください。

相続問題は親族や家族といった、本来は対立すべきではない方々が感情的に衝突して、当事者間での解決が難しい事案が多いです。そこに弁護士が介入することで、感情的な対立を和らげ、法的な視点から問題を整理して、解決へ導くことが可能になります。

そのような状況で依頼者を支え、最善の解決策を提供できることに弁護士としてのやりがいを感じています。相続問題は非常にデリケートな分野ですが、その分、依頼者からの信頼と感謝を得ることができることに、大きな意義を感じています。

法的な観点と依頼者の意向をバランスよく取り入れる

どのような相談が多いですか。

大きく分けて3つあります。1つ目は、対立する相手方が遺産の内容を明らかにしないケースです。例えば、被相続人の財産を管理していた一部の相続人が、銀行口座の存在や残高を明かさずに、遺産分割を有利に進めようとするケースです。

2つ目は、被相続人の財産の使い込みや生前贈与、寄与分などについて互いの解釈の違いから対立し、遺産分割の意向がかみ合わないケースです。

最後は相続放棄に関する相談です。被相続人に負債があったり、処分が難しい空き家だけが残っているというケースで相談に来られる方が多いです。他に、被相続人と関係が疎遠で、どんな財産があるのかわからないため、相続放棄を検討するというケースもあります。

相続案件を手がける上で心がけていることを教えてください。

依頼者の話を丁寧に聞くことを心がけています。どこに問題があるのか、どのような要望があるのかを第一に確認します。そして、法律で定められた基準や過去の判例を考慮しながら、依頼者が納得できる結論に至るようにサポートすることを大切にしています。

相続問題は、依頼者の希望を確実に実現できるとは限りません。法的な観点と依頼者の意向をバランスよく取り入れ、最善の解決策を見つけることを心がけています。

かたやま総合法律事務所_相談室

依頼者や相手方とのコミュニケーションにおいて意識していることはありますか。

話を遮らずにじっくり聞くことを意識しています。その理由は、互いの思いを聞くことで、譲歩できる点が見つかるかもしれないからです。当事者同士では話せないことも、第三者には話せることがあるかもしれません。双方の話を真摯に聞くことで、問題解決の糸口が見つかることがあります。

また、感情的な問題にだけ目を向けるのではなく、法律や相場に基づいた現実的な解決策を説明することも大事です。調停や裁判になった場合の見通しやメリット、デメリットを説明するなどして、納得を得られるように努めています。

相続分野の難しさはどのような点にありますか。

時間が経つほど証拠収集が難しくなる点にあります。一番の証人は被相続人ですが、亡くなった方から証言を得ることはできないため、証拠の重要性は高まります。対応が遅れて証拠を得られなくなると、依頼者の権利を守ることが困難になる可能性があります。

また、感情の対立が根深いことも難しさの一因です。時間が経つほど対立が深まり、憎しみや対立が激化することがあります。そのため、感情的な対立を和らげ、法的な視点から早期に問題を解決することが重要だと感じています。

柔軟な発想で問題解決に取り組む

相続問題を弁護士に相談するメリットを教えてください。

いつも思うのは、全て「弁護士に委任する」という観点で考えないでほしいということです。相談に来ていただければ、「当事者間でこうすれば簡単に解決できる」というアドバイスを提供したり、問題の解決策を提案できることがあります。

弁護士に依頼するかどうかは別として、早期に相談することで証拠の散逸を防げたり、選択肢が明確にわかったり、遺産分割の相場が理解できたりします。

弁護士に相談することで、問題の全体像を把握し、最適な解決策を見つけることができるのです。

印象に残っている案件はありますか。

被相続人の生前に一緒に生活していた相続人が、預金を相当額使い込んでいると思われる案件がありました。依頼者は、その相続人に使い込みを追及して返還を請求したいということで相談に来られました。依頼を受けてからすぐに入出金履歴の調査を開始しました。さまざまな手続きを経て、相応の金額を回収することができました。

この案件では、当時の状況を裏付ける証拠をどれだけ集められるかが重要でした。使い込みに対する返還請求が認められるためには、預金の引き出しが被相続人の意思に基づかないことを証明する必要があります。そこで、被相続人が相手方相続人と同居していた当時の生活状況や判断能力を示すカルテや介護記録、介護認定の記録など、様々な方面から証拠を集めました。

これらの証拠を用いて、できる限り当時の状況を再現できるように努めました。そして、相手方相続人と同居していた当時、被相続人の判断能力が欠如していたことを立証し、自らの意思で財産を使ったり、譲渡することは不可能だったと主張したのです。

どの案件でも同様ですが、事実を裏付ける証拠を多方面から集めることが問題解決の鍵となります。徹底的に証拠を収集・分析して粘り強く取り組んだことで、使い込みの事実を明らかにし、依頼者に納得してもらえる結果を導くことができた案件として印象に残っています。

相続案件における事務所の強みや特徴を教えてください。

依頼者の思いを真摯に受け止め、その上で何ができるかを徹底的に考える姿勢が特徴だと思います。依頼者の気持ちに寄り添いながら、最適な解決策を見つけるために、熱意を持って問題解決に取り組んでいます。

諦めずにさまざまな手段を検討し、考えうる限りの方法を試みて依頼者の期待に応えること。法的な知識や経験を活かしつつ、柔軟な発想で問題解決に取り組むこと。それが当事務所の特徴だと思います。

最後に、相続問題で悩まれている方へメッセージをお願いします。

弁護士のアドバイスを受けることで、視界が開けるケースがたくさんあります。時間が経つにつれて解決策が限られてしまう可能性もありますので、まずは気軽に相談してください。

当事務所では、司法書士や税理士といった専門家と連携して対応しています。

地元の皆様に、私たちのアドバイスとサポートが広く届けられることを願っています。どうぞお気軽にご相談ください。