相談の95%が相続事件の「相続特化事務所」、圧倒的な知識と経験でスピード解決
東京都杉並区で塩澤法律事務所を経営する塩澤彰也弁護士(東京弁護士会)に、相続に特化した事務所であることの強みについて聞きました。スピード感を持った解決を心がけているという塩澤弁護士。「初回相談は無料ですし、弁護士に相談してマイナスになる可能性はゼロなので、お気軽にご相談ください。セカンドオピニオンも歓迎です」と呼びかけています。
インタビュー
2006年に事務所設立、2013年から相続に特化した事務所に
事務所設立の経緯を教えてください。
最初の事務所は、東京都新宿区の四谷にあるボス弁護士2人がいるところでした。顧問先の会社事件と個人事件が半々くらいの事務所でしたが、両方の事件をやる中で、自分は個人事件を中心にやっていきたいと考えるようになり、6年勤めた後に独立することにしました。
事務所は、私が生まれた場所であり、その当時に住んでいた場所でもある荻窪で設立しました。2024年で弁護士になって25年目で、独立してからは19年目になります。
独立当初は、自己破産や過払い金など、いわゆる「クレジット・サラ金事件」が多かったのですが、土地柄もあって相続案件の相談も結構ありました。
そして、弁護士が増えてきて、特に一人事務所だと強みがないと生き残れないという危機感から、2013年に相続に特化した事務所にすることを決めました。
なぜ、相続分野を選ばれたのでしょうか。
相続は会社や税金が関わることもあり、幅広い知識が必要で奥深い分野です。そのため、マンパワーが少なくても大規模事務所とも戦えると考えました。
それからは、それまでのつながりからお受けする案件を除いては、相続案件に特化して相談を受けてきました。現在、事務所の相談の95%は相続案件です。
最初はどうなるかと心配していたところもありましたが、相続案件に特化することにより、相続の相談が増え、相続の知識や相続案件の肝が分かるようになりました。
そして、それをまた新たな依頼者にフィードバックできることにより、依頼者に喜んでもらえ、紹介などでさらに相続の相談が増えていく。今のところは、好循環を生み出すことができています。
相続案件を手掛ける上で、心がけていることを教えてください。
依頼者が望んでいることは何か、依頼者の今後にとってどう進めていくのがよいのかをしっかり考えることを大事にしています。
「1円でも多く取りたい」という方もいれば、「一刻も早く解決したい」「できる限り関係を悪くせずに解決したい」という方もいます。
そしてそれは、表面的な言葉だけではなく、それまでの経緯やこちらの聞き方によって変わってくる場合もあります。一つでなく、複数の選択肢を提示することを大切にしています。
交渉での早期解決に強み、セカンドオピニオンも歓迎
相続案件でよくある相談を教えてください。
遺留分に関する案件は多いです。遺言書があるケースがほとんどで、内容を見てみると、ある一定の法定相続人に遺産が偏っているといったものです。相続前に、多額の贈与がなされていたり、使途不明金がある、といった案件もよくあります。このケースは、弁護士が入らないとなかなかいい解決につながらないことが多いです。
また、遺言がなく、遺産分割で相続人間の調整をすることもよくあります。このケースの場合、弁護士が直接入った方が良いか、裏方としてサポートした方が良いか、当事者間でもう少し進めた方が良いか、弁護士が入るとして、どのように相手方に伝えていくか、弁護士の力の見せどころです。
相続分野に特化しているとのことですが、他の事務所との違いや強みはなんでしょうか。
10年間ほぼ相続案件ばかりをやってきているため、様々なケースをやってきたという強みがあります。裁判外で解決できたもの、調停で解決したもの、裁判で解決したもの、それぞれ何件もありますので、相談内容に対する見通しは他の事務所よりも的確ではないかと思っています。
また、調停・裁判まで行かずに、交渉で早期解決を目指せる点も大きな違いだと思います。遺留分の相談でも、3分の2ほどは裁判外で話がまとまります。
なぜかと言いますと、相続案件の経験が圧倒的に多いため、裁判になった際の結論が見通せるからです。
話し合いの段階で「裁判になったらこういった結論になるだろう」という見通しをお話しし、相手方にも文書を送ります。最近は一方に弁護士がつくと相手方も弁護士に相談されることが多く、その弁護士が「確かにこのような形で話がまとまると思います」などと同意してくれ、話がまとまることが多いのです。
裁判手続きはすごく時間がかかりますし、親族間で裁判所を絡めると後戻りできない面もあります。1か月〜1か月半ごとに調停をおこない、お互いに相手を敵のように見ることになってしまうので、修復が難しいです。できるだけ交渉で終わるように尽力しています。
セカンドオピニオンも歓迎しているとのことです。みなさんどのような理由で来られるのでしょうか。
私の元にセカンドオピニオンに来られる方の中には、依頼している事務所に対して「なかなか動いてくれない」「返答が遅い」などスピード感に不満を抱えて来られる方がいます。
私の事務所は仕事を抱えすぎないようにしていますし、相続案件の知識と経験は豊富ですので返答がすぐできますので、スピード感はあると思います。
また、費用面で悩まれて来られる方も多いです。
私の事務所は、他の多くの弁護士事務所と比べて、シンプルでわかりやすい料金表です。基本的な着手金は2種類、報酬金も経済的利益の額に応じて2種類です。これも相続案件に特化していて判例等の調査時間・書面作成時間が短くて済むため、通常よりも低額となっています。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
つい先日、相続人が兄妹のみの遺産分割で、お兄さんが話し合いで納得せず話が進まないという事案がありました。
妹さんはすでに別の事務所に相談に行き、「最低1年かかり長いと3年以上かかる」と言われたそうなのですが、子どもの医学部の学費ですぐにお金が必要なこともあり、私の元にセカンドオピニオンに来られました。
遺産の中に不動産があり、お兄さんとしては売却したくないという思いが強かった事案でした。私の方で「調停や裁判になってもこうなるだろう」と今後の見通しを分かりやすく文書でお伝えしたところ、お兄さん側も別途弁護士に相談されました。
そこで「こうした解決方法がベストだろう」と回答をもらったことでご納得され、不動産をお兄さん側が取得し、代償金として預貯金に加え、分払いの方法で払ってもらう形で解決しました。結局、調停もせずに1か月ほどで、子供の学費に十分な額を確保することができ、妹さんからは大変に喜ばれました。
初回相談の流れを教えてください。
まずは、電話またはメールでご予約ください。初回相談の際には、わかる範囲で相続人や遺産の内容、質問事項を書いてきてもらいます。メモ程度や箇条書きでも構いません。それによって、相談がスムーズにできますし、質問し忘れを防ぐこともできます。
相談を聞いたら、私の方でどのような解決方法があるかを示します。そのメリットデメリットや弁護士に依頼した場合の費用、解決の見通しまでお話しします。
相談者へのメッセージをお願いします。
私の事務所では、初回の相談が無料です。そこでいくつかの方策を示すこともあります。そのため、相談に来られた半分くらいの方は、その相談に沿って自分で進められる方もいます。
弁護士に相談して、マイナスになる可能性はゼロですので、悩むよりもまずは気軽に相談してみることをお勧めします。
また、セカンドオピニオンも歓迎しています。相続案件は、金額が大きくなる案件も多いです。初回相談でも、話をきちんと聞いてくれるかや、弁護士の力量、自分と合う合わない、費用がどの程度かはある程度わかります。
少しでもどうかなぁと迷ったら、セカンドオピニオンを受けてみることを強くおすすめします。