相続弁護士 ドットコム
なべくら総合法律事務所(千葉県松戸市)

なべくら総合法律事務所

所在地
千葉県 松戸市松戸1834-15 キュービック松戸ビル4階B
受付時間
  • 平日可
  • 週末可
  • 祝祭日可
初回相談料
無料
/
30分まで

豊富な経験とネットワークを駆使し、相続問題に包括的に取り組む。1人ひとりに最適解を提供

鍋倉 征成なべくら総合法律事務所
なべくら総合法律事務所(千葉県松戸市)鍋倉征成弁護士_メイン画像

千葉県松戸市の「なべくら総合法律事務所」の鍋倉征成弁護士(千葉県弁護士会所属)に、相続事案に取り組む上で重視していることや事例などについて伺いました。依頼者の気持ちに沿う対応や相談しやすい雰囲気づくりを心掛けているという鍋倉弁護士は、「時間がかかっても問題は解決する。精一杯、依頼者にとって良い結果を導けるよう対応を進めていく」と力を込めます。

インタビュー

難しい法律用語はかみ砕いて説明し、親身に対応

外資コンピューターメーカーとITコンサルティングファームに勤務した後に弁護士になられたとのことですが、法曹界に入った経緯を教えてください。

東京大学工学部で電気・電子工学を学び、卒業後3年間は会社員として大企業のシステムに関わる業務に携わっていました。しかし学生のころからコンピューターに向かって作業する生活を送ってきたため、サラリーマン時代には「直接お客様と接する仕事がしたい」という気持ちを抱くようになりました。

また法律にはもともと興味がありましたし、独立して自分の力で仕事を進められる弁護士という職業にも関心を持っていました。そんな折、法科大学院の制度が創設されることを知り、「新しい制度の中で新しい分野に飛び込んでみよう」と思ったのが、法曹界に入るきっかけでした。

事務所を立ち上げてから、大切にされていることを教えてください。

依頼者が気軽に相談できる環境を確保することを心掛けています。というのは相続案件に限らず、一般的に弁護士に紛争の解決を依頼すると1、2年かあるいはそれ以上の期間がかかるケースが多いです。弁護士は悩みを抱える依頼者と長く関わる立場であり、「話しやすさ」が求められると思っています。

依頼者が初回の相続の段階で弁護士に依頼することに不安を抱いていたり、いざ相談してからも会話の中で難解な用語が出てくるために法律にアレルギーを感じてしまったりといった可能性も想定されます。

そこで、相談に来た方には専門用語を日常で使われる言葉に置き換えて分かりやすく説明するように心掛けていて、ありがたいことに「話しやすい」と言われることが多いです。

相談中にはメモを取っても構いません。初回相談で聞いた情報をもとに、自分でさらに調べたい方や、依頼するかご家族に相談したいという方もいるためです。

また「すでに他の法律事務所に相談をしているけれど、セカンドオピニオンを受けたい」という方にも柔軟に対応しています。「弁護士の意見を比較したい」「今相談している弁護士と連絡が取りにくくて困っている」といった希望や不安を抱える方の相談を受けることもあります。

反対に、依頼者が当事務所で相談した内容を他の弁護士に相談したり、最終的に他の弁護士に依頼したりすることも全く問題ありません。前述した通り、紛争の解決には時間がかかるため、依頼者自身が「この人なら信頼できる」と思える弁護士を選ぶことが重要だと考えています。

気軽に相談してもらうために、他にも心掛けていることはありますか。

今まで法律事務所に足を運んだことがない方にも、「ちょっと相談してみようかな」と思ってもらえるように、初回相談は30分無料としています。法律事務所というと厳格な雰囲気をイメージする方もいるかもしれませんが、当事務所は外光を取り入れた明るい印象のレイアウトを採用し、依頼者が肩肘張らずに過ごせる環境づくりを意識しています。

依頼者が相談の際に特に気にしている要素として費用面が挙げられます。そこで、初回相談の段階で、依頼した場合にどのくらいの費用がかかるのかおおよその金額を伝えています。

一人一人が希望する解決に最大限近づけるために

相続事案に注力されている理由を教えてください。

相続事案は自分が希望していた「お客様の顔が見える環境で進められる」という側面が強く、自分の仕事が相手の役に立っている実感が得られやすい点が挙げられます。

相続は人生でそう何度も経験することではありません。皆さん、「初めて向き合う問題で、どうしたら良いか分からない」と困り果てた様子で相談に来ます。そのような依頼者に的確な情報やアドバイスを伝えて不安を取り除き、解決を目指して対応を進める過程にやりがいを感じます。

無事に問題が解決したとき、依頼者に喜んでもらえることも非常に嬉しいですね。

依頼内容としては、どのようなケースがありますか。

遺産分割や遺留分侵害額請求、相続放棄、遺言書の作成に関することが多いです。問題が生じた原因は、一概に金銭面の不満だけとは言い切れず、親族に対する長年の感情的な問題が背景にあるケースもよくあります。

そのため、依頼者の気持ちや希望を汲み取った上で、解決に向けて法的にどのような対処ができるかを考えることが重要になってきます。

例えば依頼者が生前の被相続人を介護をしていたことから寄与分を求めても、認められないケースもあります。寄与分というのは、被相続人の生前、介護や家業の手伝いなどを通して特別な貢献をした相続人の相続分を上乗せする制度です。

ただ、適用のハードルは高く、依頼者が被相続人の介護で大変な苦労をしてきたにもかかわらず、裁判所に寄与分として認められない事例もかなりあります。そういう場合には依頼者の長年苦労した気持ちに寄り添いながら状況を丁寧に説明した上で、「これぐらいの取り分を認めてもらえるように交渉していきましょう」と提案し、できる限り依頼者が納得できる結果につながるよう対応を進めます。

不本意な妥協で後悔しないために。経験豊かな弁護士がサポート

相続問題を弁護士に早期に相談するメリットはどのようなことがありますか。

相続の手続きの中には、遺留分侵害額請求や相続放棄など、一定の期限が設けられているものがあります。早めに弁護士に相談することで、それらの手続きができなくなるリスクを防げます。

また、相続人同士で色々と話し合ってから相談に来る方もいますが、話合いの中で自身に不利な発言をしたり、他の相続人から提示された書類にサインをしてしまったりすると、後から覆すことは難しいです。取り返しのつかない状況に陥らないためにも、早めに弁護士に相談してほしいと思います。

初回相談ではどのような対応をしていますか。

予約の電話の際にある程度事情を伺い、実際に事務所に来ていただいた際により詳しくヒアリングします。依頼者が置かれた状況を整理し、悩みを解決するために法的にどのようなアプローチが考えられるのか説明し、今後の対応方針を伝えます。

来所の際には、依頼者自身や被相続人の戸籍謄本、遺言書などの遺産に関する資料、他の相続人と相続について話し合っている場合は、メールなどやり取りの内容が分かる資料があると、よりスムーズに相談を進めることができます。

事務所ならではの強みは何でしょうか。

当事務所は相続事案の扱いに豊富な経験を持ち、かつ司法書士・税理士・不動産業者など各分野の専門家とのネットワークを備えており、依頼者の意に沿った解決策を導く上で優位と考えています。

相続事案の中には、不動産の評価や登記、税金に関する手続きが発生するケースもあり、そのような場合には弁護士以外の専門家の協力が必要です。

たとえば、相続財産の中に不動産がある場合、どのような方法で評価するかによって評価額が大きく変わり、相続人同士が揉める原因になることも少なくありません。当事務所では、信頼できる専門家との連携のもと、評価額の確定はもちろん、最終的に不動産を売却する際にも業者を紹介したりと、トータルでサポートしています。

また、相続人の中に外国籍の方がいたり、相続財産が海外にあったりするケースも事案によっては対応可能な場合がございます。私自身も英語でメールや文書作成の対応を行うことはございますし、当事務所には通訳スタッフも所属しているので、安心して任せてもらえればと思います。

これまでに扱った相続事案の中で、印象に残っているものはありますか。

遺留分に関するトラブルで相談に来た方の事案が印象に残っています。

その方はこれまでに大手事務所も含めて複数回弁護士を変えてきたということでした。過去に依頼した弁護士からは、依頼者にとって不本意な内容での和解を提案されたそうです。依頼者側の希望が弁護士にとって進めにくい内容だったのかもしれません。

ただ、弁護士の仕事はあくまでも、最大限依頼者の意向に沿った解決を導くために尽力することです。弁護士の都合を押し付けて、意に沿わない内容で無理やり和解させることは避けるべきだと考え、依頼を受けようと決めました。

この事案では不動産の評価額が争点となっていました。加えて、不動産の数がとても多かったため、相続人同士の話合いでは評価額の折り合いをつけることが難しいと思われました。

そこでその事案では、まず当方から訴訟を提起した後に、裁判官とも協議して一旦調停手続きに付してもらい、調停委員として裁判所が選んだ不動産鑑定士が入り、中立的な立場から、不動産の評価額について参考意見を述べてもらうという手段をとりました。

その結果、不動産鑑定士の意見が依頼者が考えていた評価額と近く、他の相続人にも「第三者の不動産鑑定士が言っている額なら納得します」ということで受け入れてもらえて、和解が成立しました。困難な事件でしたが、依頼者からは「非常に良い内容の和解ができました」と喜ばれたことが印象に残っています。

最後に、相続問題で悩んでいる方にメッセージをお願いします。

相続問題は、親族が亡くなった後という、ただでさえ精神的に大変な時期に生じます。そのため、相続について相談に来る方は非常にストレスを抱えている方が多いです。

相続の問題は不動産の評価、寄与分、特別受益といった複雑な要素が絡んでおり、手続きも話合いから調停、審判、裁判まで非常に入り組んでいるため、法律の知識がなければ対応しにくい事案もあります。

自分で対処するのは難しい…そのように思ったら、専門家である弁護士に相談してください。弁護士のサポートを受けることで、ご自身にかかる負担を和らげることができます。あなたの権利を守り、相続の手続きをスムーズに進められるように尽力します。お気軽にご相談ください。