相続弁護士 ドットコム
白金法律事務所(東京都港区)

白金法律事務所

所在地
東京都港区白金台5-6-9 日総第27ビル307

揉めない問題解決をモットーに、円満相続を実現〜初回1時間無料。気軽に早めにご相談ください

岸 周吾白金法律事務所
白金法律事務所(東京都港区)岸周吾弁護士_メイン画像

東京都港区で「白金法律事務所」を経営する岸周吾弁護士(東京弁護士会所属)に、事務所の理念や、相続の案件に取り組む上での心構えを伺いました。揉めずに問題を解決することをモットーに、依頼者とも相手方とも信頼関係を築き、当事者が納得できる着地点に至ることを目指しているという岸弁護士。相続発生後、早めに弁護士に相談するメリットなどについてもお話しいただきました。

インタビュー

できるだけ揉めず、当事者が納得できる解決を目指す

事務所設立の経緯を教えてください。

弁護士登録後、まず都内の事務所に、その後福島県の事務所に入所し、離婚や相続の事件を中心に経験を積みました。現在の事務所を開設したのは2024年の1月です。白金台周辺には法律事務所が少ないので、この辺りに住んでいる方や通勤されている方が気軽に利用できる事務所でありたいと思っています。

事務所の理念を教えてください。

当事者の方々が最も納得できる着地点に落ち着くことを目指して、事件解決に取り組むことです。

「オレンジとマーマレード」という話を知っていますか。ある姉妹が、1つのオレンジを取り合っていて、どちらも譲ろうとしません。見かねた母親が間に入って話を聞いたところ、姉はオレンジの果肉を食べたい、妹は皮を使ってマーマレードを作りたいと話しました。そこで母親は、姉に果肉を、妹に皮を与えて、喧嘩を収めたという話です。

これは1つのたとえ話ですが、ロースクールの授業で聞いて、とても印象に残りました。争っている当事者の話を聞いて何を求めているのかを理解すれば、闘わなくても双方が納得する結果に着地できるーー。全ての事件がそう上手くいくとは限りませんが、なるべく闘わずに当事者がそれぞれの目的を達成できれば、それが一番いいと思っています。

案件によっては、裁判でバチバチに闘わざるをえないケースもありますが、解決までにお金も時間もかかり、依頼者の負担が大きいです。なるべく協議や調停の段階で早期に解決することを目指しています。

理念を実現するために具体的に取り組んでいることを教えてください。

依頼者だけではなく、相手方ともしっかり話をすることです。書面だけのやりとりで終わることは基本的にないですね。電話で話したり、ご自宅に出向いて直接お会いしたりすることもあります。敵対せず、相手方ともコミュニケーションをとって信頼関係を築いていく方が、円満な解決につながりやすいと思っています。

弁護士選びでは相性が重要。「話しやすいとよく言われます」

相続について、どのような相談が寄せられますか。

典型的なところでいうと、相続人同士の関係が険悪で遺産分割の話合いができないので、弁護士に交渉に入ってほしいという相談です。

依頼者からは「相手がすごい剣幕で怒っていて、会いに行ったら怒鳴られたんです」というような話を聞いていても、私がコンタクトを取ってみると、皆さん、案外冷静に対応してくれます。当事者で話し合うと感情的になりがちですが、弁護士が第三者として間に入ることで冷静さを取り戻し、論理的に話し合えるようになるケースは多いと思います。

また、長年にわたって登記を放置してきた方からの相談が寄せられることもあります。実際に、3〜4代前くらいからずっと登記をせずにいた方から相談を受けたことがありますが、相続人が10人以上いて、必要書類も膨大な数にのぼり、手続きが大変だった記憶があります。ここまで複雑なケースになると一般の方がご自身で対応するのは難しいです。2024年の4月からは相続登記が義務化され、過去に相続した不動産も登記が必要になるので、登記について不安がある方も一度弁護士に相談することをお勧めします。

相続の案件を手がける上で心がけていることを教えてください。

とにかく、これ以上火種を大きくせず、円満に解決することです。相続の目的は、相続人同士が喧嘩して勝ち負けを決めることではなく、被相続人が残した遺産を適切に分け合うことです。相手方とも信頼関係を築いて、弁護士は敵ではないことを認識してもらい、変なふうにこじらせないことを第一に考えて対応しています。

弁護士の役割は、遺言あるいは法律のルールに沿ってうまく財産を分けるためのサポートをすることです。「闘うぞ!」というファイティングポーズはなるべく取らず、円満に、早期に、問題を解決することを目指しています。

相続について、事務所ならではの強みや他の事務所との違いを教えてください。

白金法律事務所_相談室

弁護士1人の事務所なので、初めから終わりまで一貫して私がサポートさせていただくことでしょうか。大きい事務所の場合は、自分が依頼したいと思った弁護士とは別の弁護士が担当になったり、途中で担当が変わったりすることもよくあります。たとえば、「2年間、一緒に裁判を闘ってきましたが、事務所を移籍するので来月から担当が変わります」というようなことも実際に起こってしまいます。

長い間サポートしてくださっていた先生が急に変わったら、依頼者は不安になりますよね。新しい先生との相性の良し悪しもありますし。

人生の大事な局面を一緒に走るわけですから、弁護士選びで一番大事なのは相性だと思っています。せっかくフィーリングが合う弁護士と出会えても、途中で担当が変わったら、新しい弁護士と一から信頼関係を築いていかなければならないので、依頼者には少なからずストレスがかかります。当事務所は最後まで担当が変わらないので、その点は安心してご依頼いただければと思います。

弁護士にもいろいろなタイプがいますが、私はどちらかというとフランクなタイプで、よく「話しやすい」と言っていただけます。比較的、依頼者の皆さんと仲良くなれることが多いことも、1つの強みかもしれません。

初動を誤らないためには、早めの相談が大切

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

今のご自身の状況で何をすべきか、的確なアドバイスをしてもらえることです。

実際の事例なのですが、父親が亡くなった後に金融機関から連絡が来て、父親に1億円以上の借金があることが発覚したケースがあります。「借金を引き継ぎたくないので、相続放棄できないか」と相談を受けて受任したのですが、依頼者はすでに遺産分割協議を終えて自宅を相続してしまっていたので、放棄できるかどうか微妙なラインでした。というのも、相続する財産の一部を使う、売るなどの一定の行為をしてしまうと、「相続することを認めた」と扱われて(法定単純承認)、相続放棄ができなくなるのです。

最終的には放棄できましたが、手続きが完了するまでには時間がかかりました。普通の放棄であれば、弁護士に依頼しなくても相続人自身で手続きできます。しかし、この案件は書類をいくつも集めて裁判所に提出し、法定単純承認は無効であることを証明しなければならなかったため、弁護士のサポートが必要になりました。

財産調査をせずに遺産分割をすると、こういった思わぬ事態が発生することがあります。協議を始める前に弁護士に相談し、財産調査をしっかりするようアドバイスを受けていれば、早い段階で借金の存在を認識して相続放棄の手続きができたでしょう。初動のところで誤った方向にいかないようにするために、弁護士のアドバイスを受けることは有益だと思います。

そうすると、家族が亡くなって相続が発生したら、なるべく早めに弁護士に相談すべきでしょうか。

そうですね、早い方がいいと思います。少しでもわからないことや不安なことがあれば、ご自身の判断で動く前に、一度弁護士に相談していただくのが安全だと思います。

相続の手続き方法はインターネットでも調べられますが、その情報があなたのケースに当てはまるとは限りませんし、誤った情報が掲載されていることもあります。弁護士に相談していただければ、事情を詳しく伺い、今のあなたの状況ですべきことを順序立ててアドバイスいたします。

初回相談の流れを教えてください。

まずはホームページの問い合わせフォームから相談の予約をしてください。平日10時〜17時が基本となりますが、私の都合がつけば、夜間・土日祝の相談にも柔軟に対応しています。弁護士1人の事務所ですので、フットワーク軽く対応します。

対面での相談はもちろん、オンラインでの相談も可能です。まずは、相続人や財産の内容などの基礎的な情報を聞き取って、見通しをお伝えします。依頼していただいた場合の弁護士費用の目安も初回相談の時点で提示します。

相続のトラブルを抱えて、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

相続は多くの方が人生で一度は経験することですが、どうやって手続きを進めればいいのか、よくわからない方が大半だと思います。そのあたりの交通整理をして、まず何から手をつければいいのかがはっきりするだけでも、ストレスがずいぶん軽くなるはずです。

当事務所は初回相談は1時間無料で承っています。相談したら必ず依頼しなければならないわけではありません。「依頼するかはわからないけれど、とりあえず話を聞いてほしい」「専門家の意見を聞いてみたい」という方も大歓迎ですので、ぜひ気軽に相談していただければと思います。